《医師執筆》女性ホルモンが整う!アロマの活用方法~現役産婦人科医師が教える~ | りびはだ
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《医師執筆》女性ホルモンが整う!アロマの活用方法~現役産婦人科医師が教える~

女性ホルモン アロマテラピー

今回ご紹介するのは、現役産婦人科医師が教えてくれる「アロマの活用法」です。

この記事はこんなあなたにおすすめ!

  • アロマテラピーを始めてみようと思っている方。
  • アロマテラピーを知りたい方。
  • アロマテラピーを楽しみたい方。
  • 女性の悩みにどのようなアロマが効果的か知りたい方。
  • 今後アロマテラピーの資格取得を検討中の方。

アロマテラピーに興味がでてきたという初心者さんから、これから検定など資格取得も考えているという方まで、ぜひ参考にしてくださいね。

アロマテラピーとは?

女性ホルモン アロマテラピー

AEAJ((公社)日本アロマ環境協会)はアロマテラピーを以下のように定義しています。

アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油」を用いて、心身のトラブルを回復させ、健康や美容に役立てていく自然療法です。

健康増進、予防医療、リラクゼーション、スポーツ、介護など様々な場面で活用されています。

アロマテラピーの目的

女性ホルモン アロマテラピー

そして、アロマテラピーの目的とは、

  • 心と身体のリラックスやリフレッシュを促す
  • 心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす
  • 心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す

こと、であります。

アロマテラピーの楽しみ方

女性ホルモン アロマテラピー

「アロマテラピーの楽しみ方」には、主に

①芳香浴法
②沐浴法
③吸入法
④フェイシャルスチーム
⑤湿布法
⑥トリートメント法

などがあります。これらの詳しい方法を順番にみていきましょう。

<芳香浴法>

精油を拡散させて香りを楽しみ、心や身体のバランスを整える方法です。

《具体的な方法》
ティッシュやハンカチに1~2滴精油を垂らして枕元や、部屋内に置きます。
あるいはポットやディフューザーなど専用器具を用いる方法もあります。

<沐浴法>

精油を湯に入れ全身または半身、手や足など体の一部を浸ける方法です。入浴効果に精油の効果が加わり相乗効果があります。

《具体的な方法》
浴槽に自分にあった温度の湯を張り精油を落とし、かきまぜます。
精油の滴下量は全身浴1~5滴、半身浴・部分浴1~3滴です。ただし、体調や肌の刺激により異なります。

<吸入法>

精油成分を口や鼻から吸入し、特に呼吸器系の症状を緩和する方法です。

《具体的な方法》
湯に精油を1~3滴落とし香りを目を閉じながら吸入します。

<フェイシャルスチーム>

精油成分を含む蒸気を顔に当てることにより血行促進や、皮膚の潤いを維持します。

《具体的な方法》
洗面器や大き目のボールなどに湯を張り、精油を1~3滴落とし蒸気をバスタオルなどを頭からかぶりながら目を閉じて顔に当てます。

<湿布法>

湯や水につけてしぼったタオルを体の一部に当てます。

《具体的な方法》
洗面器や大き目のボールに湯または水を入れ、精油を1~3滴落とします。タオルを真ん中をくぼませるようにたるませて湯または水をすくいます。タオルの真ん中を精油の面が内側になるように二つに折り、軽く絞り、湿布する体の一部にそのタオルを当てます。

<トリートメント法>

精油を希釈したトリートメントオイルを顔や身体に塗布します。
香りを楽しみながら保湿、整肌、コリ、血行促進に効果をもたらします。

《具体的な方法》
植物性オイルに精油を1%以下(顔の場合は0.5%以下)の濃度にしたトリートメントオイルを肌に塗布します。
ただし必要に応じて事前にパッチテストを必要とします。

そのほかにもボディスプレー、ミツロウクリーム、入浴剤など手作りの化粧品を作成する方法もあります。

花の香り、フルーツの香り、森の香り、様々な植物の香りが我々の美容や健康にやさしく作用してくれることでしょう。

アロマテラピーの効果について

女性ホルモン アロマテラピー

アロマテラピーは香りを楽しむだけでなく、精油に含まれるさまざまな成分が、私たちの体やお肌、神経にいい影響を及ぼしてくれます。

女性ホルモンと美肌・美髪の関係

女性ホルモン アロマテラピー

女性ホルモンについてみなさんは正しく知っていますか?

女性ホルモンは、妊娠、出産、生理だけではなく、日々の女性の美しさを全面的に担っています。外見も内面も女性の魅力に大きくかかわっています。

女性ホルモンには、女性にとって大切な2つのホルモンがあります。

女性ホルモン アロマテラピー

エストロゲンとプロゲステロンです。エストロゲンは肌や髪をいきいきとするだけではなく、精神的にも前向きな明るい気持ちを支えます。プロゲステロンは、主に生理前に分泌され、便秘やイライラ、肌荒れを起こしやすくします。

女性ホルモンは非常にデリケートなものであり、現代人の不規則な生活や過度なストレスにはバランスを乱してしまうことがあります。

そのため、肌荒れやニキビなどのトラブルを引き起こすこともあります。

自分のホルモンにともなう体調の変化をしっかりと把握し、体調にあわせたアロマを使用することで自分らしく過ごせるようにしたいものです。

ホルモンバランスを整えるのに有効なアロマテラピー

女性ホルモン アロマテラピー

ホルモンバランスを崩さないようなケアとして、アロマは有効な方法といえるでしょう。

好きな香りをかぐことで、嗅覚を通して香りは電気信号となり脳に届きホルモンを分泌する下垂体や視床下部に作用してくれます。

香りをかぐだけで肌をきれいにしたり、精神的に前向きなったり、ダイエットに効果があったりもします。先述した方法の中で自分に合ったアロマテラピーを楽しんでみましょう。

好きな香りをかぐとリラックスできる理由は?

女性ホルモン アロマテラピー

鼻の奥にある嗅細胞が香りを脳へ電気信号として送ります。

脳には感情にかかわる大脳辺縁系、記憶をつかさどる海馬、ホルモンや自律神経系を調節する視床下部・下垂体があり、これらに香り成分は働きかけることで効果を与えてくれます。

目的に合わせて選ぶアロマ精油やブレンド例

女性ホルモン アロマテラピー

生理前や更年期障害の不快な症状をなんとかしたい、寝つきが悪いなど、悩みに合わせて、どんな精油を選べばいいか?おすすめ精油やブレンド例をご紹介しますね。

女性ホルモンバランスを整えるといわれるアロマ例

女性ホルモン アロマテラピー

生理前症候群(PMS)や更年期障害など、女性ホルモンバランスの乱れが原因の不快な症状におすすめのアロマ精油です。

①ラベンダー

生理前などイライラや不快な症状が生じやすいときに心も身体もリラックスさせてくれるのがラベンダーです。ラベンダー精油の香りでPMS(月経前症候群)が軽減されたという研究もあるのです。

また香りをかぐだけではなく、ラベンダー精油を使用したトリートメントで月経痛や不眠の改善にも効果があるという報告もあります。

②ローズ

女性の味方といえるでしょう。気持ちを前向きにするローズの香りは、古くから健康や美容に使われてきました。不安やイライラの軽減、やさしさが増すなど女性としての魅力アップに役立ってくれることでしょう。

③ネロリ

ほてりや血圧上昇など更年期の女性に多い症状を緩和させてくれたという研究報告もあります。

④ゼラニウム

ゼラニウムの香りで女性ホルモンであるエストロゲン分泌を増加させてくれたという研究報告があります。明るい気持ちになれないとき、いらいらしてしまうとき、なんとなく落ちこみがちなときなどに活用してみてはいかがでしょう。

不眠に効果があるといわれるアロマ例

不眠 アロマテラピー

生理前になると寝つきが悪い、眠りが浅くなるという方はもちろん、普段から「睡眠の質」にお悩みの方は、ぜひ下記のブレンドや精油を試してみてくださいね。

①オレンジスイート、グレープフルーツ、レモン

就寝時にも目覚めにも効果ありといわれています。就寝前のリラックスは良質な睡眠の原点です。柑橘系の香りでリラックスをして眠りましょう。

②スイートマージョラム

同じく心身ともにリラックス効果がもたらされます。特に不規則な生活は熟睡間を妨げ、目覚めも悪くなり、翌日の活動に大きな影響が出てしまいます。寝る前にスイートマージョラムの香りで睡眠の質を改善しましょう。

そのほかにも人気のあるアロマブレンドレシピ例

  • ラベンダーとゼラニウム
  • ラベンダーとベルガモット
  • ネロリとラベンダー
  • ローズマリーとレモン
  • ベルガモットとユズ
  • ラベンダーとフランキンセンス

など、これらを沐浴法、芳香浴法、湿布法、トリートメントなど様々な方法で使用することで眠りや目覚めに活用されています。

みなさんも自分に合った方法で「質の良い睡眠」に役立ててみてください。

注意
日本では睡眠時間が以前に比べ1時間ほど短くなっており、さらにブルーライトや夜間照明、夜間勤務などで脳や目を休めることができておらず良質な睡眠が得られていないといわれています。

質の良い睡眠をとることで、翌日の活力につながるだけではなく、美容に大事な成長ホルモンの分泌や細胞の修復、疲労回復、新陳代謝、免疫能力などを維持しています。不規則になりがちな生活の中でアロマを活かし質の良い睡眠を目指しましょう。

自律神経の乱れに効果のあるアロマ例

女性ホルモン アロマテラピー

にきび、肌荒れ、太りやすい体質、いらいら、気持ちにめりはりがない、など自律神経の乱れにともなう症状に対し1度は経験のある女性は少なくはないでしょう。

自律神経とは交感神経、副交感神経の2つがあり、それぞれ活動には前者が、リラックスには後者が優位となっています。

過度なストレスや睡眠不足、運動不足、偏った食生活などを続けていると、この2つの自律神経のバランスがとれなくなってしまいます。

人はだれでもある程度のストレスに対する耐久性は備えられていますが、過度にストレスを受け続けると脳の視床下部に影響をもたらし、自律神経系の乱れ、ホルモンバランスの乱れを起こしてしまいます。

その結果、女性の美容と健康にはダメージを与えます。

そんなとき次のアロマを試してみてはいかがでしょうか。

①グレープフルーツとローズマリー
②ラベンダーとクラリセージ
③ネロリ
④スイートマージョラム
⑤ユズ

など、これらを使用した結果、ストレスやいらいらを軽減し、血流を改善することでからだの冷えの改善、疲労回復、気力向上につながったという研究報告があります。そのほか、ストレス対策に人気のあるアロマとしては

ゼラニウム、ベルガモット、フランキンセンス、オレンジスイートなどもよく使われています。

まとめ

私たちが毎日の生活の中で少なからずストレスに立ち向かわざるを得ません。人間関係、仕事の悩み、異常気象など環境要因など様々なストレスに取り巻かれた生活を送っています。ストレスとはつまり刺激により生じた緊張です。過剰なストレスを受け続けると、脳の視床下部に影響をもたらし、心身の健康を損なう結果となってしまいます。

アロマテラピーは、植物の力を借りて行う自然療法です。現代社会において乱れがちな心身のバランスを整えてくれる効果が期待できます。そして自然環境の恵みを見直すきっかけともなります。香りが我々にあたえてくれる恩恵はたくさんあります。自分なりのアロマテラピーをみつけて、生活にうまく活用して、美と健康に役立てていきましょう。

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