尾崎まり江
保湿成分やエイジングケア成分が配合された美容クリームは、スキンケアの最後に使うことで、潤いを閉じ込め、艶肌をキープしてくれます。そんな美容クリームの効果や使い方をサロンオーナーが解説しています。乾燥肌や年齢肌にお悩みの女性におすすめの記事です。
美容クリームの役割とその効果とは?
美容クリームは、化粧水や美容液の水分や美容成分が浸透した肌から蒸発しないために、フタをするように閉じ込める効果があります。
最保湿成分のほかにも、エイジングケア成分や美白成分も配合した美容クリームも開発されていて、メーカーによって、さまざまな効果が期待できます。
お肌の悩みや解決したい目的に合った美容成分が配合されているかで選ぶといいでしょう。
①エイジングケア効果
年齢とともに、コラーゲンやヒアルロン酸などの肌のハリや弾力を担っている成分の生成量が減少します。
それとともに、たるみやシワが目立つようになります。
美容クリームを使って、お肌の乾燥を防ぐことで、肌本来の機能を取り戻し、コラーゲンなどのエイジングケア成分の生成量を高めることに期待できます。
また、幹細胞エキスなどの線維芽細胞にアプローチして、コラーゲンの生成を促す美容成分などが配合されているものもおすすめです。
②保湿効果
保湿成分が配合されている美容クリームが多く、高い保湿効果に期待できます。
スキンケアの最後に使うアイテムなので、お肌の潤いを閉じ込めたり、外部刺激から肌を守ってくれます。
③美白効果
紫外線などの外部刺激でダメージを受けた肌は、メラニン色素が作られ、それが肌に残ってしまうことでシミになります。
皮膚細胞の生まれ変わり、肌のターンオーバーの機能が正常であれば、メラニン色素を外部へ排出できますが、ターンオーバー機能の低下によって、シミが肌表面に残ってしまいます。
ターンオーバー機能の低下の原因は、年齢だけではありません。角質層内のセラミドや天然保湿因子不足による乾燥、コラーゲン不足も原因の一つなんです。
美容クリームには保湿成分で肌を整えるのでターンオーバー機能を高めてくれるほか、美白成分が配合されているクリームもあり、メラニン色素の生成を抑えて、シミやくすみを予防してくれる効果もあります。
美容クリームの正しい使い方
美容クリームの正しい使い方です。
①美容クリームを使う順番を守る
美容クリームは、油分を含んでいるため、化粧水などの水分が浸透しにくくなります。
そのため、美容クリームはスキンケアの最後に使うようにしましょう。
②使用量はメーカーの推奨使用量を守って使う
使用量が少ないと、水分や美容成分を閉じ込めるのに不十分です。
かと言って、ベタベタするほど塗っても、効果はあがりません。
各メーカーの使用量を参考にするとともに、自分自身の肌状態も見極め、べたつかない、カサカサしないかと調節しながら使いましょう。
③化粧水や美容液はしっかり浸透させてから
化粧水や美容液が肌の上に残った状態で美容クリームを塗っても、あまり効果がありません。
化粧品一つ一つ、塗布したらしっかりハンドプレスで浸透させて、最後に美容クリームで蓋をしましょう。
④使用時は手の平で人肌程度に温めてから
化粧品は人肌程度の温度にすると、浸透しやすく、なじみやすくなります。
美容クリームを使うときは、まず手の平にとって、両手の平でなじませながら人肌程度に温めて、顔全体を包み込むように塗布します。
⑤最後はハンドプレスで肌になじませる
顔全体に塗り終わったら、手の平全体を肌につけて、じっくりと肌になじませます。皮膚を少し持ち上げるようにして塗布すると、リフトアップ効果も得られます。
乾燥が気になる部分があるときは、重ね付けして、トントンと指先でなじませましょう。
美容クリームに関するよくあるご質問
美容クリームの使用期限は?
化粧品の使用期限は一般的に、未開封で3年、開封後は3~6ヶ月以内となっています。防腐剤不使用の無添加コスメやオーガニックコスメなどで、製造年月日や使用期限が記されているものに関しては、それに従ってください。
美容クリームの保管方法は?
保管は湿気が少なく、直射日光の当たらない冷暗所がおすすめ。また、使用後はフタをきちんと閉めておきましょう。
防腐剤が入っているものでも、空気に触れることで酸化するため劣化します。においが今までと違う、色が変わったという場合は、効果がないどころか、肌トラブルの原因になるので使用するのを止めましょう。
ニキビのケアにも使える美容クリームはありますか?
ニキビができているときにおすすめの美容クリームは、炎症を抑えてくれる成分「グリチルリチン酸2K」や「グリチルリチン酸ステアリル」が配合されているものがおすすめ。
このページで紹介している中では、「ノブL&W エンリッチクリーム」がそれに当たります。美白成分も配合されているので、ニキビが治った後の色素沈着の予防にもおすすめ。
美容液と美容クリームの違いはなんですか?
美容液は美容成分の配合率が高く、水分や油分を多く含みません。
美容クリームは、水分と油分を乳化させてたもので、そこに美容成分を配合しています。
油分を多く含むため、美容液や化粧水で与えた水分、美容成分を閉じ込める「フタ」の役割をしてくれます。
美容液だけだとフタをする役割がありません。
美容クリームと乳液の違いはなんですか?
乳液の方が油分が少なく、軽い使用感になっています。乾燥肌や年齢肌が気にならない10~20代のお肌であれば、美容クリームの代わりに乳液を使ってもOKです。
美容クリームは必要ですか?
肌の乾燥や乾燥による小じわ、たるみ、毛穴の開きが気になり始めたら、お肌が美容クリームを必要としています。
また、花粉やPM2.5などのアレルギーの原因になる外部刺激から肌を守ってくれる効果もあるので、肌荒れを防ぐためにも美容クリームの使用をおすすめします。
美容クリームを使ってヒリヒリしたときの対処法は?
いくら敏感肌にも安心という美容クリームでも、人によってはお肌に合わない成分が含まれている場合もあります。
明らかに、どの成分が合わないかが分かっている場合は、それを避けて使えばいいのですが、なかなか特定するのは難しいのが現状です。
お試しセットやサンプルがある場合は、本商品を購入する前に使ってみることをおすすめします。
使用前は、必ず二の腕の内側の柔らかい皮膚につけて、絆創膏を貼って24時間そのままにしておくパッチテストを行ってください。赤くなったなどの異常が見られたら、使用するのは止めましょう。
と言っても、体調やホルモンバランスの変化、ストレスの有無によって、お肌状態は変わります。
万が一、ヒリヒリしたら、すぐに洗い流して、お肌に合った化粧水をたっぷりとつけます。保湿は美容オイルなどで、最低限の油分を足すくらいにしてください。
翌日になっても、赤みがひかない、ヒリヒリするなどの症状が見られたら、皮膚科を受診しましょう。
飛行機に美容クリームを持ち込んでもいいですか?
クリームは液体扱いになります。持ち込む際は、100ml以下の容器に移し替えて、ジッパー付きの袋に入れて持ち込みます。これを守っていないと、没収ということもあるので気をつけましょう。
美容クリームが変色しました。もう使えないですか?
美容クリームは使っているうちに空気に触れて酸化します。開封後は3~6ヶ月を目安に使い切ることをおすすめしますが、保管状態によっては、これよりも早く劣化することもあります。
変色したり、異臭がしている美容クリームの使用は止めてください。
美容クリームはヘラを使った方がいいですか?
手で取り出すたびに、手についている雑菌が入り込みます。ヘラを使うのもおすすめですが、ヘラも清潔に保ちましょう。
美容クリームでマッサージしてもいいですか?
美容クリームをマッサージに使う場合は、皮膚への摩擦が軽減するよう、たっぷりめに使うようにしましょう。
美容クリームなので洗い流しは不要ですが、ベタつきを感じるようなら、ティッシュオフで軽くふき取りましょう。
ホットタオルでのふき取りはリラックス、むくみ解消効果もあります。スチーム効果もあり、肌を柔らかくしてくれるでしょう。
ただし、油分を取り過ぎてしまうので、軽く塗り直すことをおすすめします。
美容クリームは冷蔵庫に入れる必要がありますか?
メーカーで特に指示されていなければ、冷蔵庫に保管する必要はありません。冷たすぎると、肌に馴染みにくく、美容成分の浸透力も悪くなります。直射日光、湿気を避けた冷暗所に保管しましょう。
ハイドロキノン配合の美容クリームはありますか?
ハイドロキノンは「皮膚の漂白剤」と言われるほど強力な美白成分です。顔全体に使用するというよりも、できたシミにピンポイントで塗るタイプがあります。
まとめ
今回は、美容クリームの効果や使い方についてお話しました。
乾燥や年齢肌が気になってきたり、今使っている美容クリームが肌に合わないな〜と感じていたら、ぜひ見直ししてみてくださいね。
下記に美容クリーム関連の記事もあるので、参考にしてください。
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