尾崎まり江
今回は、最近読んだ書籍で、ヘア&メイクアップアーティストである小田切ヒロ氏の「大人のキレイの新ルール”捨てる美容”」の中で、紹介されているスキンケアをまとめました。
私もここまで捨てられていませんが、肌の機能を考えると、不要なものがいっぱいあると思っているので、共感できるところもありました。
書籍の中には、メイクやライフスタイルについても書かれていますが、ここでは、スキンケアのポイントをまとめてみました。
大人のキレイの新ルール「捨てる美容」小田切ヒロ著 スキンケア7つのポイント
①落とすケア9割 与えるケアは1割
私たちの皮膚は、そもそも排出器官。そのため、汗や皮脂、垢となった古い角質を排出するという排出機能を持っています。
せっかく不要なものを排出しようとする皮膚に、美容液やクリームを塗り重ねることで、肌本来の機能が働きにくくなってくるんですね。
だから、排出機能を効率よく働かせるために、落とすケアは9割、与えるケアは1割。
②洗顔はブラシ洗顔を使う
小田切さんの洗顔方法は、今まで「常識」というくらい化粧品メーカーも美容家さんも推奨してきた「泡だててから泡で汚れを取る」のではなく、顔の上で泡立てる方法。
その理由は、「洗顔料がもっとも洗浄力を発揮するのは、泡立つ経過にある」からだそう。
そのため、水で濡らした顔の上に、洗顔料を直接乗せて、顔の上で泡立てるのが正解なのだそうです。
そして、洗顔ブラシを使うことも推奨されています。洗顔ブラシを使うことで、泡立ちもよくなり、毛穴の汚れも落ちやすくなるから。
おすすめされているのは、貝印の高密度洗顔ブラシプレミアムタイプ。Amazonや楽天市場で、2,500円ほどで購入できます。
ない場合は、チークブラシでの代用もOK。
注意することは、ゴシゴシと擦らないこと。ソフトなタッチで洗い上げること。そして、界面活性剤を配合している洗顔フォームよりは、洗顔石鹸をおすすめしています。
そして週1回は角質ケアのために、スクラブや角質ケア美容液などを使います。
③オイルマッサージでメイク汚れとコリを一気に取り去る
透き通るような肌の持ち主である女優さんも実践していることの一つが、クレンジングを使わず、ゴールデンホホバオイルでマッサージしているということ。
ファンデーションやメイク用品は、油性なので、油分で落とさなければなりません。市販のクレンジングには、肌のバリア機能にダメージを与える可能性のある「界面活性剤」が配合されています。
そこで、クレンジング代わりに使用するのが、ゴールデンホホバオイル。未精製のピュアなホホバオイルのことで、人間の皮脂に近いエアックスエステルや抗酸化に優れたαトコフェロールなどの栄養素が含まれています。
このオイルをたっぷり使って、メイク汚れをオフすると同時に、時間があるときは、デトックスマッサージをするといいそう。
皮脂に近いオイルなので、毛穴やキメの細かい部分に入り込んで、汚れを溶かし出します。ついでに、顔のコリをほぐすことで、顔が引き締まって小顔になることもできます。
毎日その日のコリやむくみを取り除くことで、どんどん引き締まってリフトアップしていきます。
顔だけでなく、鎖骨リンパや肩首、頭頂部まで、さらに、ひじ下までマッサージすることで、小顔やリフトアップ効果を高めます。
④”スキンケアを浸透させる”という発想を捨てる
「①落とすケア9割 与えるケアは1割」でも述べたように、皮膚は排出器官。本来、老廃物を出すという機能を備えているのに、スキンケアで「入れる」という行為は真逆で不自然。
そこで、”スキンケアを浸透させる”という発想を捨てたそう。
肌にはもう一つの機能、バリア機能があります。全身を覆って、空気中のホコリや雑菌などの外的ダメージから肌を守ってくれています。
もしこの機能がなければ、アレルゲンともなる外的ダメージが体内に入ってきますし、お風呂やプールに入ったときに、体内に水が浸透してしまいます。
それを防いでいるのが「バリア機能」。なので、スキンケアを浸透させるには、このバリア機能をゆるめて、浸透しやすい状態にする必要があります。
化粧水や乳液を使うことで、バリア機能は一時的に損なわれているのです。
⑤汚れを取り除いた肌には○○と○○だけでいい
では、1割の与えるケアは?というと、
「ピュアな天然水と上質なオイル」
この2点だけのシンプルケア。
肌にはもともと自分で潤い成分を作り出す力を持っていますし、自然治癒力も備わっています。
スキンケアは、その本来の力を少しサポートするだけと考えます。
肌表面に適度な油分と水分を与えるだけのケアで十分。
肌に浸透させるために界面活性剤を配合した一般的な化粧品は、肌のバリア機能の負担になるため、長時間肌に乗っている「与えるケア」には、余分な添加物を含まないピュアなものだけを選ぶべきだと書かれています。
⑥HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法で細胞レベルで若返り
ヒートショックプロテイン入浴法とは、適度な熱ストレスを与えることで、細胞内のHSPを活性化して、自己回復力を高めることができる入浴法のこと。
42度の温度なら10分間、40度の温度なら15分間浸かることで、細胞レベルで修復力を高められるそう。
なので、美肌のためには、毎日の入浴は欠かせんません。
⑦捨てることにためらうなら?
私自身は、界面活性剤やポリマー、シリコンなどの皮膚の排出機能の妨げとなる成分が配合されていない化粧品を選んで使っていますが、一般的な化粧品を使っている方にとっては、ここまでシンプルにはなかなかできません。
今までのスキンケアダメージによって、肌本来の機能が損なわれていることが多いためです。特にバリア機能が低下している女性が多いので、潤いがすぐに蒸散してしまい、乾燥が気になると思います。
なので、初めから無理して捨てなくても大丈夫。
捨てることにためなうなら、まずは「一品抜いてみる」ことからスタートしていいと書かれています。
「与えるケア」のうち、「テクスチャーの重たいもの」、クリームなどから抜いてみることをおすすめしています。お肌の調子が良いときに、ゆっくり慣らしていきましょう。
朝晩のスキンケア方法
では、朝晩のスキンケア方法についてもご紹介しておきましょう。
朝のスキンケア
①冷水で洗顔
顔を洗うときは、必ず冷水を使うのがポイント。肌の上で体温に対して14度以上の温度差を作ることで代謝が上がって、キメや毛穴が引き締まるのだそう。
これは、メイクのりがよくなるのと、その持続力がアップする効果も。
反対に、ぬるま湯を使うと肌が緩んで、ベースメイクが毛穴落ちしたり、崩れやすくなってしまうそうなのです。
②ブースター役のフェイスオイル
濡れままの顔にブースター役のフェイスオイルをなじませる。
濡れた顔に馴染ませた方が、全顔に薄く均一に伸ばすことができるというメリットがあるそう。残った水滴も手でパッティングしてなじませましょう。
③顔全体に天然水や温泉水をスプレー
顔全体に天然水や温泉水を吹きかけて、両手で顔を包み込むようにしてなじませます。顔の表面に油分と水分が最適なバランスで行き渡っていることが大切。
④仕上げは日焼け止め
紫外線や大気汚染、ホコリなどの外部刺激から肌を守ってくれる日焼け止めは必須アイテム。
透明タイプ、または少しだけ肌をトーンアップしてくれるもの、厚みが出ず、メイクに響かないタイプがおすすめだそうです。
夜のスキンケア
ポイントメイクは、専用のリムーバーでオフします。 ゴールデンホホバオイルを使ってデトックスマッサージを行います。メイク汚れと顔のコリを丁寧に取り除きます。 顔の上で泡立てるブラシ洗顔で、不要な角質や毛穴汚れをオフします。 湯上りの濡れた肌に再びオイルをなじませ、顔全体にウォータースプレーを浴びて、両手で包んでなじませたら完了! 角質ケア美容液を使う場合はこの後に使用。 肌をコーティングするクリームは、古い角質を落として、肌が自ら生まれ変わろうとする働きを邪魔するのでNG。 ベッドに入ったら、仰向けのまま頭皮をマッサージします。スマホなどは見ず、ゆっくりと深呼吸しながら。夜10時〜2時の間のゴールデンタイムに、いかに良質な睡眠を取るかは、スキンケアと同じくらい大切なこと。 ポーチの中身がごちゃごちゃしている人は、部屋も散らかっていて、心も整理できてない印象。 「毎日使うポーチの中のムダなものを捨てれば、心もスッキリ整頓されて、運気もアップする」by 小田切ヒロ 私も最近、断捨離をしていて、家の中の多くを処分しています。ドレッサー周りも使ってない化粧品、サンプル品もかなり捨てました。 いつか使うかもというものは、ほとんど使うことがありません。もったいないな〜と思うものもありますが、化粧品の消費期限は、練りもの2年以内、粉もの3年以内です。使っていないものは、思い切って処分してきましょう。 化粧ポーチの中身を減らせば、外出時の荷物を減らすこともできます。心もスッキリして、運気もアップするなら、ムダなものはどんどん捨てていきましょう。 誰しも歳を取るし、肌やスタイルも若い頃とは違ってきて当然です。それでも、若く見られたいというのは、女性の永遠の希望ではありますが、無理して、不自然な美しさになるよりも、自分らしく、ナチュラルな美しさを醸し出せたら素敵ですよね。 本書では、他にもメイクについても書かれているので、興味のある方は、ぜひご購入いただいて参考にしてください。 メイクそのものもシンプルなメソッドになっているので、朝のメイク時間を短縮しつつ、よりキレイな仕上がりになるのではないでしょうか? また、この本の中に、銀座のママが言っていたという という言葉があります。 これ、斎藤一人さんも言っていた言葉なんですが、確かに、成功者や幸せな人で、肌がカサカサという方はいないですよね。 だから、お肌のつやって、本当に大事なんです。年齢は関係なく、いつからでも肌は変わることができます。まずは、一つからでも捨てて、美肌を目指していきましょう。 スキンケア相談については、私のLINEのお友達登録で個別でご相談いただけます。お気軽にご相談くださいね。①ポイントメイクを落とす
②ゴールデンホホバオイルを使ったデトックスマッサージ
③ブラシ洗顔
④与えるケア
④ベッドに入って頭皮マッサージ
スキンケア以外で捨てるもの
①ポーチの中の無駄なもの
②捨てるべき心の癖
嫉妬 嫉妬してしまうなら離れる、SNSなどの情報を遮断する。 貪欲 自分の身の丈を知り、自分にとって本当に必要なものを見極める。 人マネ 自分のスタイルや軸を築く。自分らしさとは何か?と内観する。 過剰な個性 自信がある人ほど、見た目はナチュラルでシンプル。 依存心 依存心は自分で解決しようとする試みの経験や客観性を奪うもの。 まとめ