尾崎まり江
お肌のくすみは、年齢よりも老けて見られる原因になります。年齢とともに、肌がくすみやすくなったという方も多いのでは?
ここでは、肌がくすむ11の原因と、その原因によるくすみの対処方法を解説しています。
こんなあなたにおすすめの記事です!
- なんとなく顔色が悪く不健康に見える
- 目の下のクマがなかなか消えない
- 夕方になると顔が疲れて見える
- 年齢より老けて見られる
など、こんなお悩みはありませんか?その悩みの正体は、もしかしたら顔のくすみかもしれません。
くすみは肌の透明感を奪い、老けや疲れを感じさせてしまいます。
年齢を重ねてくすみが悪化する前に、スキンケアを見直してみませんか?今回は、くすみ肌を産み出すさまざまな原因と、くすみケアの方法をご紹介します。
くすみがある肌ってどんな肌?
・顔全体のくすみについて
くすみの種類は、主に「青くすみ・黄くすみ・茶くすみ」の3パターンがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
《黄くすみの特徴》
- 顔全体が濁って見える
- シミはないのに老けて見える
- ピンク系のチークが似合わない
《茶くすみの特徴》
- シミが目立つ
- 顔がたるんでいる
- 顔全体に影ができている
《青くすみの特徴》
- 顔色がすぐれない
- 夕方になると顔色が悪くなる
・目の下、目の周辺のくすみについて
茶くすみや青くすみは、目の周辺にもあらわれますよ!
《目元の茶くすみの特徴》
- 目の周辺が全体的に茶色っぽい
- くすんでいる部分を引っ張っても、くすみが消えない
《目元の青くすみの特徴》
- 目の下だけクマのように青っぽい
- くすんでいる部分を下に引っ張ると、くすみが消える
肌はどうしてくすむ?肌くすみの11の原因とは ?
肌がくすむ原因はさまざまです。人によっては複数の原因を抱えていることもあります。まずは、肌くすみを引き起こす原因について解説しましょう。
くすみの原因①血行不良
血行不良は、さまざまな肌トラブルを引き起こします。くすみも、そのひとつです。
顔には毛細血管が通っており、そこを通る血流量が減ると顔の赤みが減少します。赤みが減ることにより、皮膚の黄色っぽさや黒っぽさが目立ってしまうのがくすみの正体です。
また、血行不良のときは血液中の酸素が不足しています。血液中の酸素が不足すると、血液の色が鮮やかな赤色から濁った赤紫色へと変化。こうして血色が濁ることも、くすみの原因です。
血行不良が原因となるくすみの多くは、青くすみとなって表面化します。くすみとともに疲れやむくみなど体の不調があるときは、血行不良が原因かもしれません。
くすみの原因②ターンオーバーの乱れ
肌の表面付近では、ターンオーバーと呼ばれる肌の生まれ変わりが繰り返されています。
ターンオーバーは、肌細胞が奥側から少しずつ表面に押し上げられて、最後には古い角質として剥がれ落ちるまでがひとつのサイクルです。
このサイクルは、20代で約4週間かかっていたものが、40代には約1ヶ月半かかるようになると言われています。
こうして加齢とともにスピードが落ちていくことは自然なことなのですが、不規則な生活習慣もターンオーバーサイクルを乱すひとつの要因です。
ターンオーバーのサイクルが乱れると、本来なら剥がれ落ちるべき古い角質がそのまま肌に残ります。剥がれ落ちずに残った古い角質は黒ずんでいるため、肌がくすんで見えてしまうのです。
くすみの原因③メラニン色素
紫外線を浴びると生成される、メラニン色素。
本来はメラニンもターンオーバーによって体外に排出されますが、ターンオーバーのサイクルが乱れていたり、過剰にメラニンが生成されたりすると、肌内部で色素沈着を引き起こします。
メラニンが生成される原因は、紫外線だけではありません。メラニンは肌を守る働きをするため、ゴシゴシとこするように洗顔をしたり、メイクをするときの力が強すぎたりすると、刺激から守るためにメラニンが生成されます。
こうして、紫外線や刺激で過剰生成されたメラニンがひとつの場所に沈着して表面化したものがシミ、顔全体に広がったものがくすみです。メラニンの色素沈着によるくすみは、主に茶くすみとして表面化します。
くすみの原因④乾燥肌
肌の表面は、角質層で覆われています。角質層の役割は、外部刺激から体を守ったり肌内部の水分を保持したりといったバリア機能です。
古い角質はターンオーバーにより剥がれ落ちるのですが、乾燥が続き、どんどん新たな角質が作りだされるとターンオーバーのスピードが追いつきません。
こうして乾燥により角質層の厚みが増すと、透明感がなくなり肌がくすんだように見えてしまいます。
また、乾燥していない通常の角質層は、天然保湿因子(NMF)の主成分である「アミノ酸」や細胞間脂質の主成分である「セラミド」など、潤い成分が十分に存在しています。曇ったガラスに水をかけると透明になるように、潤いが不足している肌は、くすんだように見えてしまうのです。
くすみの原因⑤毛穴の汚れ
皮脂や落ち切っていないメイク、空気中のホコリや花粉など、毛穴にはたくさんの汚れが詰まっています。
毛穴の汚れを何日も放置していると、汚れが酸化して黒ずみへと変化。毛穴は顔全体にあるため、黒ずんだ毛穴が増えることにより顔がくすんで見えるようになります。
くすみの原因⑥糖化
過剰な糖の摂取も、くすみの原因のひとつです。
糖は必要な栄養素ですが、エネルギーとして消費できないほどの量を摂取すると、余分な糖が体の熱を利用してタンパク質と結合。糖とくっついたタンパク質は硬くなり、茶褐色のAGEsという老化物質を生成します。
食パンを焼いたときに、表面が焦げて茶色くなることをイメージするとわかりやすいでしょう。
こうして、糖とタンパク質が熱によって結合し老化物質を生成するのが、糖化と呼ばれる現象です。
老化物質のAGEsは褐色のため、蓄積されるとくすんで見えるようになります。また、肌のうるおいを保つために必要なコラーゲンもタンパク質です。
コラーゲンが糖とくっついて糖化してしまうと、働きが衰えてしまいます。その結果、肌が充分な水分を保持できなくなり乾燥しやすくなるのです。
くすみの原因⑦喫煙
タバコには、ニコチンという有害物質が含まれています。
ニコチンは血管を収縮する働きがあるので、喫煙をすることにより血行不良や冷えを誘発。血液中に充分な酸素が行き渡らなくなるため血液が濁った赤紫色になり、濁った色の血液が顔の毛細血管を通ることでくすんで見えるようになります。
また、喫煙により体内の活性酸素が増加することも、くすみの原因です。活性酸素はハリのある肌を保つために必要なコラーゲンを損傷させ、くすみの原因となるメラニンの生成を促進します。
くすみの原因⑧便秘や胃腸の疲れ
便秘が続くと、肌トラブルを引き起こすことがあります。便秘のときは、自立神経の働きがあまりよくありません。自立神経の乱れは、血行不良やターンオーバーの乱れにつながります。
また、便が何日も腸に滞在していると、腸内で大量の悪玉菌が発生。悪玉菌は有害物質を発生させ、腸から吸収された有害物質が血液に溶け込み全身へと渡ります。
血液中の毒素は、くすみを含むさまざまな肌トラブルを引き起こすため、便秘もくすみの原因になると言えるでしょう。
くすみの原因⑨繰り返す肌トラブル・ゆらぎ肌
季節の変わり目になると肌トラブルに見舞われたり、いつもの化粧品が一時的に刺激になったりすることを、ゆらぎ肌と言います。
ゆらぎ肌を引き起こす主な原因は、バリア機能の低下やターンオーバーサイクルの乱れです。
ゆらぎ肌とくすみの原因は非常によく似ていることから、肌がゆらいでいるときはくすみも出やすいと考えられるでしょう。
また、ニキビなどの炎症が長引くと、老化の引き金になることもあります。
くすみの原因⑩生理前など女性ホルモンバランスの乱れ
生理の周期と体の調子に関係があるように、女性ホルモンと肌には深い関係があります。
肌に影響を及ぼす女性ホルモンは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類。卵胞ホルモンはエストロゲンと呼ばれるもので、コラーゲンとヒアルロン酸の生成を促します。
一方で、黄体ホルモンはプロゲステロンと呼ばれ、皮脂の分泌を促進するものです。卵胞ホルモンは生理が終わってから排卵日に向けて増加し、排卵日から生理予定日に向けて徐々に減少します。
黄体ホルモンは排卵して黄体が形成されてから分泌され、排卵後1週間あたりでピークを迎えて生理前には減少。
そのため、排卵日の翌週あたりが肌の調子も崩れやすくなるでしょう。黄体ホルモンには体温を高める働きもありますが、生理中は黄体ホルモンも減少。体の冷えや血行不良が生じやすくなり、肌がくすみやすくなります。
月経期間が過ぎると、くすみがなくなることがほとんどですが、シミになりやすい時期なので注意が必要です。
くすみの原因⑪過剰なスキンケア
乾燥はくすみの原因になるとお伝えしましたが、保湿のしすぎも肌にとっては好ましくありません。角質層のバリア機能は、保湿をしすぎることにより機能が弱まることがあります。
乳液や美容液をつけすぎると肌がフタをされたようになり、老廃物がうまく排出されなくなるからです。また、角質層が保持できる水分量には限界があり、限界量をオーバーすると肌に浸透せずに蒸発してしまいます。
余分な化粧水が蒸発するとき、肌の水分まで奪うことがあるので注意が必要です。
また、洗いすぎにも注意しましょう。洗浄力の強い洗顔料を使ったり、ニキビや皮脂が気になるからと何度も洗顔するなどは、お肌に必要な潤いや皮脂までも洗い流しています。
さらに、くすみは「摩擦」による刺激からも生み出されるため、過剰なマッサージ、顔そりもくすみの原因になります。
このように、過剰なスキンケアは角質層のバリア機能を破壊したり必要な水分まで蒸発させたりすることにつながり、結果的に乾燥とくすみを引き起こします。
肌くすみの原因別11のスキンケア対策
では、肌くすみの原因に対して、どんなスキンケア対策をすればいいのかを解説していきましょう。ご自身に当てはまるケアをしていきましょう。
①血行不良によるくすみケア
血行不良の改善には、半身浴や軽い運動がおすすめです。マッサージも血行促進につながりますが、顔に強い力を加えるのは好ましくありません。肌は刺激を感じることでメラニンを生成し、くすみにつながるからです。
ショウガなど体を温める食べ物を食事に取り入れることも、血行不良の改善につながります。
②ターンオーバーの乱れによるくすみケア
くすみを引き起こすさまざまな原因には、ターンオーバーのサイクルが正常であれば防げるものがたくさんあります。自分のくすみの原因がハッキリしないときは、まずターンオーバーを正常にすることから意識するといいかもしれませんね。
ターンオーバーのサイクルを正常に整えるには、アミノ酸が配合されたケア用品がおすすめです。アミノ酸には新陳代謝を活発にして、老廃物を排出しやすくする働きがあります。
バリア機能を保ちながら余分な皮脂を落としてくれるため、毛穴汚れの改善にもつながるでしょう。
③メラニン色素によるくすみケア
メラニン色素によるくすみには、紫外線対策と美白ケアが有効です。日焼け止めやサプリなどを正しく選んで新たなメラニンの生成を防ぐことは、くすみの予防につながります。
紫外線対策は、夏に行うだけでは充分ではありません。紫外線は5月から8月にかけて特に多くなると言われており、夏に入ってから対策を始めても手遅れです。また、スキー焼けをすることがあるように、雪の降る季節に日焼けをすることもあります。
紫外線対策は、季節によって強弱をつけながら年中しておくことが理想です。
茶くすみが目立つときは、紫外線を浴びないよう予防すると同時に、ビタミンC誘導体やプラセンタエキスなどの美白成分が含まれた化粧水・美容液でケアしていきましょう。メラニンは肌が刺激を受けることでも生成されるため、ゴシゴシとこすらないように優しいケアを心がけることもポイントです。
ビタミンC誘導体配合おすすめ美白美容液13選~美白ケアに効果的な種類とは~ プラセンタ原液おすすめ8選♥いつものスキンケアにプラスして美肌力UP!④乾燥肌によるくすみケア
乾燥肌を引き起こしているときは、角質層のバリア機能が低くなっています。
肌のバリア機能を高めるために、セラミドが含まれたケア用品を選びましょう。なかでも、ヒト型セラミドが配合されたものがおすすめです。
くすみが出ているときは、肌がゆらいで敏感になりがち。ヒト型セラミドは人間がもともと持っているセラミドに構造が近いため、敏感な肌にもなじみがよく低刺激です。ヒアルロン酸やコラーゲンも、保湿対策には適しています。
また、部屋の湿度の低下も乾燥肌の原因のひとつです。加湿器を利用したり濡れたタオルをそばに置いておいたりするだけでも、部屋の乾燥対策になるでしょう。
セラミド美容液おすすめ9選~敏感肌・ゆらぎ肌も安心の保湿ケア~⑤毛穴の汚れによるくすみケア
毛穴の汚れによるくすみ肌には、天然の泥を配合したクレイ洗顔を使ったケアがおすすめです。
クレイ洗顔のマイナスイオンには、毛穴汚れを吸着する力があります。優しい力で毛穴汚れを除去できるため、肌を傷めることもありません。
ゴシゴシ洗顔による、メラニンの生成も予防できます。
人気のクレイパック9選!美白・毛穴・角質ケア効果でツルンとたまご肌へ⑥糖化によるくすみケア
糖化によって発生した褐色のAGEsは、なかなか分解されません。分解されずに蓄積していくため、糖化そのものを予防することが大切です。
糖化を引き起こす主な原因は、過剰な糖の摂取。つまり、食生活が原因となります。
糖化を予防するには食生活の改善が重要ですが、ここではスキンケアに焦点をあてて対策をみていきましょう。糖化予防には、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンB1が配合されたスキンケア用品がおすすめです。
桜の花エキスやシモツケソウエキスなどの植物エキスが配合されていると、より高い予防効果が期待できます。また、糖化した肌はコラーゲン不足も深刻です。コラーゲンの働きを助けるセラミドが配合されたケア用品なら、なおよいでしょう。
⑦喫煙によるくすみケア
喫煙をすると、体内のビタミンCが大量に失われます。喫煙が原因で肌がくすんでいる場合は、失われたビタミンCを補いましょう。
ビタミンC誘導体が配合されたスキンケアには、喫煙により生成されたメラニンを薄くする働きもあります。
また、体内からのケアをサポートしてくれる、ビタミンCサプリもおすすめです。ただし、理想はタバコを止めることです。
ビタミンCサプリおすすめをコスパ・含有量・美肌成分含有別で厳選!⑧便秘や胃腸の疲れによるくすみケア
くすみとともに便秘の症状がある場合は、腸内環境を整えましょう。健康な腸を維持するためには、腸内環境を善玉菌が活動しやすい弱酸性に保つことが大切です。
食物繊維が豊富な食品やサプリなどを摂取すると、善玉菌が活動しやすい腸内環境ができやすくなります。また、胃が疲れているときは、消化にいい食べ物を食べるなどして、内蔵を休ませることも有効です。
⑨繰り返す肌トラブル・ゆらぎ肌によるくすみケア
肌トラブルやゆらぎ肌の改善に大切なことは、保湿です。肌がゆらいでいるときは、角質層のバリア機能が低下しています。
肌内部までうるおいを届けるために、セラミド成分入りの導入美容液などを使って化粧水の浸透力を高めましょう。
肌が敏感になっているので、香料や着色料などが入っていない無添加タイプがおすすめです。
セラミド美容液おすすめ9選~敏感肌・ゆらぎ肌も安心の保湿ケア~⑩生理前など女性ホルモンバランスの乱れによるくすみケア
生理前の不調改善には、大豆に含まれるイソフラボンがおすすめです。
イソフラボンは卵胞ホルモンと構造が似ており女性ホルモンのような働きをするため、生理前の不調やくすみを改善する効果が期待できます。
生理前にくすみや体の不調を感じることが多い場合は、大豆食品やサプリなどでイソフラボンを積極的に摂取しましょう。
イソフラボンとエクオールの違いとPMS症状緩和におすすめサプリ9選⑪過剰なスキンケアによるくすみケア
化粧水や乳液、美容液やクリームをそれぞれどのぐらい塗るべきなのか悩んでしまうなら、オールインワンジェルがおすすめです。
オールインワンジェルなら化粧水や美容液などのスキンケアがひとつで完了するため、ケアをするときに生じる摩擦も少なくなります。ケアの時間を短縮できることも、大きなメリットです。
オールインワンが苦手という方には、肌機能を高める植物性のスキンケアもおすすめです。肌に必要な最低限のケアに着目しているので、「つけすぎ」「洗いすぎ」を防ぐことができます。
また、強い洗浄力のある洗顔料を使っているのであれば、洗顔料の見直しもしましょう。合成界面活性剤不使用で、潤い成分も配合された保湿もできる石鹸がおすすめです。
鼻下が黒ずんでいるようなら、顔そりのしすぎが原因かも?産毛が気になって、顔そりを頻繁にしなければならないようなら、顔脱毛をしておくのもおすすめです。
肌をくすませる間違ったスキンケアとは?
肌にいいと思ってしていることが、実は「くすみ」を生み出していた…ということのないよう、間違ったスキンケアを知ることも必要です。
NG1:ミストタイプの化粧水を使う
保湿のしすぎもくすみの原因となるように、1日に何度もスキンケアをすることは好ましくありません。
乾燥を感じたときにミストタイプの化粧水を顔に吹きかけることも、水と一緒に肌の水分を蒸発させてしまうため避けた方がいいでしょう。
もしミストタイプの化粧水を使うのであれば、成分に油分が含まれているものがおすすめです。お肌の乾燥は、水分不足だけでなく、皮脂不足の可能性もあります。油分も補給することで、水分の蒸発を防ぐことができます。
NG2:パンパンと叩き込むように化粧水をつける
化粧水を浸透させようとパンパンとたたき込むことも、肌にとっては刺激となりマイナスです。化粧水をつけながらマッサージをすると肌に負担をかけることもあるので、マッサージに関する専門知識がない人は避けておきましょう。
化粧水は手のひらでじっくり顔を覆うようにしながら、体温を利用して浸透させていくのが理想です。化粧水などの基礎化粧品にはそれぞれ役割があり、つける順番も重要になります。
例えば、化粧水で水分を補給していない肌に乳液やクリームでフタをしても、乾燥は改善されません。一般的には化粧水が最初で、続いて美容液、最後に乳液とクリームの順につけていきます。水分が多いものから油分が多いものへと順に塗っていくと覚えておくといいかもしれません。
NG3:コットンの使用に注意
コットン使うことを推奨している角質ケアローションもありますが、コットンの摩擦も肌を傷める原因となり、最終的にくすみを生み出してしまうことがあります。
特に敏感肌で、コットンの摩擦でもトラブルが起きやすいという方は使わないことをおすすめします。塗布するだけでも古い角質を柔らかくして落としやすくしてくれるローションもあるので、そうした角質ケアローションがおすすめです。
また、化粧水をコットンで塗布する使い方を推奨しているメーカーもありますね。化粧品メーカーごとに、その化粧品の効果を高める使い方を研究していますので、推奨している方法で使っても構いません。
ただ、やはりコットンが刺激になる場合は、手でつけるようにしてください。手でつけるメリットととして、化粧品の浸透具合が分かったり、その日の肌状態が把握できたりします。さらに、人肌で温めることによって、浸透力が高まるというメリットもあります。
NG4:洗いすぎやお湯の温度・時間に注意
ニキビ肌の方に多いのですが、洗顔のしすぎも、肌の潤い成分が何度も流れ出ることになるので、洗顔は朝晩の2回で十分です。
また、洗い流すときは冷たすぎない水で。温度が高いと、潤い成分、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。そして、洗顔時間が長いのもNG。丁寧に洗うことは大切ですが、丁寧かつ素早くを心がけ、洗顔→洗い流しまで1~2分で終わらせましょう。
NG5:日焼け止め選びや複数のUV対策コスメの使用
シミやくすみを予防するのに紫外線対策は必須です。しかし、刺激の強い日焼け止めを使うことで、逆に肌を傷めていることも。
選ぶときのポイントとしては「紫外線吸収剤」が使われていないこと。
最近は、乳液にもUV効果があるものもありますね。一つ一つのアイテムに配合されている紫外線吸収剤の量が少なくても、乳液、日焼け止め、ファンデーションなど、重ね付けすることで、紫外線吸収剤の量が増えてしまいます。
せっかくの紫外線対策も、結局は肌を傷めていることに…日常的な紫外線対策であれば、SPF30ほどのファンデーションや日焼け止めで十分です。あとは2~3時間毎に塗り直すことも効果的です。
日焼け止めをこまめに塗り直せない、肌が弱くて日焼け止めが使えないという方には、飲む日焼け止めサプリもおすすめです。
2019年夏の日焼け止め プロが選んだおすすめ8選で紫外線対策今すぐ「くすみ」をカバー!ファンデーションの選び方について
くすみの原因によっては、改善されるまでに時間がかかるものです。今、くすみをなんとかしたい!カバーしたい!という方のために、ファンデーション選びのポイントについてもお伝えしておきます。
くすみをカバーできるファンデーションのタイプについて
ファンデーションには、さまざまな種類があります。メイクが苦手な人でも扱いやすいのは、次の2種類です。
- パウダー状のまま肌に乗せていくルースファンデーション。
- パウダーを押し固めた状態のパウダーファンデーション。
このふたつは扱いやすいだけでなく、つけ心地が軽く肌への負担が少ないこともメリットです。その反面、カバー力があまり高くないことがデメリット。そのため、くすみを目立たなくするという目的にはあまり適していません。
・くすみカバー目的ならリキッドまたはクリームファンデーション
日頃のくすみカバーにおすすめしたいのは、リキッドファンデーションです。ルースタイプやパウダータイプに比べて油分や水分が多く、のびのよさと肌への密着感が魅力です。カバー力も高く、複数の色を混ぜて自分の肌にピッタリの色を作ることもできます。
くすみとともに乾燥が気になるときは、クリームファンデーションがおすすめ。保湿効果も高く、乾燥肌の方も使いやすいところが魅力です。リキッドファンデーションより油分がさらに多いため、カバー力も高くなります。
クリームタイプのデメリットは、リキッドタイプに比べて厚塗りに見えやすいことです。
また、肌にピッタリ密着するだけにメイク落ちが悪くなってしまいます。
くすみ肌の方は、リキッドファンデーションとクリームファンデーションをシーンによって使い分けるといいでしょう。
くすみカバーのためのベースメイク色選びのポイントについて
くすみをカバーするには、ベースメイクの色選びがポイントになります。
なぜなら、ファンデーションは皮脂と混ざることで酸化して変色するため、塗ってから時間が経つと肌が暗く見えてしまうからです。
そのため、くすみはファンデーションを塗る前に、下地の段階でカバーしておきましょう。
- 血色が悪く青くすみが目立つとき:ピンク系の下地を選ぶと肌のトーンがあがります。
- 黄くすみが目立つとき:パープル系の下地がおすすめ。肌に透明感をもたらしてくれます。
このようにくすみカバーには、くすみの色に対して反対色の関係にある下地カラーがおすすめです。自分のくすみの色がよくわからない、なんとなく顔色がパッとしないというときは、イエロー系の化粧下地を選ぶといいでしょう。
肌くすみを予防&改善するために日常生活で気をつけるべきこと
肌の健康は、日常生活と密接な関係があります。なぜなら、くすみの原因となる血行不良やターンオーバーの乱れは、睡眠不足や疲れによって引き起こされるからです。
肌くすみを起こさないため、または改善するためには、生活習慣や食生活の内容の見直しも必要です。
①糖化の原因となる食生活
糖化は、食生活の乱れが大きな原因。糖化を予防するためには、血糖値があがりにくい食生活を心がけましょう。
血糖値の急激な上昇を予防するためには、朝食をきちんと摂ることや食事はよく噛んで食べることがポイントです。
また、食事をするときに野菜から最初に食べるだけでも、血糖値の急激な上昇を予防することができます。食べる順番を意識してゆっくり味わうことで、くすみを引き起こす糖化の予防につながりそうですね。
②お肌の再生力が高まる時間に睡眠を取る
くすみ予防には、睡眠も大きなカギをにぎっています。肌のターンオーバーは寝ている間に行われるため、睡眠時間を確保することも大切です。
特に22時から夜中の2時までは、成長ホルモンの分泌が盛んになります。この時間までに眠りにつくだけでなく、睡眠の質を高めるために寝る前のスマホやパソコン操作は避けるといいかもしれません。
③血色のいい健康的な肌のために軽い運動を取り入れる
血色のいい健康的な肌を目指すには、なんといっても血液の巡りを良くすることです。血行促進のために軽いストレッチや運動を日常生活に取り入れていきましょう。
パソコンに向かう仕事をしている場合は、まめに首や肩を回してストレッチ。エレベーターよりも階段を選んだり、テレビをみる ついでにストレッチしたりするだけでも、ちょっとした運動になりますよ。
④ストレスは上手に発散!
ストレスを感じると、血流が悪くなり、肌内部での温度が下がって、微弱炎症を起こすことが分かっています。
微弱炎症は、コラーゲンを切断したり、メラニン色素を作り続けたりと、とにかく美肌のためには悪影響!
また、ストレスは便秘、血行不良、睡眠不足など、肌くすみの原因を作り出す元にもなります。生活をしているとストレスを感じることがあるのは当然ですが、上手に発散するようにしましょう。
⑤腸内環境を整えたり、内蔵を休めることも大切
くすみの原因にも挙げたように、便秘になると腸内の悪玉菌が増加して、毒素を発生します。汚れた血液が体中を巡るため、血行不良になります。栄養素や酸素が肌に行き届かなくなり、くすみを生み出します。
また胃や肝臓の疲れも肌くすむ原因にも。飲み会があったり、甘い物が食べたくなることもあると思いますが、内蔵に負担をかけた翌日は、消化のいいものを食べるなどして、内蔵をときどき休めることも大切です。
⑥体を冷やさない
「冷え」は万病の元とも言われるように、健康な体のためにも、体は冷やさないようにしましょう。冷えによる肩首のコリ、便秘、内蔵機能の低下などは、すべて「肌くすみ」の原因になります。
夏でも冷房で冷えている女性が多いので、冷たい飲み物の飲み過ぎや無理な薄着には注意しましょう。1日の終わりに、湯船に浸かって体を温めることも有効です。
⑦貧血にも注意
血色の悪さ、青くすみ、目の下の青クマなどは、貧血が原因のことも。女性は月1回の月経時には、貧血になりやすい方もいます。
貧血を予防するためには、鉄分の摂取がおすすめ。ほうれん草やひじき、レバーなど、鉄分を多く含む食品をなかなか摂れないという方は、サプリメントの利用もおすすめです。あまりにも貧血がひどい場合は、病院での診察を受けるようにしましょう。
ちなみに貧血の方は、氷を食べるという特徴があります。貧血という自覚はなくても、もし氷をやたら食べたがるのであれば貧血かもしれませんよ。
まとめ
くすみケアのために気をつけるべき生活習慣は、美肌はもちろんさまざまな健康につながります。また、くすみ改善のためのスキンケアは、同時に他の肌トラブルも改善してくれるでしょう。うるおいに満ちた透明感あふれる肌を手に入れて、元気な日々を過ごせるといいですね。
《参考URL》
【保存版】地味に気になる”くすみ”の原因と対策方をわかりやすく解説します【認定美容鍼灸監修】 | 福岡市 美容鍼灸サロンcannna-カンナ-http://xn--ictxug09b4rilqhxk6a.com/?p=3008
血行不良が肌トラブルの原因!? 血流を良くして「めぐり美人」に! | ウレハダ ~うれしいお肌、ずっと続く~http://www.urehada.com/20161025/4670/
【日本公式】ターンオーバーの乱れがくすみの原因 | オラクル美容皮膚科 東京新宿院
http://www.oracleclinic.jp/lab/kusumi/cause-kusumi/ofturnoverdisturbance/