アロマテラピー効果を鼻から取り入れるディフューザーの選び方
アロマセラピーを手軽にはじめる「芳香浴」
アロマセラピーの効果を実感する方法の一つに「芳香浴」があります。精油の香りを嗅ぐだけなので、手軽に始められます。
香りを嗅ぐだけで?と思われるかも知れませんが、精油に含まれている芳香成分は、鼻から吸入されると、脳に作用します。
- 自律神経系
- 免疫系
脳の視床下部にアプローチして、自律神経系や免疫系に作用します。ストレスによって自律神経のバランスが乱れたり、免疫力が低下している方におすすめです。
図表引用元:医師が認めたアロマセラピーの効力 カワバタクリニック院長 川端一永著
芳香浴は、ハンカチやティッシュペーパーに数滴垂らして香りを嗅ぐだけでもいいので、疲れすぎていて、やる気が起こらないという方でも、取り掛かりやすい方法です。
精油を焚くディフューザーの種類
芳香浴を自宅ではじめるのに、精油を焚く「ディフューザー」というアイテムもおすすめです。
私がアロマセラピーを始めたころは、ロウソクを使ったアロマライトが人気でしたが、高温になるため、精油の芳香細分が変質する可能性があります。また、火事の原因にもなるので、おすすめしません。
アロマライト
電球の熱で精油を温めるタイプです。
上部にある器に、精油を4~5滴(お湯を入れるタイプもあり)落として、ライトを付けます。徐々に温まって、精油の芳香成分が拡散します。
精油がなくなっても、ライトとして使えて安全です。
超音波付きディフューザー
超音波によって、精油の香りと芳香成分の微粒子を空気中に拡散させます。広い場所での長時間の使用におすすめです。
振動によるディフューザー
画像引用元:Amazon
空気の振動によって精油を微粒子状態にして拡散させるディフューザーです。拡散力が強く、広い場所での使用もおすすめです。
ネブライザー式ディフューザー
画像引用元:Amazon
ネブライザー式のディフューザーは、空気を圧縮することで、精油成分を細かい顆粒に変えて拡散させます。短時間で迅速に拡散する特長があります。
アロマストーン
陶器に精油をしみ込ませて、自然と揮発させるディフューザーです。拡散力に欠けるので、デスクやトイレなど、小さいスペースでの使用がおすすめです。
用途・シーンに合わせてディフューザーを選ぶ
どんなディフューザーを使えばいいのか?いろいろあって迷われる方もいらっしゃると思うので、用途やシーン別に合わせたディフューザー選びをご紹介しますね。
家族の集まる部屋に使いたい
家族でアロマセラピーを取り入れるには、拡散力のある超音波付き、振動タイプ、ネブライザー式のディフューザーがおすすめです。
振動タイプは、ガラス製なので、小さいお子様がいて心配という方は、超音波、ネブライザー式がいいと思います。
寝室で使いたい
寝る前にリラックス効果のある精油を焚くことは、睡眠の質を高めるためにもおすすめです。
一人暮らしで、小さめの部屋であれば、枕元にアロマストーンを置いてもいいかもしれませんね。
アロマライトであれば、寝る前から照明を落として、リラックスした雰囲気を作り上げることもできます。
夫婦やお子様など、家族で寝る部屋であれば、やはり拡散力重視で選ぶのがおすすめです。ただし、ネブライザー式は少し音がするので、うるさく感じる方もいるかもしれません。
サロンや病院で使いたい
アロマサロン、エステサロン、リラクゼーションサロンなどのお店、また、病院の待合や診察室で使いたい場合は、拡散力のあるディフューザーがおすすめです。
お手入れが楽なのがいい
「お手入れが楽」と言えば、ネブライザー式です。精油のボトルをそのまま装着できるので、なくなったら新しい精油のボトルに変えるだけでOK。
ただ香りを変えたいときに、ボトルごと変えないといけないので、1本使いきるまで同じ香りということも。
振動タイプのガラスのディフューザーは、無水エタノールを少し入れて、スイッチを入れれば、精油のべたつきはすぐになくなるので、お手入れは比較的簡単です。
無水エタノールは捨てずに、精製水で薄めれば、ルームスプレーに再利用できます。
気分や目的に合わせて選ぶ精油ブレンド
精油は、気分や目的に合わせて数種ブレンドすると相乗効果を発揮します。お気に入りの香りや目的に合わせた精油を揃えてみましょう。
ここでは、おすすめの精油ブレンドをご紹介しています。
風邪・インフルエンザ予防
花粉症対策
寝つきが悪い・睡眠の質を高めたい
ストレスによる精神的な疲労感
ラベンダー+ローマンカモミール
ラベンダー+イランイラン
これから1日が始まる朝の目覚めをスッキリさせたい
ブラックペッパー+ユーカリ
集中力を高めたい
ベルガモット+ユーカリ
ペパーミント+ローズマリー
月経前の憂鬱な気分をスッキリさせたい
クラリーセージ+ゼラニウム
最後に
緊張したり、ストレスが多いときは、どうしても呼吸が浅くなります。
精油を使った芳香浴で、いい香りを嗅ぐと、自然と深く息を吸い込みますので、リラックス効果が高まります。
アロマセラピーのスクールに通っているとき、先生が「人間は欲張りだから、いい香りをいっぱい吸い込みたくなる」と言っていましたが、本当にその通りです。
実際に、精油の芳香成分が脳にアプローチするので、好きな香りや目的に合った香りをいっぱい吸ってみてくださいね。