尾崎まり江
今回ご紹介するのは、ジメジメとした梅雨の季節に起こりやすい「肌荒れ」「肌トラブル」の原因やスキンケア方法を紹介します。
この記事はこんなあなたにおすすめ!
- 梅雨になると何故か肌トラブルを起こしている
- 梅雨時期のベタベタ・テカリをなんとかしたい!
- 湿度が高いと化粧崩れしやすい!
乾燥している季節に比べると、お肌は潤いやすくなる時期でもありますが、意外といろいろな肌トラブルに見舞われます。ジメジメ時期もお肌のコンディションを整えて、美肌をキープしていきましょう♪
ここでは、梅雨時期に多い肌トラブルとそれに対処するスキンケア方法を解説しています。
ジメジメ時期は皮脂分泌量が増加!毛穴のトラブルに要注意
湿度、気温が高くなると、人間が本来持っている体温調節機能が働くため、汗をかきやすくなります。
また体温が上がるため、新陳代謝も活発になります。そのため、皮脂分泌量が増加。その量は、冬の1.4~2倍になると言われています。そのため毛穴のトラブルには要注意です。
・梅雨時期に多い毛穴トラブル
《ニキビ・吹き出物》
過剰な皮脂分泌量により、毛穴に皮脂汚れが詰まり、アクネ菌などのニキビの原因菌が発生しやすくなります。
《対処法》
ニキビができやすくなったからと言って、強い洗浄力のある洗顔料に変えると、かえって逆効果なことも…。
必要な皮脂まで取り除かれると、さらに皮脂を分泌しようと体が機能します。大切なのは余分な皮脂汚れだけを取り除き、毛穴を清潔に保つことです。
洗顔後は、グリチルリチン酸などの消炎作用のある成分が配合されたニキビケア用化粧水を使うことで、できているニキビのケア、ニキビのできにくい肌にしてくれます。
《毛穴の開き》
人間は自律神経の働きで、寒いと体温が逃げないように毛穴を閉じる、暑いと毛穴を開いて汗を出すという体温調節をしています。
気温が上がる初夏~夏にかけては、汗が出ることが多くなり、毛穴が開いている状態が多くなります。皮脂分泌量が過剰になって開く毛穴は丸い形が特徴です。
また汗をかくと、皮膚表面の汗が蒸発するときに、お肌の水分も一緒に蒸発されます。ジメッとしているので気が付かいない人も多いのですが、意外と夏の肌は乾燥しているのです。水分が失われた皮膚はハリがなくなり、皮膚がたるんでくるので、しずく型に毛穴が開いてきます。
《対処法》
夏のお肌にもしっかり水分を補給してあげる保湿ケアが必要です。ビタミンCは美白ケアだけでなく、皮脂分泌量を調節するほか、毛穴引き締め効果もあるので、ビタミンC誘導体やヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を配合している化粧品がおすすめです。
《ブツブツ角栓・いちご鼻》
皮脂、汗の分泌が多くなる季節は、毛穴に汚れが詰まりやすくなります。クレンジングや洗顔でキレイに汚れが取り除かれていないと、硬くなって角栓ができたり、酸化して黒くなります。鼻の頭がブツブツになったり、いちごのように黒い点々が目立つようになります。
《対処法》
こうした毛穴のケアには、汚れを吸着して取り除く、クレイ配合の洗顔がおすすめです。ブツブツがひどい場合は、クレイ洗顔の泡を乗せる泡パックもおすすめです。
洗顔後は、引き締め効果や皮脂分泌量を調節してくれるビタミンC誘導体配合の化粧品で肌を整えましょう。
《ベタつき・テカリ・化粧崩れ》
皮脂分泌量が増えると当然、顔がベタついたり、テカりやすくなります。汗の量も増えると、化粧崩れもしやすくなります。
《対処法》
朝のメイク時はティッシュオフして、ベタつきを取り除いておくこと。冷たく冷やした濡れタオルで毛穴を引き締めておくのも効果的。また、メイク下地には皮脂分泌を抑えてくれるものを使用するとgood!
気を付けてほしいのは、テカリを取るために、油取り紙を使うこと。お肌に必要な油分まで取り除かれるので、かえって肌の乾燥を引き起こします。
曇りの日が多くても油断は禁物!うっかり日焼け
快晴の日に比べて、曇の日は、紫外線量は減少します。しかし、それでも、うす曇りなら夏の快晴日の80~90%の紫外線量があるんです!これはなかなかの量ですね。(参考元:気象庁ホームページ)
- うす曇り→約80~90%
- くもり→約60%
- 雨→約30%
これはあくまでも目安で、雲の合間から太陽が出ている場合は、雲からの散乱光が加わることで、実は快晴の日よりも紫外線量が多く観測されることもあるそうです。
快晴の日が多くなる真夏になると、しっかり紫外線対策されるものの、梅雨時期は、日焼け止めを塗り忘れることも…。雨が降ったり止んだり、外出中にもお天気が変わりやすいので、紫外線対策を怠ってしまうことでうっかり日焼けしてしまい、シミやくすみの原因となってしまいます。
《対処法》
朝、日焼け止めやUVカット効果のあるファンデーションを塗ったとしても、皮脂分泌量や汗が増える季節は、化粧崩れしやすいので、外出先でも塗り直せるよう日焼け止めやファンデーションは持ち歩くのがベスト。目安は2~3時間おきです。
ただし、日焼け止めを選ぶ際は、紫外線吸収剤が使われていないものを選ぶようにしましょう。
また日焼け止めを塗るのが面倒、全身日焼け止めを塗るのは大変、日焼け止めが肌に合わないという方は、飲んで全身の紫外線対策ができる日焼け止めサプリがおすすめ。
汗による「かぶれ」「湿疹」「かゆみ」などの肌トラブル
汗による肌荒れといえば「あせも」を思い浮かべる人が多いと思いますが、あせもは、大量の汗をかくことで汗腺の出口が塞がって肌内部に留まることで炎症を起こしている状態。
一方、汗をかくと赤くなったり、痒くなる症状は、汗によるかぶれ、肌荒れです。
汗に含まれている塩分やアンモニアが肌への刺激となって、炎症反応を起こしているのです。汗による肌荒れ、かぶれの原因は、バリア機能が低下しているのこと。そのため、乾燥肌や敏感肌に多い肌トラブルです。
《対処法》
肌のバリア機能が低下していることで、汗に含まれる刺激性のある成分に反応しているので、保湿ケアが重要です。特に、角質層にある成分でバリア機能を高めてくれる「セラミド」配合の化粧品がおすすめです。
汗や皮脂分泌が多いからと言って、強い洗浄力のある洗顔料も避けてください。潤いを残しながら、不要な汚れだけを取り除いてくれる洗顔料を使ってください。
また清潔なハンカチを持ち歩き、汗をこまめに拭き取ることも忘れずに。
梅雨時期はむくみやすいので顔がパンパン!
梅雨の時期になると「むくみやすいな~」と気になったことはありませんか?
これは、気圧の変化にも関係があります。1年のうちで最も気圧が不安定な梅雨の時期は、自律神経のバランスが乱れがちに。さまざまな体の機能調整をしてくれる自律神経のバランスが乱れることで、血流が悪くなり、体の余分な水分が外に排出されにくくなります。
さらに、体温調節をするためにかく汗ですが、湿度が高い時は汗が蒸発しにくく、皮膚表面の残りやすくなります。すると、汗をかきにくくなるので、水分が外に排出されにくくなるので、むくみやすくなります。
特にむくみを感じやすいのは、足、顔だと思いますが、顔のむくみは皮膚のたるみやシワの原因にもなります。むくむと皮膚が張った状態になりますが、むくみが取れると皮膚は元の状態になります。張ったり、しぼんだりの繰り返しが多いと皮膚のたるみ、シワができやすくなり、老け顔を加速させます。
《対処法》
むくみにくい体にするために、気をつけること。
- 塩分の摂りすぎはNG
- アルコールの飲み過ぎはNG
- ストレッチやマッサージで血行促進(顔のむくみには首のストレッチもおすすめ)
- 冷やさない、体を温める
- 水分不足はかえってむくみの原因に
- 適度な運動、半身浴で発汗を促す
- 湿度が高いときは除湿機を使う
- 寝る前の水分摂りすぎはNG
女性の場合は、男性に比べて筋肉量が少ないので、血流が悪くなりがちで、むくみやすい体質の方が多いですね。また、月経前など女性ホルモンのバランスの変化でもむくみやすくなります。体がおもだるく、疲れやすくもなるので、上記のことに気をつけながら、むくみにくい体づくりと心がけましょう。
体の巡りをよくする「むくみサプリ」もおすすめです。
まとめ
蒸し蒸しする暑さは、お肌もベトベトして気持ち悪いと感じる季節ですが、洗いすぎたり、紫外線対策にと強い日焼け止めを使うことで、肌を傷めてしまいます。また次にくる秋冬の乾燥に耐えられないバリア機能が低下した肌になってしまうので、正しいスキンケアで健康美肌をキープしていきましょう。