尾崎まり江
今回ご紹介するのは、「皮膚の漂白剤」とも言われる美白成分として有名な「ハイドロキノン」を配合した市販のクリームです。
ハイドロキノン配合の美白化粧品はこんなあなたにおすすめ!
- できてしまったシミは消したい
- シミがいつの間にか濃くなってる…
- レーザー治療の前に化粧品でシミを消したい
こんなシミの悩みを抱えているなら、ハイドロキノン配合のクリームがおすすめです。
ここでは、美白成分「ハイドロキノン」の美白効果と併せて、ハイドロキノンを配合した市販のクリームも紹介しています。
10代~60代女性の肌悩みで一番多いのが「シミ」
できてしまうとやっかいなしシミは、10代~60代の女性の60%が「シミ」を肌悩みに挙げるほど、多くの女性の悩みです。
- シミがあるだけで老け顔になるし、できてしまうとなかなか消えてくれない…
- レーザー治療がいいと言うけど、ちょっと怖い気もする。
と、お悩みなら、できてしまったシミに積極的にアプローチしてくれる美白成分「ハイドロキノン」がおすすめ。
皮膚科でも処方されていて、メラニン色素の生成を抑制してシミやそばかすを予防するほか、還元作用もあるため、レーザー治療の前にぜひ試したい美白成分です。
ハイドロキノンの美白効果
シミはメラニン色素が発生することできてしまいますが、そのメラニン色素はどこでできるかご存知でしょうか?
メラニン色素は肌の奥「基底層」という部分にある「メラノサイト」という細胞によって生み出されます。
メラノサイには、アミノ酸の一種「チロシン」があります。紫外線などの刺激を肌が受けると、肌の表皮細胞が情報伝達物質を作り出し、それがメラノサイトという細胞に「メラニン」を作るように指令を送るのです。
指令を受けると、チロシナーゼという酵素が活性化して、メラノサイトに存在する「チロシン」が化学反応を起こし、シミの原因となる「メラニン」を作り出します。
ハイドロキノンは、酵素「チロシナーゼ」が活性化するのを阻害して、メラノサイトがメラニンを生成するのを防ぎ、シミやそばかすを防ぎます。
これからできるシミに対する予防はもちろん、さらには、できてしまったメラニンにダイレクトに働きかけて「淡色化」する漂白効果もあるのです。
こうした優れた美白作用があることから、別名「皮膚の漂白剤」と呼ばれることもあります。
ほかの美白成分と比較してもその作用は群を抜いていて、アルブチンやコウジ酸などの美白成分の数10~100倍もあると言われています。
ハイドロキノン配合の市販クリームを選ぶ4つのポイント
ハイドロキノンが配合されているクリームを選ぶときのポイントとしては、まず「ハイドロキノン」配合、または「HQ」という記載があるのを確認しましょう。
HQは「Hydroquinone」の略です。「ハイドロキノン」と記載されていなくても「HQ」と記載されていることがあります。
ハイドロキノン配合であることが記載されている以外にも、選ぶときのポイントを押さえておきましょう。
①安全性が高いこと
化粧品として販売されているハイドロキノン化粧品クリームであれば、各メーカーごとに安定性がよくされていて安心して使えるようになっています。
また、濃度も医薬品に比べて低濃度なので、自宅でも安心して使うことができます。
②安いからという理由だけで選ばない
あまり高価なものは続けにくいのですが、価格が安すぎるものは、安定性が悪く酸化しやすいものがあります。海外製品の場合は、高濃度配合のものが多いので注意が必要です。
値段だけが目安ではありませんが、あまりに低価格なものはお肌への刺激や保管方法に気をつけないと劣化が早い可能性があり、おすすめできません。1ヶ月5,000~6,000円以上を目安にしておくといいでしょう。
③お肌に合っているもの
化粧品に配合されているハイドロキノンは低濃度で安全性が高いと言っても、化粧品には他にもいろいろな成分が配合されています。
もし肌に合わない成分がある場合、肌トラブルを引き起こす原因になります。炎症を伴う肌トラブルの場合、炎症後色素沈着といった新たなシミを作り出してしまいます。
お試しセットやサンプルなどで試せるのであれば、一度使ってみることをおすすめします。女性は、体調やホルモンバランスによって肌質に変化があリ、特に生理前後は肌が敏感になっているので、その時期を避けて試してみるといいでしょう。
④個人輸入や旅行先で購入する海外製ハイドロキノン化粧品に注意
早く効果を実感したいと、高濃度なハイドロキノンクリームを海外製を購入する人がいますが、自己判断で使用すると取り返しがつかないことになりかねません。高濃度なものを使うのであれば、皮膚科で処方してもらい、医師の指導のもと使うようにしてください。
ハイドロキノン配合市販のクリームおすすめ8選
- ハイドロキノン配合のクリームって刺激が強そう
- 肌が敏感だけど大丈夫かな?
- 使ったことがない成分の化粧品を使うのが不安
という方のために、おすすめのハイドロキノン配合クリームを厳選しました!
はじめてハイドロキノン配合のクリームを使う方で、ちょっと不安という場合は、お試しセットがあるメーカーを選ぶといいでしょう。使用前は、必ずパッチテストを行って使うようにしてください。
1位:プラスナノHQ
シミのある部分だけスポット的に使用するタイプで、ハイドロキノンの他に抗酸化作用の高いレスベラトロールやアスタキサンチンといった美容成分も配合しています。酸化しやすいため1ヶ月で使い切れる内容量となっているチューブタイプのクリームです。
高濃度配合なので、肌が敏感な人には合わなかったなどの口コミも見受けられるので、使用前にはパッチテストなどで確認しましょう。
プラスナノHQ お試しセット内容と価格
内容量:5g(1ヶ月分)
価格:2,750円(税込)
2位:セルピュア ブライトニングクリスタル
純ハイドロキノンは、安定性が高く、常温でも保存できます。
ハイドロキノンの他にも、アルブチンやビタミンC誘導体などの美白成分、ターンオーバーをサポートしてくれるビタミンA誘導体、抗酸化作用のあるビタミンE、角質を柔らかくしてくれるサリチル酸などの美容成分が贅沢に配合されています。
さらに、合成着色料、鉱物油、合成香料など、肌への刺激になる成分は不使用となっています。
セルピュア ブライトニングクリスタル 内容量と価格
内容量:12g
価格:4,860円(税込) ※2本セット9,180円(税込)、3本セット13,500円(税込)
3位:アンプルール ラグジュアリーホワイト
ウォブクリニック中目黒の総院長であり、アンプルールの商品開発ディレクターでもある高瀬聡子氏が開発したドクターズコスメとして有名なアンプルールの美白シリーズ「ラグジュアリーホワイト」です。
ハイドロキノン誘導体配合のコスメで、顔全体のくすみを改善する「薬用アクティブフォーミュラ」とスポット的に使用してシミを集中ケアする「コンセントレートHQ110」の2種類の美容液で美白ケアができるコスメです。低刺激で安定性も高いため、安心して使うことができる美白化粧品としてもおすすめです。
トライアルセットには、2つの美白美容液を含むラグジュアリーホワイトのラインをすべて試すことができます。
アンプルール ラグジュアリーホワイト お試しセット内容と価格
《お試しセット内容》
ローションAOⅡ(化粧水) 20ml
コンセントレートHQ110(スポット集中美容液) 3g
薬用アクティブフォーミュラ(薬用美白美容液) 8ml
エマルジョンゲル(美容乳液ゲル) 10g
メイク落とし・洗顔料(パウチ) 各2包
お試しセット価格:1,890円(税込)&送料無料
4位:プラチナVCセラム
30代以上のお肌のことを考えて、紫外線、美白ケアだけでなく、コラーゲンケアで透明感のある肌へ導いてくれるプラチナVCセラム(美容液)。
プラチナナノコロイド、最新型ビタミンC誘導体、新安定型ハイドロキノンをはじめとする美白成分に加え、コラーゲン生成力を高める先進ペプチドなどを配合し、真皮層の機能を高めて透明肌とハリ弾力のある肌を取り戻します。
角質層の保水機能、肌のバリア機能に必要なヒト型セラミドもたっぷり5種類配合されているので、健康なみずみずしい素肌になる効果に期待できるスキンケア。
プラチナVCセラム お試しセット内容と価格
《お試しセット内容》
プラチナVCローション(化粧水) 2ml×7包
プラチナVCセラム(美容液) 5ml(約7日間分)
プラチナVCミルク(乳液・クリーム) 2g×7
お試しセット価格:1,800円(税別)&送料無料、30日間全額返金保証付き
5位:サンソリット ホワイトHQクリーム
化粧品の中ではトップクラスの4%配合されています。その分、目や口などの皮膚の薄い部分には使えない、冷蔵庫で保管しなければならないなど注意事項もいろいろあります。
朝も使用していいクリームですが、必ず日焼け止めを使う必要があります。角質ケア成分であるAHAやBHAほか、ビタミンAHA誘導体など美容成分をたっぷり配合しています。
防腐剤(パラベン)・石油系界面活性剤・香料・着色料・鉱物油不使用のゲル処方のクリームタイプです。
サンソリット ホワイトHQクリーム 内容量と価格
内容量:30ml
価格:7,000円(税別)
6位:オバジHQ ブライトニングナイトセラム
ハイドロキノンを配合した夜用のナイト美容液で、気になるシミの部分に塗布します。
バーム状のテクスチャなので、気になるシミにしっかり密着してダイレクトに働きかけます。安定性の高いハイドロキノンを配合しているので、安心して使うことができます。
オバジHQ ブライトニングナイトセラム 内容量と価格
内容量:10g
価格:9,000円(税別)
7位:エピステーム HQレーザークリア
ロート製薬のオバジHQ ブライトニングナイトセラム。ハイドロキノンを配合した夜用のナイト美容液で、気になるシミの部分に塗布します。
バーム状のテクスチャなので、気になるシミにしっかり密着してダイレクトに働きかけます。安定性の高いハイドロキノンを配合しているので、安心して使うことができます。
エピステーム HQレーザークリア 内容量と価格
内容量:10g
価格:9,000円(税別)
ハイドロキノンの美白効果が期待できるシミの種類
ハイドロキノンの美白化粧品でケアすることで改善の効果が期待できるシミの種類です。
《老人性色素斑(日光黒子)》
日光黒子とも言われるシミで、紫外線が原因で発生するシミです。顔だけでなく手の甲やヒジから下の腕にも出やすいのが特徴です。レーザーでも治療が可能ですし、ハイドロキノンと併用するとより効果的です。
また、ニキビや肌荒れによる炎症後の色素沈着です。ハイドロキノンは炎症を抑える効果もあるので、ニキビの予防やアトピー性皮膚炎の色素沈着の予防にも使われることがあります。
《そばかす(雀卵斑)》
子供の頃に出始めることが多い「そばかす」と呼ばれる雀卵斑(じゃくらんはん)は、両頬や鼻の上に小さい点が多数発生します。
紫外線によって濃くなったり、数が増えます。ハイドロキノンで薄くなる効果に期待できます。
《肝斑(かんぱん)》
頬や目の下、額などに左右対称に現れるシミで、30~40代の女性に多いシミです。
女性ホルモンのバランスが関係していると言われていて、紫外線に当たると濃くなる可能性があります。
レーザー治療はできない(レーザーの種類によっては可能)ことがあり、ハイドロキノンでの治療がおすすめです。
ハイドロキノンは危険か?気になる副作用について
ハイドロキノンは、もともとは皮膚科医から処方され、担当医指導のもと使用する医薬品でした。
もちろん今でも処方してもらえますが、化粧品に比べて高濃度なので、赤くなる、痒いが出るなどの副作用が出る場合があります。必ず医師の指導に従って使いましょう。
また、安定性も悪いため、保管方法や使用期間を正しく守らなければいけません。
一方、化粧品に配合れているものは、低濃度で高くても5%です。また、カプセルに包み込むなど処方で、安定性が高いうえに、肌へのあたりがマイルドになっています。そのため、肌トラブルの危険性は低いと言えます。
ただ、化粧品に配合されているのは、ハイドロキノンだけではありません。防腐剤や香料、鉱物油、合成界面活性剤などの添加物のほか、美容成分も配合されています。何かが合わなければ、肌トラブルを起こす場合があります。
どんな化粧品においても、事前にパッチテストをすることをおすすめします。
ボディの美白ケアにもハイドロキノン
お顔の美白ケアには気をつけていても、体のケアは怠りがちになっていませんか?
腕や背中にいつの間にかできるシミ。。。あの時の日焼けが原因?と後悔しないよう、日焼け後のケアに新安定型ハイドロキノン配合のボディケアジェルを紹介しますね。
新安定型ハイドロキノン配合 イルコルポ ミネラルボディシャインジェル
日焼け後のお手入れ、ワキやデリケートゾーンの黒ずみのケアにもおすすめなのが「イルコルポ ミネラルボディシャインジェル」。
美人百花、InRed、LEON、AneCan、anan、など女性誌でも多数掲載されている新安定型ハイドロキノン配合のボディ用のジェルです。
すでにできてしまった色素沈着はもちろん、日焼けによる炎症を抑えたり、シミを残さないための美容成分、全27種類も配合しています。
日焼けによる炎症を集中ケア
ゲンチアナ根エキス、ローマカミツレ花エキス、フユボダイジュ花エキス、セイヨウオトギリソウエキス、カンゾウ根エキス、ヤグルマギク花エキス
日焼けあとが残る前にケア
プラチナナノコロイド、フラーレン、APPS、オリザノール
ワキやヒジ、ヒザ、デリケートゾーンの黒ずみのケア
新安定型ハイドロキノン、αアルブチン、ビサボロール、ヒナギク花エキス、オウゴンエキス、加水分解シロガラシ種子エキス
できてしまった色素沈着をケア
プラセンタ、クリスマムマリチムエキス、ナツメ果実エキス
その他6種類の保湿美肌成分
3種の海藻エキス、ヒアルロン酸、コラーゲン、加水分解コンキオリン
エステサロンから誕生したこの「イルコルポ ミネラルボディシャインジェル」は、敏感肌が多い日本人の皮膚のことも考慮して、肌に負担となる成分は極力排除しています。なので、鉱物油、合成着色料、パラベン、アルコールは使用していません。
子供でも使えるほど低刺激なので、家族で一緒に使うことができますよ^^お風呂上がりの清潔なお肌に、さっとひと塗りするだけの簡単美白ケアです。
イルコルポ ミネラルボディシャインジェルの全成分
水、ペンチレングリコール、BG、α-アルブチン、ビサボロール、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、フラーレン、プラセンタエキス、加水分解コンキオリン、サンゴモエキス、ハイドロキノン、紅藻エキス、褐藻エキス、緑藻エキス、白金、ヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、オウゴン根エキス、カンゾウ根エキス、ナツメ果実エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、カミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、クリスマムマリチマムエキス、ヒナギク花エキス、シアバター油粕エキス、加水分解シロガラシ種子エキス、ゲンチアナ根エキス、グリチルリチン酸2K、オリザノール、グリセリン、レシチン、オレイン酸ポリグリセリル‐10、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、PEG-60水添ヒマシ油、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、クエン酸Na、フェノキシエタノール、ユーカリ葉油、香料
まとめ
皮膚科で処方してもらう高濃度なハイドロキノンクリームは、赤くなったりなどの炎症が心配で抵抗があるという人も、化粧品なら安心して使うことができます。
効果は高濃度なものより時間はかかると思いますが、濃度が低いぶん、ゆっくりと長期間使うことができます。
使用上の注意だけ守って、シミの改善に役立ててみてください。