尾崎まり江
この記事はこんなあなたにおすすめ
- 月経前後や季節の変わり目など定期的に肌トラブルが起こる
- 化粧品を変えると赤くなったりヒリヒリする
- ストレスや寝不足で肌荒れを起こしやすい
定期的に肌荒れを起こしやすかったり、化粧品の成分や空気中に飛び交う、ほこりや大気汚染などに反応してしまう敏感肌。
お肌のバリア機能が低下しているため、健康なお肌に比べて、アレルギー反応などを起こしやすい状態です。
今のスキンケア方法を見直して、敏感肌の改善を目指しましょう。
敏感肌の肌状態とは
お肌は、本来「バリア機能」という働きを持っており、ほこりや花粉、紫外線などの外部刺激が侵入しないよう、肌を保護しています。
敏感肌は、この「バリア機能」が低下しているため、さまざまなアレルゲン物質に反応して、炎症やかゆみなどを引き起こします。
お肌のバリア機能については、詳しい記事がありますので、参考にしてください。
【医師監修】肌のバリア機能とは?間違ったスキンケアが肌トラブルを招いているかも?敏感肌のためスキンケア 8つのポイント
バリア機能が低下して、外部刺激に反応しやすくなったお肌は、バリア機能の回復させることが重要です。
そこで、敏感肌のためのスキンケアのポイントを挙げてみました。
①正しい洗顔で潤いを逃がさない
敏感肌の方は、スキンケアの基本であるクレンジング剤や洗顔料の選び方や使用方法が重要なポイントです。
クレンジング剤や洗顔料は「合成界面活性剤」不使用のものを選ぶ
合成界面活性剤は、台所洗剤などにも使われている洗浄力の強い成分です。
水と油を混ぜる「乳化」目的で配合されることもありますが、洗浄目的で配合されていることもあります。
泡立ちが良くなり、ウォータープルーフなどのメイクも落ちやすくなりますが、お肌にある「潤い成分」も一緒に洗い流してしまいます。
さらに、お肌のバリア機能の一つでもある美肌菌と呼ばれる「皮膚常在菌」の「善玉菌」も死滅させてしまいます。
クレンジング剤や洗顔料を選ぶときは、「合成界面活性剤不使用」のものを選ぶようにしましょう。
潤い守る!保湿石鹸おすすめ13選!乾燥・敏感肌が安心して使えるのは?正しい洗顔方法で肌を傷めない
洗顔は、朝晩2回、毎日行うこと。
お肌の潤いを守り、傷めない洗顔方法をお伝えしておきましょう。
①手を清潔にしておく
②あらかじめ水で顔を濡らしておく
③洗顔料、洗顔せっけんを泡立てネットでよく泡立てる
④Tゾーンなど皮脂が多い部分から泡を乗せる
⑤指先が肌に触れない程度で泡を転がすように顔全体を洗う
⑥最後にすすぎ残しがないよう、冷たすぎない水で洗い流す
泡を乗せて洗顔~洗い流しまでは約1分程度で済ませるのが理想的。
また、皮膚科医によると「ぬるま湯」であっても、お肌の潤いが洗い流されるので、必ず「水」を使ってくださいとのこと。
冷たすぎると、余分な皮脂が落ちないので、冬の冷水には気を付けましょう。
②石鹸で落とせるファンデーションに変える
ファンデーションの多くは、クレンジングしなければ落ちない成分が含まれています。
たとえば、お肌に密着して皮膜をつくるポリマー、化粧品のモチを良くして変色を防ぐシリコーン、化粧品に粘性を与えて常温で溶けにくくするワックス、強く発色するための合成着色料などです。
しかし、ミネラルなどの天然成分だけでつくられた、「ミネラルファンデーション」であれば、石鹸だけでオフ可能!
メイクをしっかり落とせるW洗顔は、洗浄力を高めるために合成界面活性剤が配合されていることが多く、お肌の潤い、美肌菌まで洗い流してしまいます。
石鹸で洗顔するだけで落とせるファンデーションに変えるだけでも、敏感肌や乾燥肌が改善されるケースもあります。
クレンジング不要!ミネラルファンデーションランキング!使い方のコツも!③外部刺激に弱い敏感肌はセラミドでバリア機能アップ
肌が敏感になっている原因の一つは、角質層の潤い成分が不足していること。
角質層には、セラミド主成分の細胞間脂質とアミノ酸主成分の天然保湿因子が、ラメラ構造といって、交互に整列されてこそ、強いバリア機能を働かせます。
敏感肌には、セラミドが不足している場合が多く、それを補充してあげることが重要です。
セラミドの中でも、人間の皮膚にあるものと同じ構造の「ヒト型セラミド」が配合されているものが、肌に一番なじみやすく、保湿効果にも優れています。
セラミドの種類について解説している記事もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【医師監修】セラミドの種類~乾燥肌・敏感肌におすすめなのは?~④コットンは刺激になることも!化粧水は手がおすすめ
敏感肌は、少しの摩擦でも刺激となり、かゆみや炎症を引き起こします。
柔らかいコットンでも、それが刺激となることも。
そのため、化粧水を付ける際は、必ず手の平全体を使いましょう。
手で付けるメリットは、肌への刺激を避けるだけでなく、その日の肌状態を確かめたり、水分がしっかり浸透したかが分かりやすいということもあります。
⑤化粧品メーカーを変えるときは1品ずつ
化粧品のトライアルセットや現品をラインで購入したからといって、一気に今の化粧品から変えてしまうのはNG。
どの成分が肌に合わないか?ご自身でもよく分かっていないという方は、特にです。
一品ずつ変えることで、肌状態を確認し、もし肌荒れが起きたときは、どんな成分が含まれているかが確認し、少しずつ、どの成分が合わないか確定していくと、次に化粧品を選ぶときの参考にもなります。
また、化粧水などの肌への浸透力が高いものは、肌トラブルを起こしやすいため、変えるときは、クリームなどの肌に浸透しにくいアイテムから変えていくのもポイントです。
⑥ストレスは肌の微弱炎症の原因
人はストレスを受けると、血液の流れが悪くなります。
極度に緊張すると、指先が冷えたり、顔の血の気が引いていくのを感じたりという経験はありませんか?
ストレスは、一瞬でも、そのとき受けると、血液の流れが悪くなることが分かっています。
また、それは、肌内部の冷えにもつながり、微弱炎症を起こします。
微弱炎症は、肌細胞を破壊し、コラーゲンなどの潤い成分を減少させてしまいます。
美容業界でも、この微弱炎症に着目していて、これにアプローチする成分を配合している化粧品もあります。
ストレスはない方がいいのですが、お仕事や家事育児で忙しい現代社会の女性にとっては避けられないこと。
ストレスを溜め込まないよう、リラックスする時間を持つことも大切です。
ストレスによる肌荒れに着目!新アヤナスのスキンケアが肌を変える⑦ピーリングはNG
皮膚がめくれてカサカサしていると、角質ケアをしたくなりますが、敏感肌に角質ケアはNG。
肌のバリア機能が低下している敏感肌の角質層は薄くなっているのに、ピーリングなどの角質ケアをしてしまうと、より薄くなってしまいます。
未熟な細胞が肌表面にさらされてしまうことで、アレルゲンの侵入がされやすくなり、肌トラブルが増えてしまいます。
⑧オーガニック=肌に優しいは間違い
オーガニックコスメは天然成分だから肌に優しいということはありません。
過酷な自然界で育つ植物は、外部刺激から守るための成分が凝縮されています。
人によっては、皮膚刺激になる場合があります。使う前は、トライアルセットなどで試してみたり、パッチテストで肌トラブルが起きないか、確認しておきましょう。
まとめ
今回は、敏感肌のためのスキンケアをご紹介しました。
肌トラブルは、メイクができなかったり、シミやシワなどの老化を加速させます。
肌がキレイになると、自分に自信を持つことができて、笑顔も増えてきます。
肌トラブルが絶えない、化粧品を変えても解決しないという方は、ぜひ今回ご紹介してスキンケアを試してみてくださいね。