尾崎まり江
ダイエットをするのに敬遠されてきた「油」ですが、油をエネルギーにする体づくりが注目されています。
私自身も数年前に「世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術」という本に出会い、ヘルスコーチの勉強も始めており、ダイエットや美容、健康のサポートをしております。
最近は、サッカーの長友選手がファットバーニング(脂質をエネルギーにする)の食事を摂っていることも有名です。
脂質は、私たちの体の中でホルモンや酵素の材料になるほか、細胞膜や脳内の神経伝達物質にもなります。 良質の油を摂ることで、細胞が元気になり、内臓の働きも良くなります。もちろん、皮膚や髪にもツヤが出てきれいになります。 さらに、脳の働きがクリアになるので、記憶力や集中力もアップし、仕事や勉強の効率が上がります。 ポイントは、糖質をエネルギーとしていた体から油をエネルギーとする体へ移行すること。そのために「良質な油」を選ぶ必要があります。 では、良質な油とは何か? サラダ油やキャノーラ油は、加工だけでも多くのプロセスを経て作られています。強い化学溶剤が使われていて、体に悪影響を及ぼします。 また、ケーキやパンに使われるマーガリンやショートニングも植物油を加工して作られた「悪い油」です。 人工的に手を加えられている油は、トランス脂肪酸などの毒性の強い油を生じさせます。トランス脂肪酸は、アメリカではすでに使用禁止となっている脂肪酸で、細胞を攻撃すると言われています。 加工のプロセスが少ないものは、できるだけ自然に近いものです。果実をそのまま搾り、薬品処理や加熱処理をしていないバージンココナッツオイルやエキストラバージンオリーブオイルなどを選ぶようにしましょう。 遺伝子組み替えの種や穀物を使った植物油、キャノーラ油などはオススメできない油です。「遺伝子組み替えではない」という表記がないものは、ほとんど遺伝子組み換えだと思ってもいいでしょう。 バターやラードは熱に強く酸化しにくいお勧めの脂質ですが、それが作られるための「乳」を出してくれる牛の多くは、穀物のエサで育っています。 本来、牛は牧草を食べて育つため、穀物で育ったり、早く大きくさせるためにホルモン剤が打たれていると、その牛が持つ脂質は、もはや質の悪いものになっています。 グラスフェッドというのは、自然の中で牧草で育った牛のことで、その牛の乳から作られたバターを「グラスフェッドバター」といいます。スーパーではあまり手に入りませんが、通販で購入することができます。 油の種類には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸(オメガ9、オメガ6、オメガ3)があります。オメガ6とオメガ3は、必須脂肪酸で、私たちの体内では作られないので、食事で摂る必要があります。 また、オメガ6やオメガ3で作られた細胞膜や細胞は、体内で酸素をマグネットのように引き付けてくれるので、細胞は酸素が豊富になって元気になります。 ただし、これらをたくさん摂ればいいというわけではなく、理想のバランスがあります。 《理想のバランス》 普通に食事を摂っていると、オメガ6は割と摂れている場合が多い傾向にあるようなので、オメガ6よりもオメガ3を意識して、積極的に摂るようにしましょう。 オイル以外にも、脂質を含む食品を選ぶときも「良質」なものを選ぶようにしましょう。 朝、バターコーヒーを飲むことで、お腹が空くことなく、お昼まで夜まで過ごせるというので、ダイエット目的に飲んでいる人も多いバターコーヒー。 材料は、コーヒー(インスタントでもOK)、グラスフェッドバター10g、MCTオイル(またはバージンココナッツオイル)大さじ1。 水分と油分で分離してしまうので、ブレンダーがあるとクリーミーなバターコーヒができます。 ブレンダーで飛び散るので、背が高めの容器にコーヒーの3分の2を作って、バターとMCTオイルを入れて、ブレンダーでかき混ぜます。 3分の1のコーヒーをコーヒーカップに抽出して、ブレンダーで混ぜたものを合わせてます。 YouTubeでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/6cd9UehgUk0 市販のドレッシングは、添加物のほかにも糖質も多く含まれています。サラダを食べる時は、塩とオリーブオイルやエゴマ油などをかけて食べるのがおすすめ。 すりゴマや鰹節など、トッピングを変えることで和風に仕上げることもできるので、いろいろ試してみましょう。 お味噌汁、納豆、卵かけご飯にもオリーブオイルが合います。 高温の熱を通すと酸化してしまうので、でき上がった汁物にかけるようにしましょう。 他にも、酢の物や煮物にエゴマ油や亜麻仁油をかけるのもおすすめです。 スーパーではなかなか手に入らないグラスフェッドビーフですが、楽天市場で購入することができます。 タタキやローストビーフにしても美味しいですし、煮込み料理にしても柔らかくて美味しくいただけます。 オイルの多くは、高温の熱で調理すると「酸化」してしまいます。そのため、市販の揚げ物や炒め物はおすすめできません。 自宅で揚げ物や炒め物を食べたい時は、熱に強いギー、グラスフェッドバター、ココナッツオイルを使うようにしましょう。 そのほかの良質な油は、調理後にかけるためだけに使ってください。 良質な油を摂ることで、体調がよくなったり、太りにくい体になるだけでなく、肌の調子もよくなりますし、お通じもスムーズになります。 美肌、体重維持のためには、体の内側から健康であることが必須条件です。化粧品をたくさん使っても乾燥する、シミが消えないという方は、食事の見直しをしてみましょう。 私はビューティライフコーチとして、スキンケアやダイエットのサポートもしております。お肌、体の事はもちろん、自分に自信が持てないなど精神的な面も潜在意識を引き出して、自分自身を変えていくプログラムもご用意しています。 LINEのお友達登録で、気軽にご質問してくださいね。良質な油とは?
良質な油の選び方
①加工のプロセスが少ないもの
②遺伝子組み換えではないもの
③動物性の油はグラスフェッドの動物のもの
毎日摂るべき良質の油
オメガ6:オメガ3=4:1良質な油
飽和脂肪酸 ギー グラスフェッドバター バージンココナッツオイル MCTオイル 不飽和脂肪酸 エキストラバージンオイル(オメガ9) 亜麻仁オイル(オメガ3) エゴマ油(オメガ3) 良質な油を持つ食品選びについて
卵 抗生物質不使用・放飼されている鶏 ナッツ 生のもの(アーモンド・カシューナッツ・松の実・マカダミア・クルミなど) 牛肉 グラスフェッドのもの 牛乳 低脂肪ではないグラスフェッドのもの ヨーグルト 低脂肪ではないグラスフェッドのもの 青魚 できれば天然のもの(アジ・イワシ・サバなど) ココナッツミルク できれば有機栽培のもの アボカド できれば有機栽培のもの 良質な油の使い方
バターコーヒーを飲む
サラダにかける
和食にもオリーブオイル
グラスフェッドビーフで良質な脂質を摂る
良質な油を使うときの注意点
まとめ