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尾崎まり江
今回は、敏感肌と年齢肌を同時にケアできるスキンケアのパイオニアと言ってもいい、敏感肌スキンケアブランド「ディセンシア」様会社訪問レポートです。
「ディセンシア誕生秘話」や「敏感肌のための化粧品開発の想い」、そして、エイジングケアライン「アヤナスコンセントレート」のこと、敏感肌のためのスキンケアなど、代表取締役 山下慶子さんにお話を伺ってきました。
敏感肌専門ブランド「ディセンシア」誕生秘話
山下慶子さん
そして、その立ち上げを企画し、事業として生み出したのが、当時ポーラ研究所に所属していた若手の研究員だったんです。
彼の周囲、つまり近親者や友人にアトピーや敏感肌で悩む人が多くいたそうで、そんな彼女たちが抱える悩みの深さ、特に皮膚という表に見える部位が女性の人生に与える影響の深刻さを、目の当たりにする機会も多く、その経験が研究を推し進めるきっかけとなったと聞いています。
例えば、人は成長して、学校や就職など段階的に社会に出ていく中で、「もっとこういう自分でありたい」とか「美しくありたい」というような、固有の美意識や、アイデンティティが徐々に育まれてきて、その中で、こんな人生にしていきたいという意欲が生まれる。多少の失敗や挫折があったとしても、その経験そのものが人生を豊かにしていくものだと思います。
私自身、この会社に入って12年間ずっとお客さまとの対話を続けてきて、とても理解できるのですが、アトピーだったり、敏感肌であったりすると、どうしても鏡を通して日々自分を見る、また他社の目線がとても気になる、心無い言葉を言われて傷ついて経験を持つ方も少なくありません。
そうすると、結果として自分に極端に自信が持てなくて、引っ込み思案になったり、誰かと会うことに非常に消極的になったりしてしまう事がある。
そんな意味で言えば、敏感肌はとても女性の人生を左右するものであると思うのです。
だからこそ、美しくありたいという当然の女性の願いを、敏感肌の肌のケアだけを行う薬や医療ではなく、美しさやワクワクを提供する、化粧品で叶えていく。
ディセンシアの創業の精神はまさにここにあります。
サイエンスや技術を真摯に積み上げていくという部分と同時に、敏感肌症状で悩む女性の肌と心と人生に、しっかりと美しさと希望を提供していくことは、今に至るまで大切に継承されているフィロソフィーでもあります。
特許技術となる成分の開発に成功
ディセンシアの独自技術である「ヴァイタサイクルヴェール®」は、実は「偶然」から誕生しました。
そもそも、一般的な化粧品でも使用される「ベントナイト」という鉱物を、ポーラ研究所が得意だった乳化の技術を組み合わせた処方でしかなかったのですが、
その技術が偶然、「バリア機能低下の皮膚」に対して、優位な改善効果を発揮するという検証が取れたんです。
実はベントナイトの板状粉体という、乱れた角層の代わりに物理的な保護膜を作るという構造が、何らかの原因でバリア機能が乱れてしまった角層の機能を補完し、極めて有意に肌機能を正常化するという事がわかり、更に処方を進化させ、現在の形になりました。
基礎研究を繰り返し、継承してきたポーラ研究所の土壌と、ディセンシアを立ち上げた研究員の情熱があったからこそ導き出せた技術ですし、それがこれまで「レス処方」という考え方でつくられてきた敏感肌スキンケアに、積極的に美しくなれるという新しい道を創り上げた事は、敏感肌化粧品の歴史の中でも、とても大きな転換点だったと思います。
ディセンシア独自特許技術「ヴァイタサイクルヴェール」について
山下慶子さん
肝は、「ベントナイト」という粘土鉱物ですが、それそのものは一般的に化粧品に使われているもので、特別なものではありません。だからこそ安全性が高いとも言えます。
ただ特徴として瓦屋根のように角層の表面にふわっと膜を貼ることができるのです。
油の中に水を入れ込む乳化処方があって、それと、ベントナイトのイオンバランスをコントロールしながら、ナノセラミドも含有させる。
これを安定的に処方することはとても難しく、現在は当社でしか実現できません。
これが、乱れてしまった角層の代わりに第二の角層というように、肌の上に膜を貼り、ダニやほこり、花粉などのアレルゲン物質を始めとした外部刺激を、物理的に防ぐことが可能になるのです。
さらには、スフィア型の構造を持つ、ナノカプセル化したセラミドをたっぷりと配合し、角層そのもの潤いを補給していきます。
よく例え話をしてお話をするのですが、元気がない植物をビニールハウスに移してあげる事に似ています。
物理的にバリアをして、守ってあげながら、たっぷり栄養をあげる。
そのくらいの効率性の良さを発揮する技術です。
私たちのトライアルセットは10日間分なんですけど、効果実感のアンケートを取ると、「翌朝には効果を感じました」っていう方が多いほど、実感されやすい商品でもあります。
尾﨑
山下慶子さん
ヒト型セラミドを使っていて、ナノ化にしていることが結構重要なんです。
一般的なセラミドと比べると、約20分の1のサイズなんですよ。
本来は、水性のものに純粋なセラミドが入っていると白濁します。
透明ってあり得ないことなんです。
ディセンシアの化粧水が、セラミド配合であるのに透明なのは、実はナノカプセル化の技術のおかげです。
カプセルにすること自体は別に透明の為ではなくて、浸透効率を上げるためなんです。
もともと、セラミドって油に馴染みやすい性質をもっています。
細胞間脂質の主要構成成分なので、そもそもは潤いを抱え込む性質を持つものですが、実は本当の意味で肌の外から入れるのはとても難しい。
一個一個は非常にサイズが小さいものの、それぞれが結びつきやすいので、実際は肌表面に溜まりやすいんです。
敏感肌の方、アトピーの方は元来セラミドを作り出しにくい体質の方も多いので、セラミドはすごく重要な成分です。
なので、ここをどう解決するか？
ということで、セラミドの構造である親油基（油に馴染みやすい）を中心に、外側に親水基（水に馴染みやすい）を出すという、中央が油、外側が水っていうスフィア構造をつくりました。そのひとつひとつがナノサイズであることと、カプセル同士は互いに独立し、結合しにくい構造とし、一般的なセラミドの20分の1まで小さくしてカプセル化しています。
そのため、しっかりと角層深部に入っていきます。
角層の中に入るにつれて、カプセルがほどけていって、セラミドが足りないところに行き渡っていくのです。
ナノカプセル化することで、セラミド同士が細かく独立したまま角層深部に入ることができる。
化粧水って肌の最初に入れるものですよね。なので、化粧水にもセラミドは入っていますし、ほかのアイテム全部にもセラミドが入っています。
そもそもセラミドは水には混ざりにくいので、ローションはセラミドを高配合するのはとても難しい。
ディセンシアでは、ヒト型セラミドを全シリーズに配合しているので、しっかり浸透保湿できるところは、技術の強みだと思います。
ロゴ「DECENCIA」に込められた想い
山下慶子さん
そしてDECENCIAのロゴも、ゴシック体で、少しだけ斜体がかかっています。
これは、「私達が現代を生きる女性を応援する」「胸を張って生きる女性を応援する」っていう思いを込めて、全体にモチーフとして用いさせて頂いています。
我々のお客様も、今平均年齢で41、2歳を推移していて、30代から50代ぐらいまでで、約7割ぐらいを占めています。
今、女性の生き方も、本当にさまざまですよね。
働く女性が当たり前に増えてきて、結婚するも、しないも、子供を産むも、産まないも正解のない時代を逞しく、それでも笑いながら生きている。
山下慶子さん
ディセンシア 容器に込められた想い
ちなみに、化粧品の容器も斜めカットになっています。
実は、この斜めカットには、「敏感肌を断ち切る」という意味も込められています。
なので、我々ディセンシアが持つ「斜め」というニュアンスは2つ持っていることになります。
山下慶子さん
ディセンシアの強み
山下慶子さん
研究員は、「ディセンシア」 というブラントで「敏感肌」に対しての新しい形を作るということに、非常に協力的な体制が組めています。
私たちは製造開発、処方、成分の選定にいたるまで、法律より厳しい基準を設けています。
使う素材1個、新しい容器を採用するのにも、いくつものテストをクリアしたものでないと一切出せません。
「敏感肌も美しくなれる」変わらない想い
山下慶子さん
2016年アヤナスはリニューアルしまして、ピンクの容器から現在の「赤」の容器になりました。
最初は、「こんな真っ赤な！」と驚きました。
「赤」は、「炎症」をイメージさせてしまうので、昔から敏感肌コスメにはNGな色と言われてきました。
ですが、
「商品だけでなく、ディセンシアと関わっていることそのものに価値がある」
「美しくなったその先も使い続けるブランドである」
というふうに感じて頂きたいと思い、佇まい全体を見直しました。
美しくなりたいとか、ファッションを楽しみたい、そういう人がたまたま肌が弱いっていう状況の中で、私たちのブランドが出るまでは、肌に刺激がないもの、肌にやさしいものを選ぶしかなかったという感じなんですよね。
マイナスから0の状態になったら、ちょっと刺激があるかもしれないけど、百貨店の化粧品ブランドを使ってみる。だけど、ストレスや疲れがたまっているときや花粉の時期になると肌が揺らぐ…そうすると、やっぱり敏感肌スキンケアコスメに戻る。
という、ある意味、レスキューとして使っていたという方が、お客様のインタビューをしていても多いと感じています。
山下慶子さん
これは、今までも、これからも変わりません。
敏感肌のためのお手入れ方法
敏感肌要因って、内的要因と、外的要因ってよく言われますよね。
外的要因というのは、アレルギーを始めとした外部刺激、紫外線。春だと花粉とか黄砂とか埃。
結構春先に敏感になるのがすごく多いのは、やっぱりいきなり、気温が一気に上がったり、下がったりってして、肌が準備ができていない状態の中で、いきなり春の風に乗って様々な刺激物が肌に付着します。
それがアレルゲンとなって、一時的に荒れてしまう方が、最近とても多いのです。
それ以外にも、3月から4月はストレス。5月の紫外線。と、肌が敏感になる原因って実は季節ごとにも、さまざまあるんですよね。
花粉が原因だったら、まさにバリアしましょうということです。
やっぱり付着させないこと、また、付着したら、優しく、しっかり洗うこと。
なので、花粉の時期で言えば、家に帰ったらまず洗顔をおすすめしています。
その際は、泡のクッションで摩擦をとにかく低減しながら、やさしく落とすことと。
そして、洗顔後はスキンケアをしっかりして肌を守ること。
この2つになってくるかなと思います。
クリームのバリア膜が一つあるだけで、肌そのものには花粉やほこりが付着しにくくなり、すぐに落とすことができます。こういうことも、日々とても大事なことだと思います。
内的要因は、ストレス、年齢、ホルモンバランスなどがあります。
特にストレスっていう意味で言うと、現在敏感肌の原因の一つある「ストレスによる皮膚機能低下へのケア」っていうことですね。
山下慶子さん
ディセンシアのアヤナスは、この現象に対してサイエンスで答えを出した、はじめてのスキンケアだと思います。
ストレスがかかると皮膚温が下がり、皮膚温が下がると、第二のバリア機能と言われるタイトジャンクションが不活性になり、健康な角層を生み出せなくなる。
この発見は、ストレスという言葉が一般的になった現代においては、「ストレスケアを前提とした、敏感肌ケア」が必要になってきていると考えています。
アヤナスコンセントレート おすすめの使い方
具体的なケア方法は、「お手入れブック」を作っています。
そこにも紹介していますが、
山下慶子さん
「温めると浸透効率が高くなる」という実験結果もあるぐらい、やっぱり温度が冷たいと美容成分は浸透しにくく、温かいと浸透しやすくなります。
手の温度で少しなじませるぐらいで大丈夫です。
もし手が冷たければ、お湯で温めるといいですね。
そして、手のひらの「面」を意識してムラなく塗布します。
天然の植物エキスが配合されているので、香りを楽しみながら、やさしく浸透させていってください。
ちなみに、コットンは、敏感肌には摩擦になってしまうので、おすすめしていません。「手当」という言葉があるように、手を当てて、いたわるようにケアしてあげるのが大事だと思っています。
うちはシリーズで設計されているので、化粧水、エッセンス、アイクリーム、クリームでアヤナスのお手入れは完成です。
やはり、シリーズで使って頂いた方が非常に効果をご実感頂きやすいです。
まさに、適量も処方の一つとかと紹介していますが、全ての相性を全部考えて開発しているので、ひとつひとつを重ねていくことで、掛け算のような相乗効果になります。
ラインで試せるお試しセットはこちら
尾﨑
山下慶子さん
もし部分的に非常に乾燥を感じられている方は2プッシュに0.5プッシュずつ追加してください。デコルテは1プッシュ別でケアしていただくステップになります。
ただ冬の時期とか、ちょっとクリームを多めにとか。全ての商品を増やすのではなく、クリームから調整して頂くこともおすすめです。
ただ、１つ補足すると、抗糖化ケアができるのが「エッセンス」だけなんです。
なので、糖化が気になる方は、エッセンスを厚めにして頂くっていうのも、お勧めです。
尾﨑
糖化しやすい生活習慣
山下慶子さん
ちょっと肌が硬いとか、ご自身の生活の中で、ちょっと炭水化物や砂糖を取りがちかな～と感じていたら、糖化ケアをされた方がよいです。
「糖化」は、肌だけの話じゃなくて、人間の自然な老化現象。
そこに対しての意識を持って頂く方が、10年後の自分にありがとうって言ってもらえると思います。
日々見るものだと、自分が黄ぐすんでいるのかとか、わかりづらいこともあると思います。
なので、ご自身の生活習慣を振り返っていただいて、更には「くすみ」で悩まれてる方は、エッセンスを1本使ってみていただいて、改善効果を感じて頂くっていうのも良いと思います。
アヤナスコンセントレート売れ筋Best3
尾﨑
1位：アヤナス クリーム コンセントレート
ディセンシア 独自の特許技術「ヴァイタサイクルヴェール®」で、角層を優しく包み込んで、肌荒れの原因となる花粉やほこりなどの「外部刺激」をブロックしてくれます。
肌に与えた美容成分も閉じ込めることで、肌本来のバリア機能を高めてくれるクリームです。
- 内容量：30g（約1.5ヵ月分）
- 通常価格：5,940円（税込）
- 定期会員価格：10％OFF→5,346円（税込）
2位：アヤナス ローション コンセントレート
人の角層にあるセラミドと同じ構造のヒト型セラミドを、セラミドナノスフィアというナノサイズのカプセル化にすることで、通常のセラミドの4倍の浸透力を誇るローションです。（セラミドナノスフィアは、全アイテムに配合）
角層に深く浸透し、乱れたセラミドの配列を整え、高い保湿効果をサポートしてくれます。
- 内容量：125ml（約1.5ヵ月分）
- 通常価格：5,400円（税込）
- 定期会員価格：10％OFF→4,860円（税込）
3位：アヤナス エッセンス コンセントレート
黄ぐすみやたるみ毛穴の原因「糖化」に着目。抗炎症「コウキエキス」・抗糖化「シモツケソウエキス」のWケアで、なめらかでピンっとしたハリ肌へと導きます。
- 内容量：36g（約1.5ヵ月分）
- 通常価格：5,940円（税込）
- 定期会員価格：10％OFF→5,346円（税込）
アヤナスコンセントレート トライアルのご案内
アヤナスコンセントレートをまだ使ったことがないという方には、10日間分のトライアルセットがおすすめです。化粧品でトラブルを起こしやすいという方でも、まずはお肌に合うかパッチテストをすることもできるので、安心ですよ。
- トライアルの内容：ローション（20ml）、エッセンス（10g）、クリーム（9g）
- プレゼント：アヤナス アイクリーム コンセントレート（1包）
価格：10日間分 1,480円（税込）＆送料無料、30日間全額返金保証付き
まとめ
今回は、敏感肌専門ブランド ディセンシアの代表取締役 山下慶子さんに、ディセンシアのこと、敏感肌のこと、アヤナスコンセントレートのことなど、たくさんお話を聞かせていただきました！
開発秘話も初めて聞かせていただきましたが、やはり、大切な人のためを想って開発されたというエピソードは素敵です。それが、今では、お肌に悩む多くの女性を笑顔にしてくれています。
もともといいブランドイメージを持っていましたが、さらに素敵なブランドだな～と、ますますファンになりました。
この度は、お忙しい中、お時間お取りいただき、誠にありがとうございました！
