尾崎まり江
忙しい育児中ママにも人気のオールインワンジェル。
時短&コスメ代節約、さらにお肌に負担をかけないの三拍子!
だけど、本当にオールインワンジェルって良いの?という疑問にお応えします。
メリットやデメリットをきちんと理解した上で、使うようにしましょう。
この記事はこんなあなたにおすすめ
- オールインワンジェルに変えたいけど迷っている
- オールインワンジェルだけで本当に良いの?と不安
- 今はオールインワンだけど年齢が上がったら変えた方がいい?
と、こんな方におすすめの記事です。
オールインワンジェルのメリットやデメリット、そして、デメリットの対処法などをご紹介していきますね。
オールインワンジェルのメリットとデメリットを知る
オールインワンジェルにはメリットもありますが、デメリットもあります。どちらも知っておいて、あなたのライフスタイルやスキンケアの目的に合わせて取り入れてみましょう。
オールインワンジェルの3つのメリット
①スキンケアにかける時間の節約
皆さんは、スキンケアでどのくらいのアイテムをいつも使っていますか?
最低でも化粧水、クリームまたは乳液の2点はお使いだと思います。年齢とともに肌悩みが増えてくると、美容液、パックなども使い始めると、3点、4点と毎日スキンケアに使うアイテムが増えてきます。
これらを一つ一つお肌に浸透させていくため、その都度、塗布→馴染ませる→ハンドプレスで浸透させるを繰り返しを行うことになります。
私の場合、1アイテムを浸透させる時間がけっこう長くて3~5分。4アイテム使うと12~20分もスキンケアに時間がかかってしまいます。
その点、オールインワンジェルなら、1アイテムで済むので4分の1に時間を短縮できます。もし、オールインワンジェルの前に化粧水を使ったとしても半分の時間で終わります。
朝の忙しい時間、夜疲れて早く寝たいときの10~15分ってかなり貴重な時間ですよね!こうした時間を節約できるのが、オールインワンジェルのメリットの一つです。
②化粧品代の節約
時間以外にも化粧品にかかるお金の節約にもなります。お使いのメーカーにもよりますが、約2,000円の化粧品を4アイテム使っていたら8,000円。
もちろん美容液やクリームはやや割高なので、8,000円以上の化粧品代がかかっていると言ってもいいですよね。
その点、オールインワンジェルなら1ヶ月あたりにかかる費用を計算すると、安いもので2,000円以下、高くても5,000円以下で購入できます。
普段のコスメ代を節約して、食事やエステなどにお金をかけることもできますし、もちろん貯金することも!
効果の感じられないプチプラの化粧品ばかり揃えるくらいなら、高品質で効果も感じられるオールインワンジェルを1つ使った方が断然お肌にもおすすめです。
③お肌への負担を軽減
肌のくすみや黒ずみの原因の一つに「摩擦」という外的刺激があります。お肌をこする行為もその一つで、スキンケアで使うアイテムが多いほど、お肌への刺激が増えます。
マッサージをすることで血行が促進されて、美容成分の浸透力も高まりますが、”どのくらいの力加減か分からない”という方も多いはず。
オールインワンジェルなら1つでスキンケアできるので、お肌への負担を減らすことができます。
オールインワンジェルの5つのデメリット
①モロモロがでるのでメイクの邪魔になるものも…その対処法
オールインワンジェルのデメリットの多くに挙げられるのが、塗っている間にモロモロの塊ができてしまうこと。
このモロモロでメイクがしずらかったり、肌触りが悪かったりという経験をした方も多いのでは?
このモロモロの原因は主に下記の3つ。
1.塗る量が多すぎた
ジェルを塗る量が多すぎて、浸透しきれず、肌表面で乾燥してしまうことが原因。使っていくうちに、自分の肌への適量が分かってくるはず。はじめは少量ずつ塗り、物足りないと感じるところだけ重ね付けするのがおすすめ。
2.擦り過ぎ
塗り過ぎと同様、何度も肌の上で擦ることで、ジェルが乾燥してくるので、モロモロができやすくなります。これを防ぐには、適量を肌に乗せて、素早くなじませ、浸透させることです。
3.配合成分カルボマーが原因
ゲルのようになる性質を持っている成分「カルボマー」。正式名称は「カルボキシビニルポリマー」といいます。粘度を調整するのに使われるカルボマーは、乳液や化粧水をはじめ、オールインワンジェルにも多く使われています。
プルプルとした、オールインワンジェルならではのテクスチャーに使われることの多いカルボマーは、水溶性の合成ポリマーなので、乾いてくると薄い膜のようなものが張り、これをこすりすぎるとモロモロが出てしまいます。
オールインワンジェルでカルボマーが使われていないものを探すのは難しいので、モロモロが出ないよう、つけすぎない、こすりすぎないよう気をつけることでモロモロを防ぐことができます。
②保湿力が心配…オールインワンジェルで乾燥するときの対処法
保湿効果の高いオールインワンジェルも増えてきましたが、それでもやっぱり乾燥が気になる…使ってみたけど、何か物足りないというとき、乾燥しやすい冬はもっと保湿力が欲しい、って思うときもありますよね。
多くのオールインワンジェルが重ね付けすることで、乾燥を防ぐことができますが、それでもまだ気になるときは、乾燥対策に2つのアイテムを用意しておくのがおすすめ。
1.化粧水
オールインワンジェルには化粧水の役割もありますが、ひどい乾燥肌、乾燥が気になる季節はやはり化粧水との併用がおすすめ。角質層に存在しているセラミドなどの保湿成分をしっかり浸透させることで、バリア機能も高まります。
また、洗顔後の肌は化粧水に配合されている美容成分の浸透も良くなるので、オールインワンジェルだけでは不安なときは、保湿化粧水と併用してみましょう。
肌悩みに合わせた化粧水との併用もおすすめ。美白効果を高めたいなら美白化粧水、ニキビケアならニキビに効果的な化粧水を併用しましょう。
2.美容オイル
1本用意しておくと便利な美容オイル。マッサージやオイルパックの他にも、乾燥が気になる部分にちょっと塗布したり、洗顔後の肌に塗布すると、肌を柔らかくして美容成分の浸透力を高めるブースター代わりにもなります。
オールインワンジェルと併用なら、洗顔後すぐに塗布してブースターとして利用するのもいいですし、オールインワンジェルに数滴垂らして、手の平で混ぜ合わせて使うのもいいでしょう。もちろん、スキンケアの最後に乾燥が気になる部分だけ塗布してもOK。
③敏感肌改善というよりは保湿を目的に
最近はパラベンや鉱物油、合成香料、合成着色料など肌に負担となる成分を排除した敏感肌にも使えるオールインワンジェルも増えています。
しかし、敏感肌を改善するという目的で使用しても、あまりその効果に期待できません。
また、数種類のアイテムが1つになっているので、配合されている美容成分も豊富。もし肌に合わなかった場合、どの美容成分が合わなかったのか、分かりにくいという難点もあります。
敏感肌のケアというよりは、保湿、また外部刺激からの保護の目的で、肌荒れなどの肌トラブルを予防するのにおすすめです。
④単品アイテムと同様の効果には期待できない
美白美容液やシワやたるみ対策のエイジングケア美容液など、単品アイテムと同様の効果には期待できません。美容液には、ピンポイントで肌悩みを解決するための成分が凝縮されています。
多機能なオールインワンジェルでは、そうした単品アイテムと同様の効果を得ることは難しいのが現状です。
美容液との併用は可能です。その場合は、水溶性の美容液ならオールインワンジェルの前に、油溶性なら後に使用します。
⑤メイク崩れの心配は?
オールインワンジェル=べたつくというイメージを持っている人も多いですね。メーカーによっては浸透するのに時間がかかるため、朝のメイク前に使うと、メイク崩れが心配という方もいると思います。
朝オールインワンジェルを使用する場合は、
- 多くつけすぎない
- つけすぎたときは軽くティッシュオフする
といった対処法で、メイク崩れを予防できます。また、化粧下地効果のあるオールインワンジェルを朝使用することで、メイクのりもよくなります。
また、最近はオールインワンにもさまざまなタイプがあり、肌なじみのいいオールインワンローションやオールインワン美容液もおすすめです。朝と夜の使い分けもおすすめですよ。
本当にオールインワンジェル一つでスキンケアは可能?
オールインワンジェルって便利だけど、本当にそれだけでスキンケアが可能?と心配になりますよね?
その歴史は約15年以上前と言われています。
オールインワンジェルが発売され始めた当初は、やはりそれだけでは、乾燥する、物足りない、モロモロが出るなどのデメリットも多く、やっぱりオールインワンジェルはダメと思う人も多かったようです。
私自身もそうで、オールインワンジェルで美肌になれるイメージが持てませんでした。
しかし、最近では各メーカー独自の技術の進歩、研究開発によって、1つでも化粧水、乳液、美容液、クリームといった最低でも4つの効果が凝縮されていて、その効果に満足できるものも増えてきました。
と言っても、まだデメリットは感じることもあります。
しかし、それをカバーできるほどのメリットも得られるし、デメリットによっては対処できることもあります。上手にスキンケアに取り入れられれば、とっても便利なアイテムです。
時短だけじゃない!使い方次第でもっと美肌力アップ
時短スキンケア、コスメ代節約、お肌への負担軽減など、オールインワンジェルを使うメリットを紹介しましたが、ちょっと手間暇かけることでさらに美肌力が高まります。休日のおうちエステにもおすすめ!
①入浴中のマッサージでターンオーバー促進に
血行が促進されていると、美容成分の浸透力が高まります。特に入浴中は、毛穴も開いていているのでその効果は倍増。
そんな入浴中、オールインワンジェルでマッサージすることで、美容成分の浸透&新陳代謝アップによって、肌のターンオーバーを高めることができます。
肌のターンオーバーが高まることで、傷ついた肌細胞の生まれ変わり、メラニン色素の排出が促され、透明感のある美肌に導かれます。
コスパのいいオールインワンジェルだから、たっぷり使えて、肌への摩擦を気にすることなくマッサージすることもできますね。
②入浴中の蒸気を利用してパック効果
マッサージは面倒という人は、いつもより多めにオールインワンジェルを塗って、湯船に浸かっているだけでもOK。
お風呂で温まることで、血行促進されているほか、湯気がスチームの効果をもたらし、しっとりとしたツヤ肌に導きます。パック効果のあるオールインワンジェルなら、多めに塗って寝るだけでもOK!
③乾燥が気になるときは重ね付け&パック
乾燥が気になる目元や口元に重ね付け。時間のあるときは、いつもより多めに塗って5分ほど置いて、指先で肌になじませるとパック効果が高まります。
④化粧水や美容液との併用で肌悩みにアプローチ
多機能なオールインワンジェルですが、肌悩みにもっとアプローチしたいなら、化粧水や美容液との併用がおすすめ。
オールインワンジェルと他のアイテムを組み合わせるときは、水溶性のものはオールインワンジェルの前に、油溶性のものは後に使うようにしてください。
オールインワンジェルに関する疑問を解決!
アトピー肌にもオールインワンジェルを使うことはできる?
アトピー肌にもオールインワンジェルを使うことはできますが、お肌に合うかどうかが重要です。肌トラブルを起こしたことのある成分が分かっているなら、その成分が配合されていないものを使うこと。分からない場合は、必ず、使用前にパッチテストを行うようにしましょう。
個人差もありますが、アトピー肌は肌状態がいいとき、悪化するときがあります。悪化している状態で、ヒリヒリするなど刺激を感じる場合は、しばらく使用を中止してください。
髪にも使うことはできる?
髪にも使用できますが、ベタつくこともあるので、手の平で十分なじませてから、洗髪後の髪の毛先に軽く塗布するくらいがおすすめです。ただ、本来はお肌用なので、髪には髪専用のケアがおすすめです。
美白効果のあるオールインワンジェル、ソバカスにも効果はある?
ソバカスは先天性のものであることが多いので、ソバカスが消える効果には期待できません。ただ、紫外線で濃くなっているソバカスを薄くする効果には期待できます。
オールインワンジェルは冷蔵庫保存?
美容成分は温めた方が浸透力が高まります。冷やしたジェルと肌に乗せると、きゅっと毛穴が引き締まって、美容成分の浸透力が弱まります。メーカーの指示がない限りは、高温多湿、直射日光を避けて、常温で保管しましょう。使用するときは、手の平でよくなじませてから使うようにします。
化粧水やその他のスキンケアとの併用もできる?
化粧水や美容液、クリームなども併用できます。オールインワンジェルは乳液やクリームの機能もあり、水分が蒸発しないようフタをします。そのため、化粧水などの水溶性のアイテムはオールインワンジェルの前に、乳液やクリームなどの油分の入っているものは後に使うようにしてください。
美容液は、水溶性、油溶性の両タイプがあるので、成分を見て判断してください。
吹き出ものができているときでも使える?
新しいオールインワンジェルを使いはじめて起きた肌トラブルによる吹き出物であれば、そのオールインワンジェルが合わないという可能性があるので使用を中止してください。
そうでない場合で、しみたり、ヒリヒリしたりなどの刺激がない限りは使用しても大丈夫です。ただ、ニキビができやすい方は、ノンコメドジェニックテスト済みの毛穴に詰まりにくい処方のスキンケアがおすすめです。
オールインワンジェルとオールインワンゲルの違いは何?
商品によって、オールインワンジェルと呼ばれるもの、オールインワンゲルと呼ばれるものがありますが、その違いは「水分量」によって異なります。
オールインワン”ゲル”と呼ばれるものは、比較的水分が少なめで、しっとりとした使用感のものが多く、オールインワン”ジェル”と呼ばれるものは、水分が多めで、みずみずしいテクスチャーです。さっぱりとした使用感のものが多いです。
まとめ
今回は、オールインワンジェルのメリットやデメリットをまとめてみました。
デメリットもあるオールインワンジェルですが、使い方次第でとても美容効果が高くなります。
いつものスキンケアに使うのももちろんですが、朝の忙しい時だけ使うとか、使い分けしてもいいですよね。