尾崎まり江
今回は、年齢肌の根本的な原因やオーガニックコスメでのエイジングケアについて、HANAオーガニックの林田七恵さんとお話してきました!
この記事はこんなあなたにおすすめ!
- オーガニックコスメでエイジングケアはできる?
- 年齢とともに使うアイテムを増やしても肌悩みが解決しない
- シンプルでナチュラルなケアで老化を遅らせたい
という女性におすすめの記事となっていますので、エイジングケアをしていても効果が実感できない、これからエイジングケアを始めたいという方もぜひ参考にしてくださいね。
尾崎
年齢とともに現れるシワやたるみなどの老化肌の原因のすべては「炎症」
お客様に「炎症」のお話をしても、まだピンとこられない方が多いんですが、ある原料メーカーさんは、もう20年以上、炎症についての研究をされていて、「老化現象のすべては炎症がスタートだ」とおっしゃっているんです。
シワ、シミ、たるみ、乾燥、これらすべての老化現象は、炎症によって起こっているんです。
例えば「ナマコ」、ナマコは脳がなくて、肌の神経だけで生きているんです。なので、外側の皮による反射だけで生きているんです。
「これ食事っぽい」と思ってか触ってから食べたり、「敵だ!」を思ったら逃げる、それだけだんです。
私たちの肌は、外敵から守るか、もしくはそこにいていいかどうか決める。
「寒かったら暖かいところに移動しよう」「紫外線が強いから日陰に入ろう」とか。おそらく、脳がなくてもするんですよね。それくらい「肌」って反射神経で反射してるんです。
ナマコの皮が硬くなるのは、そうやって敵から身を守る機能が備わっているからなんですね。人間の場合、皮を硬くする代わりなるのが「炎症」なんです。
「敵がきたから、炎症を起こそう」っていう防衛反応なんです。
細菌が入ってきた部分に白血球の数が増えていくので、そこが盛り上がって、赤みやかゆみ、ヒリヒリといった症状が起きるんですね。
実は、白血球って、基底膜を飛び越えて、にじみ出てくることができるんです。「白血球の遊離」って言って、血管から出て戦うことができるんです。
傷口に白い「膿」が出るでしょう?あれが、白血球と細菌が闘った後の白血球の死骸なんです。
常に白血球が遊離して闘っているから「炎症」が起こるんですよね。そのときに、血管を太くしたいから、そのためにコラーゲン繊維を切断してしまうんです。
これが、シワやたるみを引き起こすメカニズムなんです。美肌を保つことよりも、細菌から細胞を守ることが先決されるんです。
こんなふうに、私たちの肌というのは、すぐに炎症反応を起こします。それが大事な防衛反応だから。炎症を起こしても、静まれば、また元に戻るということを繰り返しています。
「老化」は必要以上に「炎症」が起こっているから
表皮細胞の中に、NF-kB(エヌエフカッパビー)というタンパク質があって、これが遺伝子の鍵に対して影響を与えているんです。「炎症を起こしなさいよ」というスイッチなです。
だけど、このスイッチがおバカになってしまって、スイッチが「ON」になった状態のままになっていると、ずっと炎症を起こした状態になっているんです。
しかも、スイッチがONの状態のまま、この細胞が分裂すると、分裂した細胞も最初から「ON」になったまま生まれてしまうんです。
遺伝子がONとかOFFにならないといけないのに、ONだけしか持っていない細胞が増えてしまって、炎症反応が広がっていくんです。
このNF-kB(エヌエフカッパビー)の暴走を止めて、ONとOFFのスイッチを正常にしてくれるのが、ホワイトジェリー(美白美容液)に配合されている朝鮮アザミ(アーティチョークエキス)なんです。
NF-kBの暴走を止めるアーティチョークエキス配合ホワイトジェリー
紫外線による炎症反応「DAMPs(ダンプス)」とは?
2017年3月にリニューアルしたウェアルーUVにも、このDAMPs(ダンプス)にアプローチするための「イザヨイバラエキス」を配合したんですが、これは何かといいますと、
イザヨイバラエキスを配合して生まれ変わったウェアルーUV
いつもではないんですが、細胞のいくつかに1個は、ボンッと爆発して死んじゃうらしいのです。紫外線によって、細胞死が起こるんです。
通常、細胞は、ターンオーバーして、最終的には死んでいきます。順番に酵素分解されて、液体がセラミドに変わって、最後には皮がケラチンになるんですが、こうして順に死んでいくことに問題はありません。
通常の肌細胞の一生
これが、DAMPsといって、炎症を引き起こす体内にある成分なんですが、本来はここにあるべきものじゃないから、炎症反応を起こしてしまうんです。
損傷した細胞から「DAMPs」が放出されると、炎症反応が増えることが最近分かってきたんです。子供でも紫外線を浴びると赤くなりますよね?あれが、DAMPsなんです。
子供でも細胞死は起こっていて、生体内異分子になって炎症反応が起こるらしいんです。だけど、年を取ってくると、もっと細胞が死にやすくなるらしんです、残念なことに…。
同じ紫外線を浴びても、大人の方が赤くなったり、ひどくなるのは、細胞死の数が違うからなんです。さらに、ストレスや現代の環境によって、その数が増えているんです。
※DAMPs=damage-associated molecular patterns(ダメージ関連分子パターン)
ゾンビのように増えていく細胞死…
研究員の方によると、この「細胞死」はゾンビのようなもので、細胞が爆発して死んだら、その中から出てきた細胞液が出てきて異分子になり、隣の元気な細胞もそれによって炎症反応を起こすらしいです。
自分がゾンビになって、くっついたらそれがまたゾンビになるという、炎症の連鎖が起こるんです。
この「DAMPs」を食い止めること、そして先程の「NF-kB」のスイッチを切ることが炎症の上流工程なんです。
DAMPsが異常状態になると、メラノサイトのスイッチが入るので、シミを作り出してしまいます。しかも、細胞たちがターンオーバーで、上に上に上がって、やっと潤うための成分になるはずなのに、途中で死んでしまうと、潤いにもなれない。
結局、インナードライという状態になってしまうんです。
本来、自然の潤いになるはずなのに、途中で「異分子」になってしまって、炎症を起こしてしまう、潤いにもならないということが起こっています。
HANAオーガニックの主成分「ローズ」について
香気成分でもあるので、香りが強いものの方が効果が高いと思います。
「ローズの香りが苦手」という人の多くは、センティフォリアという種類の方なんです。
また、バラを水蒸気で蒸すと、ローズウォーターと上澄みのローズオイルに分かれます。上澄みのローズオイルが精油なんですが、これだけ取り出すと、香りが強いんです。
ローズウォーターの中の水溶性成分の中にも、実は香り成分が残っていて、これらが混ざっていると、本当の花の香りに近いんです。HANAオーガニックでは、これを混ぜて使っています。
すると、ローズが苦手という方でも、意外と大丈夫って言ってくださいます。結局、自然なものだからなんですよね。
分離してしまうと、不自然だから、脳が「気持ち悪い」と判断するんです。
あれと同じで、ブルガリアは普通の民家に菌が生息していて、牛乳を置いておくとヨーグルトになるんですよ。
30年ほど前、それを日本人が日本に持ってきて、培養しようと思ってもダメだったんですって。毎回死んでしまって、毎週菌をブルガリアから空輸してたそうなんです。
ブルガリアのローズもローズの幹に土着菌がついていて、菌とローズが共生しているんです。それがとても独特な香りを生み出します。
ブルガリアの女性は、初潮を迎えるとローズをジャムにして食べたり、ローズウォーターもみんな飲んでいるんです。昔からローズは、女性の女性らしさを支えてくれているというのが根底にあるみたい。
ジャムだと、まるごと摂れるじゃないですか。だから、女の子が初潮を迎えたら、おばあちゃんがジャムの作り方を教えてあげて、それを食べるんです。
ブルガリアの方は女性ホルモンのバランスを取りなさいという言い方はしないですが、「女として生きるバランスはローズジャムで」って。
HANAオーガニックの花精油について
HANAオーガニックには、ローズウォーターに含まれるローズ油と合わせて、全部で6種類の花精油がブレンドされています。
女性ホルモンのバランスを整えたり、気持ちをリラックスさせてくれるので、仕事や育児、家事でストレスフルな女性に癒やしをもたらしてくれる、まさに「ホリスティックなスキンケア」が可能です。
そんな花精油についてもお話伺いました。
※6つの花精油:ローズ、クラリーセージ、ゼラニウム、イランイラン、ネロリ、ラベンダー
他社さんと違うのは、うちの花精油のブレンドは調香師さんにお願いしたんですよ。
アロマテラピーの効果としては、これを入れたいってなったんですけど、最終的には調香師さんが調律してくれています。調律のポイントは「何の精油か分からないようにすること」なんだそうです。
やっぱり「香りの効果があるから」っていうことが、一番分かりやすいんです。脳に直接ケアできるのは、香りだけなんですよね。
そういう時期に脳をコントロールしてしまうと、赤ちゃんにとっては、あまりよくない状況とも言えるんですよね。
なので、HANAオーガニックの場合は、スキンケアレベルでしか入れてないんですけど、全身のオイルマッサージでたっぷり使うのは止めた方がいいですね。あと、わざわざ家で焚いたりするのもしない方がいいと思います。
国際的な香料学会というのがあって、この基準であれば、肌に強い感作性がないかとか、妊娠中でも使用して大丈夫という範囲があるんです。HANAオーガニックでは、そこをきちんと守っていますが、手作り化粧品とかだと、気をつけた方がいいですね。
妊娠中のシミ対策は必須!
健康な肌の決めてとなるのは「皮膚常在菌」
お肌には常在菌が棲みついていて、善玉菌、日和見菌、悪玉菌とあって、さらに表皮ブドウ球菌、アクネ菌、黄色ブドウ球菌って種類があるんですけど、常在菌の先生によると、正常な女性ほど黄色ブドウ球菌っていう悪玉菌を5%ぐらいしか持っていないそうなんです。
アトピー肌の場合、この菌が90%いるらしいんですが。基本的には、表皮ブドウ球菌よりもアクネ菌が多いらしく、この2つがぎっしりいる状態だったら、黄色ブドウ球菌は残りにくくなるみたいです。
大事なのは、多様性と量なんですが、最近の女性の多くは、防腐剤を使いすぎていて、善玉菌の量が減ってしまって、悪玉菌が棲みつく場所を提供してしまっているんです。
健常なお肌の人だったら、ほとんどいないものが増えているんです。
それで、HANAオーガニックでは、善玉菌のエサとなる糖「バイオエコリア」を配合しています。
《バイオエコリア配合の商品》
ピュアリクレイ、ホワイトジェリー、フローラルドロップ、ムーンナイトミルク、ピュアリシャンプー、ピュアリトリートメント
HANAオーガニックを使い続けると肌がこんなに変わる♪
前はみんなもっと塗っていたんですけど、まず「保湿」が要らなくなります。体感としてはそこが多いですね。
1年も経つと、もう明らかに使う量が減ってきて「卒業」していきますね(笑)
最初は、やっぱり物足りなさを感じるので、アーユスオイルをおすすめしていますし、使っている方も多いですね。急に寒くなる11月くらいは乾燥しやすいので、挫折しちゃう人も実際いらっしゃいますけど、そういう時期もやっぱりアーユスオイルがおすすめです。
乾燥が気になる方におすすめのアーユスオイル
もし他社のものと併用している場合、とにかく粘土のサラサラしているものから使ってください。これは鉄則です。
水になじみやすいオイルもあるので、それを最初につけるといいというものもあるんですが、量を間違えたりすると、その後、何も入らなくなってしまうので…。「親水性」と明らかに言っているものはいいですが、オイルは基本的に最後ですね。
化粧水とオイルを2~3回交互につける方法もいいと思います。水と油ははじき合いますが、肌の中自体に界面作用みたいな水と油を混ぜる成分もあるので、抱え込みやすくなる可能性はあります。
HANAオーガニックの場合だと、水の間に乳液(ムーンナイトミルク)を挟むと、より入りやすくなりますね。化粧水(フローラルドロップ)→乳液(ムーンナイトミルク)→オイル(アーユスオイル)を2~3回繰り返すのがいいと思います。
多い肌悩みとはじめてHANAオーガニックを使う方におすすめの商品
その頃って、ストレスでバランスを崩すんで。
年を重ねてくると、表皮ブドウ球菌が定着しづらくなるんですよ。皮脂をエサとしているんで、加齢とともに皮脂が出なくなってくると、エサがなくなるので、減ってしまうということもあるみたいです。
更年期に入ると、また皮脂が出始めるんですけど、一回菌が減ってしまうと、なかなか増えきれないみたいで、テカテカになってしまいます。
もともと女性は男性ホルモンも持っているので、それが強くなって、さらに自律神経が交感神経寄りに傾くと、これがまた皮脂を分泌するんです。45歳~50歳くらいになると、吹き出物、混合肌、脂性肌といった肌悩みも多くなりますね。
皮脂が出すぎると、毛穴の広がりも気になり始めますしね。
これを過ぎると、またカサカサになりますが。
これが一番効果が分かりやすいです。一般的なファンデーションのナノ化成分って「外敵」なので、あれで炎症をおこしてしまっているんです。
HANAのUVはナノ化していないし、クレンジング要らずで、石鹸で落とすので、常在菌が守られます。ポイントメークだけケミカルなものを使ったら、それだけはクレンジングでオフしていいので。
「クレンジングをやめたら肌がきれいになった」という本に、HANAを紹介してくれているんですが、まさにこのことです。
「クレンジングが要らないオーガニックコスメを使おう」ということなんです。
HANAオーガニックも紹介されている書籍「クレンジングをやめたら肌がきれいになった」
ホワイトジェリーを使うと、お肌が断然変わってきますね。肌荒れしやすい方にもおすすめです。
80年続いている山田薬研の漢方生薬メーカーさんがあるんですけど、漢方の調剤薬局みたいな。奥には古い工場があって、漢方を乾燥して、すべて自社で作っているようなところなんです。
この山田薬研さんが改善が見られるレシピを編み出して、それを漢方化粧品を作っている全国の薬局に置いてたんですね。そのレシピをいただいて作ったのがホワイトジェリーなんです。
店頭でお客様の肌で実証済なので、使うとお肌が変わってくるのを実感していただけると思います。
ただホワイトジェリーだけを取り入れても、ケミカルな化粧水を使うと、高分子のものも入っていたりして、ホワイトジェリーが入りにくくなるので、その場合は、いきなりホワイトジェリーを塗って、その後に好きなものを使っていただいた方がいいと思いますね。
HANAオーガニックの売れ筋商品 BEST5
♥1位♥ ムーンナイトミルク
エニオボンチェフ社の濃縮ローズウォーターをベースに、花精油、バイオエコリア、ビルベリー葉エキス、ローズマリーなどを配合した乳液、ムーンナイトミルク。「自律神経の乱れ」「常在菌バランスの乱れ」「酸化」などの老化の原因にアプローチしてくれます。
♥2位♥ フローラルドロップ
水を一切使用せず、エニオボンチェフ社の濃縮ローズウォーターだけを主成分とした贅沢な化粧水、フローラルドロップ。ミスト状に噴射される化粧水に含まれる花精油が呼吸器から吸入され、自律神経にアプローチしてくれます。
♥3位♥ ウェアルーUV
紫外線や大気汚染などの外的ダメージから肌を守ってくれるイザヨイバラエキスを配合したノンケミカルのUV、ウェアルーUV。
乳液のようなテクスチャーなので、軽い使用感。なのにSPF30で、紫外線対策にもおすすめ。日焼け止め特有の白浮きもなく、光反射をコントロールして1日中、透明感やツヤのある肌を演出できます。色はピンク系、イエロー系の2色。
♥4位♥ ホワイトジェリー
炎症を起こすNF-kB(エヌエフカッパビー)の暴走を止める「アーティチョークエキス」をはじめ、炎症を鎮める8種の和漢植物を配合しているホワイトジェリー。肌本来の正常な状態に戻して、作られたメラニンの排出もしやすくなるようターンオーバーを促します。
♥5位♥ ピュアリクレイ
2種類のクレイ、沖縄のクチャとブルターニュ産のマリンクレイを配合した洗顔料、ピュアリクレイ。シア、ココナッツ、アルガンオイルなどの植物油もたっぷり配合されていて、さらに、常在菌バランスを整えるバイオエコリアも配合されているので、汚れを落としながらも潤いを残してくれます。
はじめての方だと、単品でUV、2位がジェリー。入り口商品としては、分かりやすいみたいですね。
本日は貴重なお時間ありがとうございました。
はじめてHANAオーガニックを使うならトライアルセットがおすすめ
はじめてHANAオーガニックを使ってみようという方には、売れ筋商品も試せるお試しセットがおすすめです。7日間分しっかり試せて1,480円(税込)&送料無料❤
まとめ
今回は、長いお時間をちょうだいして、老化のメカニズム、HANAオーガニックにおけるエイジングケアに対するアプローチについて、たくさんお話聞かせていただきました。
「オーガニックコスメでのエイジングケアは頼りない」というイメージを持っている方も多いと思いますが、HANAオーガニックでは、老化の原因である「炎症」にアプローチする他、香りによるリラックス、女性ホルモンバランスの調整などホリスティックにケアして、肌本来の機能を呼び覚ましてくれます。
今回のお話にも出ていた、クレンジングを止める、そのために、石鹸で落とせるオーガニックコスメを使う、というだけでも、お肌の状態が変わってくるのを実感できるので、まずはウェアルーUVからお試しいただくのもおすすめです。