尾崎まり江
この記事に書いていること
- 美容成分「ヒト幹細胞培養液」について
- ヒト幹細胞培養液の美肌効果について
- ヒト幹細胞培養液をおすすめする理由について
私のサロンでもフェイシャルに導入している美容成分「ヒト幹細胞培養液」は、本気でエイジングケアを考え始めた40代以降の女性にぜひおすすめしたい成分です。
その理由についても記述しましたので、最後までお読みくださいませ。
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ヒト幹細胞培養液とは?
そもそも幹細胞とは?
ヒト幹細胞培養液の前に、幹細胞について説明しますね!
私たち人間の身体は、約37兆個の細胞が集まってできていいます。細胞には寿命がありますが、その替わりに、新しい細胞が日々生み出されています。
その細胞を生み出している「お母さん」的な存在の細胞が「幹(=母体)細胞」です。
幹細胞には、下記の2つの能力があります。
自己複製能 | 自分と同じ細胞を生み出す能力 |
多分化能 | さまざまな種類の細胞へ分化する能力 |
この能力を利用し、人工的に培養した細胞や組織を使って、病気やケガでダメージを受けた組織や臓器などの修復を行うことができると研究が進んでいるのが「再生医療」です。
幹細胞についてより詳しく解説した記事もあります。
ヒト幹細胞培養液とは?
幹細胞の再生力が注目されていますが、幹細胞そのものを化粧品に配合しているのではありません。
幹細胞を培養する時に使用する液を「幹細胞培養液」といい、これが化粧品に使われてます。幹細胞培養液には、ヒト由来、または植物由来がありますが、ヒト由来のものを「ヒト幹細胞培養液」と呼びます。
ヒト由来培養液の原料となるのが、人間の皮下脂肪や卵子、歯髄から採取した「幹細胞」です。
ヒト由来幹細胞培養液には、植物由来幹細胞培養液には含まれていない成分が豊富に含まれています。
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ヒト幹細胞培養液に含まれている成分とその効果
お肌のターンオーバーについて
私たちの肌は、日々細胞が生まれ、役目を終えた細胞は「古い角質」となって、自然と剥がれ落ちるという「ターンーオーバー」を繰り返しています。
新しい細胞を生み出すのが「幹細胞」ですが、残念ながら、年齢とともに「幹細胞」も衰えてきます。そのため、約28日周期だったターンオーバー周期が遅れはじめ、シミやくすみの原因になったり、お肌のハリや弾力をになっているコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンが減少してしまいます。
ヒト幹細胞培養液に含まれる成分について
幹細胞培養液には、動物由来、植物由来、ヒト由来があります。現在、日本では、安全性の高い植物由来とヒト由来の幹細胞培養液が化粧品に使われています。
ヒト由来幹細胞培養液には、植物由来にはない成分が豊富に含まれています。
私たちの細胞の表面には、特定の形をした鍵穴(レセプター)というものが存在します。
その鍵穴の形にピタリと合うカギ(リガンド)となる物質が結びつくことで、はじめて細胞が活性し始めます。
ヒト幹細胞培養液には、細胞の鍵穴(レセプター)に合うカギ(リガンド)となる成長因子のEGFやFGF、細胞にシグナルを送るサイトカインなどがを豊富に含まれています。
そのため、細胞を活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを生み出すよう促すことができます。また、肌のターンオーバーが促進され、さまざまな年齢肌をケアしてくれます。
自らの肌でキレイになれる「ヒト幹細胞培養液」の美肌効果
再生医療の分野から生まれた、ヒト幹細胞培養液を使った美容法は、肌を「細胞レベル」で若返らせる可能性があります。
肌の弾力やハリを保つには、真皮層のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンが欠かせません。
そのコラーゲンやヒアルロン酸などを生み出しているのが、線維芽細胞で、これも幹細胞によって作られています。
年齢とともに、細胞の活性化が低下されるので、ハリや弾力のもととなるコラーゲンなども生み出されにくくなります。ヒト幹細胞培養液を使うことによって細胞が活性化して、コラーゲンやエラスチンを生み出せるようになりました。
今までは、保湿やハリ成分をお肌に補給する対処法しかありませんでしたが、ヒト幹細胞培養液を使えば、お肌が本来持っていた機能を取り戻し、自らの肌でキレイになることができます。
ヒト幹細胞培養液の安全性について
ヒト由来の幹細胞培養液は、もともと人が持っている幹細胞を採取して培養しているものなので、安全性においては安心して使っていただけます。
ただ、美容成分ですので、肌に合わない場合も考えられます。肌に何らかの異常が合った場合は、使用を中止して下さい。
ヒト幹細胞美容液を選ぶ3つのポイント
①ヒト幹細胞培養液が高濃度に配合されている
ヒト幹細胞培養液の美肌効果をより実感するためには、高濃度に配合されている美容液を選びましょう。
配合率を表記している美容液は少ないので分かりにくいのですが、化粧品の全成分表示は、配合量の多いものから順に記載されています。
そのため、「ヒト幹細胞培養液」「ヒト幹細胞培養エキス」が前の方に記載されている美容液を選ぶようにしましょう。
②いっしょに配合されている美容成分も確認
ヒト幹細胞培養液といっしょに配合されている美容成分もチェックしておきましょう。
保湿・保水をサポート | ヒアルロン酸、セラミド |
---|---|
ターンオーバーをサポート | EGF、IGF、プラセンタ |
コラーゲン・エラスチン生成をサポート | FGF |
年齢肌の原因の多くが、乾燥やターンオーバーの乱れです。保湿やターンオーバー促進をサポートしてくれる美容成分が配合されていると、より効果を発揮できます。
③お肌に合っているものを選ぶ
美容液は、美容成分が豊富に配合されていて、化粧水などに比べて配合率が高めになっています。
人によっては、肌に合わない成分が入っていることもあるため、敏感肌や化粧品による肌トラブルの経験がある場合は、必ずパッチテストを行ってから使うようにしましょう。
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ヒト幹細胞培養液配合の美容液を使う時の注意点
どんな化粧品でもそうですが、効果が実感できるまでには、時間がかかります。
「ヒト幹細胞培養液」は、細胞にアプローチして、自らの肌でコラーゲンやヒアルロン酸を生み出す力がついてくる美容成分ですが、細胞の生まれ変わり周期は約90日です。
また、お肌のターンオーバー周期は、約28日ですが、年齢とともに、遅くなっている場合が多いですし、お肌の悩みによって効果を実感するまでには、目安として2〜3ヶ月使い続けるようにしましょう。
まとめ
今回は、再生医療から生まれた美容成分「ヒト幹細胞培養液」をご紹介しました。
コラーゲンやエラスチンなどのエイジングケアを与えるのではなく、自らの肌で作り出せる注目の美容成分です。
本気でエイジングケアを考え始めたという方は、ぜひ使ってみてくださいね。