日焼け止めの塗り残しやムラの多い首やデコルテ、ついつい日焼け止めを塗り忘れてしまう足や手の甲は、うっかり日焼けをしてしまうところ。日差しが強い日に外で過ごす時間が長いと、皮膚が赤くなったりヒリヒリ感じることも…。
今回は、うっかり日焼けしてしまったときの対処法や応急処置に使えるアイテムを、商品の企画開発にも携わっているコスメコンシェルジュが解説してくれます!
日焼け止めを塗ることを忘れないのが一番ですが、うっかり日焼けしてしまったときに備えて読んでみてください。
この記事の監修にご協力いただいたドクター
私のクリニック目白 院長 平田 雅子先生
1960年生まれ
医学博士、皮膚科認定専門医、日本医師会産業医、国際中医薬膳師
日本大学医学部卒業
東京医科大学付属病院勤務
東京医科大学付属八王子医療センター助手
同大学助手を退職後、女性専門医療に携わる。臨床の第一線に立ち、毎日500名以上の患者様の診療にあたる。
2003年、医療法人社団 育生会 私のクリニック目白 開設 理事長兼院長
皮膚を通して全身を診る女性のためのクリニック。ただ薬を出すだけではなく、食事や生活面のアドバイス、再生医療、美容治療など、元気で美しくなるために、患者様の健康生活をデザインするクリニックです。よくお話を伺って診察いたします。
医療法人社団 育生会 私のクリニック目白
〒171-0031 東京都豊島区目白1-4-1 JR東日本ホテルメッツ目白1階/JR山手線 目白駅 徒歩1分
Tel: 03-5992-5550 電話受付時間:10:30-19:00 休診日:火・日祝
https://www.watashino.jp
うっかり日焼けしてしまったあなたに!
令和となって初めての夏がいよいよ到来!同時に年々日差しが強くなっている近年では、充分な日焼け止め対策が必要なことは皆さん充分理解されていると思います。
でも『日焼け止めを塗ったはずなのに帰宅すると肌がヒリヒリ』、もしくは『ちょっとだけだから…と油断してたら気づけば焼けていた…』こんな経験をした方も多いのではないでしょうか?
筆者も、毎年日焼け止め対策を面倒に感じて、いつの間にかうっかり肌が焼けてしまうことが実はあります。
今回はそんな面倒くさがり屋さん必見の『もしうっかり焼けてしまったら…』がテーマです。
予防ではなく、事象に対してどのように対処していけばいいのかをご紹介いたします。
うっかり日焼けしてしまったときの対処法
この記事を読んでくださっている方の中には、ついつい気を抜いて日焼けしてしまった経験のある人も多いと思います。
“うっかり日焼け”は、実は肌が炎症をおこしている可能性があり、紫外線ダメージを受けたお肌は砂漠のように飢餓状態になっています。
分かりやすく表現しますと、日焼けはやけどと同じです。
よって、うっかり日焼けのあとは軽んじることは厳禁で、しっかり対処をしてあげることが大切なのです。
対処法1:まずはクールダウン!
前述したように、日焼けとは軽いやけどのことです。
やけどをしてしまったときは、まず冷やしますよね?うっかり日焼けの場合も同じく冷やしてあげましょう。大半の方は赤みが出ている状態だと思われますので、その部位に濡れタオルを巻くなどして冷やすケアを。
ヒリヒリしたり、何か刺激を感じる場合は、皮膚科の受診をお勧めしますが、まずは冷やしてください。
なお、冷やす時間は日焼けの程度によりますが、赤みが少し引いてきたり、火照りがなくなってきたら、一旦の手当はOKです。
対処法2:敏感肌用スキンケアで保湿を!
日焼けした部位をきちんと冷やしたあとは保湿をしましょう。
先ほどから申し上げている通り、日焼け肌は軽いやけどと同じです。いつもと同じ化粧水ではなく、“敏感肌用”やアレルギー体質の方は“アレルギーテスト済”などのスキンケアを選びましょう。
≪コンシェルジュ虎の巻≫日焼け肌になぜ敏感肌用スキンケアなの?
上村
紫外線を強く受けたお肌は刺激を感じやすく、角質層もダメージを受けているため、安全性を考慮して敏感肌用スキンケア商品をお勧めします。
≪コンシェルジュ虎の巻≫日焼け肌になぜアレルギーテスト済商品なの?
特に、肌に直接影響が出るような金属アレルギーや、紫外線アレルギーなどお持ちの方は、日焼け後のお肌は通常の状態よりも、アレルギー反応が悪化した状態で発症する場合があります。
実際に私自身も金属アレルギー、紫外線アレルギー、ハウスダストアレルギーを持っていますが、紫外線を長時間浴びるといつもよりも痒みが強く出る傾向にあります。
よって、うっかり日焼けをしてしまった日は、敏感肌用且つアレルギーテスト済化粧品に切り替えてケアしていただくと良いと思います。
なお、コットンパックなどもヒンヤリ患部を冷やしながら保湿ができるのでお勧めですが、いつもより少し短めの時間で切り上げましょう。
コットンパックやシートマスクは長時間肌の上に乗せていると逆に一気に乾燥が始まってしまいますので、ある程度で剥がしそのあとは敏感肌用クリームやワセリンなどできちんと保湿で締めくくりましょう。
対処法3:積極的にビタミンを摂ろう!
美白ケアとしても有名なビタミン類を積極的に摂取することで、外側からのケアだけでなく、中からもサポートすることができます。
高ビタミンの代表的な食品はレバー類、鶏もも肉、納豆、いわし、落花生、いちごなどがあります。
また、ビタミンを意識した食物摂取は、同時に抗酸化作用も期待できます。日焼けをしてしまうと、活性酸素が発生→メラニン生成&皮膚のタンパク質を破壊となりますので、活性酸素にアプローチできる抗酸化活動はとても重要です。
うっかり日焼けをしてしまった今すぐに、インナーケアも心がけましょう。
≪コンシェルジュ虎の巻≫ビタミンを意識的に摂って摂り過ぎに問題はないの?
よって医薬品やサプリメントなどで摂取する場合は注意が必要です。
なお、高濃度ビタミンCについては腎臓機能との関係が深く密接していますので、腎臓機能に疾患がある方や、不安がある方は医師に相談しましょう。
対処法4:22時には就寝しよう!
睡眠はお肌にとってとても重要なケアのひとつです。具体的にはターンオーバーの促進やダメージの修復、回復といった免疫力を高める役割があります。
理想は22時頃には就寝し(遅くとも24時までには絶対!)、午前3時までは熟睡できるような環境を整えましょう。
この時間帯は、“ゴールデンタイム”と言って、この時間帯に深い眠りにつくことができると、成長ホルモンの分泌を促し、お肌の老化防止に強力な効果を発揮します。
眠るだけなのにお肌のケアができる睡眠はすぐにでも取り入れたいですね!
うっかり日焼けの応急処置に揃えておきたいアイテムとは?
うっかり日焼けしてしまったときの対処法をご理解いただけたと思います。それでは実際に筆者が使ってみて本当に良かったと思うアイテムをご紹介しましょう!
クレンジングのおススメ№1:DUOザ・クレンジングバーム ホワイト/¥3,600(税抜)
画像流用元及びショッピングサイト:DUO https://www.duo.jp/shop/g/gCLBW-001/
クレンジングは、オイルやミルク、ゲル状など、さまざな剤型あれど、筆者が最もおススメなのは“バームタイプ”です。
ベタつかずに使えて、肌の上でメイクがとろけるように落ちますので、摩擦による負担が軽減できます。また、洗いあがりの肌がもっちり、しっとりとしていて、状態が良好でしたのでこちらのDUOザクレンジングバームホワイトをイチオシ認定します!
さらにこちらのアイテムは、なんとクレンジングなのに5つの機能を持つオールインワンタイプなんです。
洗顔料のおススメ№1:ETVOS クリアソープバー/¥2,000(税抜)
画像流用元及びショッピングサイト:ETVOS https://etvos.com/shop/g/gCM10052-000/
ネット上の口コミほど泡立ちが良いと筆者は感じなかったのですが、洗い上がりが洗顔料だとは思えないほどしっとりしました。また、石油系界面活性剤を配合していないため、日焼けをしたデリケートなお肌でも安心して使用できます。
枠練り石鹸ならではの洗い上がりの肌の保湿感を体感していただきたい想いもあって、堂々の1位です。
化粧水のおススメ№1:無印良品 化粧水・敏感肌用・さっぱりタイプ/¥537(税抜)
画像流用元及びショッピングサイト:MUJI無印良品 https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548076444947
さっぱりした使い心地ですが、きちんと保湿してくれます。クセがない使用感です。何よりもコスパが良いので、気にせずバシャバシャ使えちゃいます。
アルコールや香料無添加で、弱酸性だから日焼け後のお肌にピッタリです。アレルギーテスト済ですので安心してご使用いただけます(全ての方にアレルギーが起きないわけではありません)
乳液のおススメ№1:キュレル 美白乳液/¥2,272(税抜)@cosme shoppingサイト調べ
実は筆者はいつものお手入れに乳液を使用していません。なぜならば乳液の優劣が肌で体感しづらいと言いますか…
化粧水や美容液なら企業各社、圧倒的なテクスチャーの差があったり、明確な目的によるコンセプトが分かりやすいのですが、乳液って明らかな違いを感じることができなくて、通常ではお仕事の依頼がないと使わないアイテムだったりします。
その筆者が今回の記事執筆にあたり、色々と個人的に使用してみました。
その中で、甲乙つけ難いカテゴリーではありましたが、選んだポイントは、肌が乾燥しなかったこと(乳液を付けたあと、10分ほど何も塗布せずそのまま肌を放置してみました)、肌に刺激を感じなかったこと、赤みや痒みが発生しなかったことでした。
また、敏感肌用なのに美白ケアまでできるなんて嬉しい限りでしたので、イチオシにさせていただきました。市場には敏感肌且つ高機能って意外と少なく、自分の肌に合ったアイテムを見つけるのは弱い肌の方は結構難しいのです。
なお、香料・着色料・アルコール無添加で、アレルギーテスト済且つ乾燥性敏感肌によるパッチテスト済のアイテムです(全ての方にアレルギーが起きないわけではありません)
以上は日焼け後の一般的なスキンケアおススメアイテムですが、日焼け後のお肌はやはり鎮静→保湿→美白ケア→休息が最も有効な手段です。少々贅沢ですが、未来のお肌のためにさらに以下のケアをしていただくと効果的です。
外側からだけではなく内側からも徹底ケアをしましょう
体を覆っている皮膚も、内側の血管や内臓も、私たちの一部。外側の皮膚ケアだけでは不十分です。浴びてしまった紫外線は、その日のうちにインナーケアを行うことでリセットに近づけます。
ハイチオールC+(プラス)180錠/¥4,200(税抜)
ショッピングサイト:マツモトキヨシ オンラインストア https://www.matsukiyo.co.jp/store/online/p/4987300056714
筆者がずっと飲んでいるインナーケアです。肌の表面化した黒色メラニンを無色化する働きがあるため、ずっと気になっていた腕のシミが薄くなってきました。それを体感してからずっと愛飲しています。
シミの原因となるメラニンを生成抑制し、無色化するL-システインを240㎎配合しており、その他アスコルビン酸(ビタミンC)を500㎎、パントテン酸カルシウムを24㎎配合しています。
紫外線を浴びたあとは、抗酸化成分をたっぷり浴びましょう
VC×100 フューチャーインセラム
日焼けのリスクは酸化と糖化による肌細胞のダメージです。これらを最小限に食い止めるために抗酸化成分でいつも以上にケアを重ねましょう。
VC×100 フューチャーインセラム30ml/¥4,500(税抜)
画像引用元及びショッピングサイト:@cosme https://www.cosme.net/product/product_id/10094882/top
こちらも筆者が長年使用しているセラムです。使用感はさっぱりですが、ビタミン系セラムにありがちな尖ったテクスチャーではなく、保湿感がきちんと残ります。実際に毛穴が引き締まった印象があり、くすみ予防としても使用しています。
ポイントはビタミンCをこの一本で8%も高配合したことです。
Dr.Ci:LaboパーフェクトエイジストDX
Dr.Ci:LaboパーフェクトエイジストDX/¥7,800?(税抜)
画像引用元及びショッピングサイト:Dr.Ci:Labo https://www.ci-labo.com/shopping/product/00039164/
配合されているフラーレンという成分は、その発見の功績が認められ発見者のハロルド・クリトー教授、リチャード・スモーリー教授、ロバート・カール教授らはノーベル化学賞を受賞しました。その後の研究によりフラーレンには強い抗酸化力があることが分かり、化粧品原料としての開発に成功。酸化の原因フリーラジカルを吸着することで無害化すると言われています。
ベタつかないのにしっかりと保湿してくれるので今回選びました。また、口コミの良さもポイントで、敏感肌や極度の乾燥肌の方からの口コミが大変高かったこと。ここも評価のポイントとしました。また、パーフェクトエイジストDXは、水溶性フラーレンと油溶性フラーレンの2種を配合しています。
HAKUメラノシールドマスク
HAKUメラノシールドマスク/¥1,500(税抜)
画像引用元及びショッピングサイト:watashi+ by shiseido http://www.shiseido.co.jp/sw/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=710901&online_shohin_ctlg_kbn=1
資生堂が開発した厚労省認可の医薬部外品有効成分4MSKを配合したフェイスマスクです。筆者も紫外線をたっぷり浴びた日や、週に一度のご褒美マスクとして使用しています。
上下に分かれているので、お顔から浮くこともなくピッタリと密着してくれます。また、無香料でアレルギーテスト済だから、日焼け後のお肌でも安心して使えそうです(全ての方にアレルギーが出ないわけではありません)
日焼け後のおススメお手入れ方法は、冷蔵庫で冷やしておくとさらにヒンヤリとした体感が得られますので、火照ったお顔をクールダウンできます。
そういった意味でもうっかり日焼けをしてしまった日の夜は、是非冷蔵庫で冷やした美白マスクでケアしてあげてくださいね。
日焼け後は、いつもよりも丁寧に重ねてハンドパックするように塗布することを強くお勧めいたします。
また、日焼けは軽くても皮膚にやけどをおこしている状態なので、少しでも早いケアが望ましいでしょう。つまり、その日の日焼けはその日のうちに!徹底的にケアすることでダメージを最小限に食い止めることができます。
まとめ
いかがでしたか?
いよいよ今から紫外線本番の季節に突入します。
気を付けていても子育てママさんや働く女性にとって、毎日の日焼け対策はとても大変なことではないでしょうか。特に耳、首の後ろや足の甲は、うっかり日焼けしやすい部位ですので、うっかり日焼けのレスキューとしてこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。