尾崎まり江
今回は、保湿成分を化粧品で与えるのではなく、自分の肌で作り出すことができるスキンケア方法のご紹介です。YouTubeでも配信しています。
https://youtu.be/OLmstnZ0el0
この記事はこんなあなたにおすすめ!
- しっかり保湿しているつもりなのに乾燥肌が改善されない
- 乾燥肌で肌トラブルも起こりやすい
- オーガニックコスメに変えたら肌が乾燥しはじめた
- 洗顔後すぐ化粧品をつけないとヒリヒリ乾燥する
などなど、乾燥肌のお悩みありませんか?なかなか自分の肌に合うコスメが見つからないという方は、今までのスキンケアを振り返ってみましょう。
肌が乾燥しているから炎症などのトラブルが多い→だから保湿成分配合のコスメを使う
だけど、なかなか乾燥肌が改善されない。いったいどうして?
肌が乾燥しているからと、セラミドなどの保湿成分を肌に補給していても、それは乾燥肌の根本的な解決にはならないのです。
本来なら、肌は自らセラミドなどの保湿成分を作り出す機能を持っているのです。
この機能を高めてあげてこそ、乾燥肌を根本的に解決したと言えるでしょう。では、どうすればいいの?ということで、国内オーガニックブランドであるHANAオーガニックの代表 林田七恵さんにお伺いしたお話、「自分の肌で潤い成分を作り出す方法」を紹介していきますね。
自分の肌で潤い成分を作り出す活動、名付けて「潤活」をあなたも始めてみませんか?
お肌を潤わす保湿成分とは?
お肌には、表皮と真皮があり、それぞれにお肌の潤いを保つための成分が存在しています。
表皮は、さらに4つの層から成り、肌表面から角質層、顆粒層、有棘層、基底層とあります。保湿成分があり、肌を外部刺激から守っているのが「角質層」です。
- 真皮層にある保湿成分:コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン
- 角質層にある保湿成分:細胞間脂質(セラミド)、水、NMF(天然保湿成分)
自ら潤う自己保湿
保湿というと、化粧水や保湿クリームを塗るスキンケアをイメージしている方も多いと思いますが、お肌には自分で保湿できる機能が備わっています。
自ら潤う自己保湿は、皮脂膜と角質層があります。これらが、肌を外部刺激から守ったり、お肌の水分が蒸散しないよう潤いを封じ込めてくれています。
①皮脂と汗による皮脂膜
皮脂腺から分泌される皮脂と汗が皮膚表面で混ざり合って、天然のクリームを作り出しています。
皮脂には、ほんの少しだけ角質細胞由来の脂質が混じっていて、これにコレステロールやリン脂質が含まれています。このコレステロールやリン脂質が「天然の乳化剤」になっていて、混ざりにくい皮脂(油)と汗(水分)がクリーム状に乳化されます。
この天然のクリームの代わりをしてくれるのが、化粧品の保湿クリームです。
②細胞間脂質(セラミド)、水、NMF(天然保湿成分)から成る角質層
お肌の表面、一番上にあるのが角質層です。この角質層は、レンガの造りに例えられることが多いのですが、ちょうどNMF(天然保湿成分)がレンガのように規則正しく並び、細胞間脂質(セラミド)がセメントのようにNMFを固めている状態です。
水溶性(天然保湿成分)と油溶性(セラミド)の成分が交互に重なりあっていて、お肌のバリア機能を担っている重要な層です。ターンオーバーによって「古い角質」が剥がれると言われますが、新しい皮膚細胞が基底層で生まれると、それらは古い細胞たちを徐々に押し上げていきます。
約14日間で角層のすぐ下まで上がってきます。この古い角質は「死亡」して、約10日前後で最上部まで押し上げられ「角質細胞」となります。さらに、3~4日お肌を保護するという役割を果たし、古い角質は剥がれ落ちます。
セラミドやNMFはどこからやってくるのかというと、顆粒層で死んだ角質細胞が酵素によって、セラミドやNMF(アミノ酸)に転換されて放出されます。
本来は、自分の肌の内側からこうした保湿成分が分泌されるはずですが、お肌が乾燥することで、これらが足りないと、セラミドやNMF配合の化粧品を使って補充しているのです。
「乾燥しているから肌が炎症する」がそもそも間違い
セラミドや天然保湿成分が足りない→乾燥する→肌の炎症が起きやすい
このように考えられてきたスキンケアは、セラミドや保湿成分を化粧品で補給してきました。だから根本的な解決ができていなかったのです。
こんなに美容成分が豊富で、さまざまな化粧品が発売されているのに、乾燥肌や敏感肌の女性が増えているのはどうしてでしょうか?
肌が乾燥する本当の原因をお聞きしてきました。
現代女性に多い「枯れ井戸」現象とは?
本来は自分の肌で作り出せる保湿成分のセラミドやNMF(アミノ酸)が、どうして不足するのでしょうか?
私たちは今まで、肌が乾燥する→バリア機能が低下している→だから炎症を起こす、とこんなふうに認識していました。しかし、実際は「肌の炎症」が先に起こっていたのです。
肌内部で炎症が起こっていると、セラミドやNMF(アミノ酸)に転換させる酵素を阻害する物質が生成されてしまうというのです。
そのため、お肌の内部では潤いが足りず、乾燥した状態になっています。これが、現代女性に多い「枯れ井戸」と呼ばれる現象です。
お肌の炎症を引き起こしている3つ原因とは?
肌表面には赤みなどの症状が見られないのに、肌内部で炎症を起こしているのは何故なのでしょうか?
その原因は、これら3つがあります。
- 酸化ダメージ
- 皮膚常在菌の悪玉菌
- 自律神経のバランスの乱れ
酸化ダメージ
お肌の酸化を招く大きな原因が紫外線です。
紫外線によってダメージを受けた肌は、活性酸素を発生されます。これは肌細胞を酸化させるもので、シワやシミなどの老化肌の原因となります。
この活性酸素を無害化するために、私たちは抗酸化物質を摂取したり、肌につけたりします。
皮膚常在菌が悪玉菌優勢
腸内と同じように、皮膚には皮膚常在菌が棲みついています。
皮脂や汗、古い角質をエサにしている皮膚常在菌にも、善玉菌と悪玉菌が存在していて、善玉菌優位なお肌が健康な状態です。
では、なぜ悪玉菌が優位になるのか?
その原因の多くは「合成界面活性剤」です。混ざりにくい水と油を乳化させる成分で、洗顔料やクレンジング、乳液、クリームなどに配合されています。
この合成界面活性剤は洗浄力にも優れているため、台所用洗剤にも使われています。
これが洗顔料やクレンジング剤に配合されているので、肌に必要な皮脂までも洗い流してしまいます。
善玉菌は皮脂や汗をエサにして繁殖しているのに、それらが洗い流されることで悪玉菌が優位になってしまうのです。
皮膚常在菌のバランスが乱れると、アレルゲン物質が侵入しやすくなり、肌内部で炎症が起きやすくなります。また、繰り返すニキビの原因も、この皮膚常在菌バランスの乱れによるものです。
自律神経バランスの乱れ
紫外線による酸化ダメージ、皮膚常在菌のバランスの乱れになど、現代人の私たちは、常にさまざまな外部刺激に晒されています。
こうした外部刺激に対応できるよう働くのが免疫システム。この免疫システムを作動させているのが、脳の視床下部です。
私たち人間には、副交感神経と交感神経から成る自律神経が備わっていて、通常は朝~夕方までの活動的になる時間には交感神経が、夕方以降のお休みモード時間には副交感神経が交互に優位になります。
この自律神経は、私たちの意思ではコントロールできないこと、体温調節や内蔵の働き、血圧、神経伝達などを行っています。
生きていく上で重要な働きをしている自律神経ですが、寝不足や強いストレスに弱く、このバランスが乱れます。
免疫システムの誤作動も自律神経のバランスが乱れることによって起こるのです。
そのため、目には見えないけれど、皮膚の内部では、常に微弱炎症が起こっているのです。
乾燥だけじゃない!微弱炎症が肌老化を加速
肌の内部で起こっている微弱炎症によって、悪玉菌を追いだそうと、セラミドや天然保湿成分を作り出すための酵素が生成されるのを阻害するため、セラミドや天然保湿成分が不足して乾燥肌になることが分かりました。
しかし、微弱炎症が引き起こす肌悩みは乾燥だけじゃないんです。
微弱炎症を起こすと、血液を炎症部分に集めて、炎症を鎮めようという働きが起こります。このとき、血流を良くするために、実は「コラーゲンが切断」されているのです。コラーゲンは、正しくは「コラーゲン繊維」と言い、「エラスチン線維」と鎖のように繋がっています。
お肌のハリや弾力、さらに肌のターンオーバーに欠かせないコラーゲン繊維が切断されることによって、シワやたるみ、シミなどの老化肌を加速させます。
セラミドやNMFの補給不要な肌になる潤活スキンケア
肌が乾燥して炎症が起きやすい、そう考えられてきたため、私たちは、一生懸命「セラミド」や「NMF(天然保湿成分)」を補給するためもスキンケアを行ってきました。しかし、これでは根本的な解決にならないことが分かりました。
本来は、セラミドやNMFなどの保湿成分が作り出せる機能を持っているのです。
そこで、自分の肌でこれらを作り出すことができる「潤活スキンケア」をはじめてみませんか?
自分の肌で潤いを作り出すスキンケア
自分の肌が持っている機能で潤いを作り出す、りびはだが名付けた「潤活」。この潤活におすすめのスキンケアがあります。
- 酸化ダメージ
- 皮膚常在菌のバランス
- 自律神経のバランス
これら微弱炎症の3つの原因を解決してくれるのが「HANAオーガニック」のスキンケアです。HANAオーガニックの特徴について紹介していきますね。
抗酸化力に優れたローズ成分を贅沢に配合
HANAオーガニックの主成分は、ブルガリア産の天然ローズ100%から抽出したローズ水です。
通常は、精油を抽出する際、精油成分だけを取り除いた後の水分だけどをローズウォーターとして販売しています。しかし、HANAオーガニックで採用しているブルガリアのエニオボンチェフ社のローズウォーターは、精油成分を取り除いていないローズウォーターなので、香りも成分も濃厚。
ローズにはまだ解明されていない成分が多く含まれていますが、分かっている成分の一つに、「ローズポリフェノール」があります。
ローズポリフェノールには、優れた「抗酸化作用」があり、お肌の酸化の原因である「活性酸素」を無害化してくれます。
さらには、ローズプラセンタが含まれていて、夜寝ている間の肌再生力を高めてくれるので、肌のターンオーバーがスムーズになります。
皮膚常在菌の善玉菌のエサになる成分を配合
2014年10月、リニューアルされたHANAオーガニック。新たに配合された成分が、皮膚常在菌の善玉菌のエサとなる「バイオエコリア」です。これによって、皮膚常在菌のバランスが整えられ、肌トラブルの起こりにくい肌に導いてくれます。
また、微弱炎症を抑える「ビルベリー葉エキス」も、このリニューアル時に配合された成分です。
自律神経のバランスを整える6つの花精油
HANAオーガニックの主成分であるローズにも女性ホルモンのバランスを整えたり、リラックスする効果があります。
そこに、さらに6つの花精油を加えています。
- クラリーセージ:女性ホルモン様作用、リラックス効果
- ゼラニウム:女性ホルモン様作用、リラックス効果、血行促進効果
- ラベンダー:リラックス効果、抗炎症作用、細胞賦活作用、抗菌作用
- ローズ:女性ホルモン様作用、美肌効果、リラックス効果
- ネロリ:リラックス効果、美肌効果
- イランイラン:女性ホルモン様作用、リラックス効果
精油の香り成分は、脳にダイレクトに働きかけます。HANAオーガニックのフローラルドロップ(化粧水)やムーンナイトミルク(乳液)を手の平に取って、肌全体に塗布した後は、手の平全体で鼻、口を覆って、大きく息を吸い込みます。
こうして深呼吸して、精油成分を取り込むことで、脳がリラックスして、1日の疲れも吹き飛び、睡眠の質も高まります。この花精油の作用によって、自律神経のバランスも整えられます。
ホリスティック美容とは、外側からのケアだけでなく、心や体、全体のケアができる美容です。いくら美容成分がたくさん入った化粧品を使っても、ストレスで暴飲暴食したり、睡眠不足だと肌はボロボロです。
HANAオーガニックは、まさにホリスティック美容と言えるスキンケアです。
7日間トライアルセット
《トライアルセット内容 7日間分》
- ピュアリクレイ(洗顔料) 20g
- フローラルドロップ(化粧水) 15ml
- ムーンナイトミルク(美容乳液) 8ml
- アーユスオイル(美容オイル) or ホワイトジェリー(美白美容液) 3.5ml
- ウェアルーUV【ピンク】(UV乳液) 3.5ml
- イエロー1回分付き
- 価格:1,480円&送料無料
炎症と乾燥を同時にケアする美容オイル
HANAオーガニックの基本のスキンケアは、
- ピュアリクレイ(洗顔料)
- フローラルドロップ(化粧水)
- ムーンナイトミルク(乳液)
これら3つで完結します。これに、ウェアルーUVという日中使用するUV乳液がセットになったトライアルセットがあります。HANAオーガニックを初めて使う方におすすめです。
ただ、洗顔後、フローラルドロップとムーンナイトミルクだけだと、乾燥が気になる、肌が突っ張ると感じる場合は、「アーユスオイル」をプラスして使いましょう。
HANAオーガニック アーユスオイルとは?
若返りのビタミンと呼ばれる抗酸化作用に優れたビタミンEを豊富に含む「オーガニックセサミオイル」が主成分のアーユスオイル。
5000年の歴史があるインドのアーユルヴェーダ療法で使われています。脂肪酸組成が人間の皮膚の皮脂に似ているため、肌なじみがいいので、ベタつきがありません。
このセサミオイルに、瞑想の時に使われるリラックス効果の高い「ビャクダン」や精油のイランイラン、レモングラスを配合しているので、お香のような、オリエンタルな香りを楽しむことができます。
今までも優れた美容オイルだったアーユスオイルですが、さらに現代女性に多い「微弱炎症」を抑える成分が加わりました。(2016年10月1日より発売)
新成分として加わったのが、ブラックシードオイル。
ニゲラサチバという植物の種子から抽出されるオイルで、イスラエルでは薬箱に入っているのが当たり前と言われるほど。抗菌、抗炎症作用に優れています。
さらに、「生命の木」「奇跡の木」とも呼ばれるモリンガの種子オイルの配合量もアップしています。アーユルヴェーダでも使われる「モリンガ種子オイル」に含まれる、辛味成分のイソチオシアネートには、抗炎症作用、抗菌作用があり、インドでは日本のアロエのような存在です。
抗菌作用、抗炎症作用に優れたブラックシードオイルとモリンガ種子オイルによって、乾燥と乾燥の原因である微弱炎症を抑えることができます。
アーユスオイルの使い方
乾燥が気になる場合
ムーンナイトミルクに1~2滴混ぜることで、お肌をしっとりさせます。
マッサージに
フェイシャルマッサージにもおすすめです。特に湯船に浸かりながらのマッサージは、血行が促進されていて、美容成分の浸透力も高まります。
乾燥が気になる部分に重ねづけ
化粧水、乳液をつけた後、目元や口元など乾燥が気になる部分だけに重ねづけするのもおすすめ。
ニキビなどの炎症している部分に
抗菌作用、抗炎症作用に優れているので、ニキビなどで炎症を起こしている部分に塗布して炎症を抑えます。
まとめ
今まで、セラミドや天然保湿成分を肌に与えるスキンケアをしてきた方には、それらを止めるのには勇気がいるかもしれません。
一度にやめてしまうのは不安という場合は、お肌の再生力が高まる夜だけHANAオーガニックのスキンケアに変えてみてください。
少しずつお肌が変わって、クリームを使う量が減ってくると思います。そうなれば、HANAオーガニックのスキンケアだけで十分。
HANAオーガニックの開発者である林田七恵さんいわく、最終的には洗顔料だけあればいいというまでの肌になってもいいんですって。
自分の肌が持っている機能で、お肌が潤う女性が増えるといいですね!