生理が早くくることによって悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、生理が早くくる原因を中心にご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
生理が早いのは何日以下から?
生理が早くなることは、多くの女性にとっての悩みの一つです。生理が早まると、正常な生理周期と比べてどのくらいの期間で終了するのか気になる方も多いでしょう。ここでは、正常な生理周期と比較してみます。
生理周期とは
生理周期は、以下の4つのフェーズから成り立っています。
- 増殖期(卵胞期)
- 排卵期
- 分泌期(黄体期)
- 月経期
それぞれのフェーズについて詳しく見ていきましょう。
増殖期(卵胞期)
増殖期は、卵胞刺激ホルモンの分泌によって卵子の成長が始まり、子宮内膜が厚くなっていく期間です。この時期は心身が安定し、肌や髪の調子が良くなることが多いです。また、ダイエットの効果が出やすく、何か新しいことを始めるのに適したタイミングです。
排卵期
卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌がピークに達し、排卵が起こります。排卵は通常、左右の卵巣で交互に行われますが、タイミングはランダムです。この時期には、体調不良や冷え、むくみ、腹痛などの症状が現れることがあります。
分泌期(黄体期)
排卵後、卵胞は黄体に変わり、黄体ホルモンの分泌が始まります。このホルモンの分泌により、子宮内膜が妊娠に適した環境に整えられます。この時期には、月経前にむくみが生じることが多いです。
月経期
月経期は、出血が始まってから終了するまでの期間です。妊娠が成立しないと、ホルモンの濃度が低下し、子宮内膜が剥がれ落ち、経血として排出されます。この時期には、月経痛が生じることもありますので、安静に過ごすことが重要です。
正常な生理周期
正常な生理周期は25〜38日で、1回の生理の期間は3〜7日間とされています。経血量は、1回の生理期間で20〜140mLが正常範囲です。
生理が早い人の周期
生理が早いとされる人の周期は、一般的に24日未満のことが多いです。これを「頻発月経」と呼びます。生理が早くなる理由として、ホルモンのバランスが崩れていることが考えられます。
卵胞の成長には「卵胞刺激ホルモン」が関与しています。このホルモンの分泌がうまくいかないと、卵胞期が短くなり、結果的に生理周期も短縮されることがあります。
生理周期が正常範囲内でも、いつもより早くなる場合は注意が必要です。基礎体温を記録している方は、排卵が正常に行われているか確認しましょう。
生理が早くなる理由
生理が早くなる理由はいくつかあります。以下にそれぞれの要因を詳しく見ていきましょう。
精神的ストレス
精神的なストレスが増えると、交感神経が優位になり、副交感神経が抑制されます。過度なストレスを感じると、ホルモンを分泌する視床下部の機能が低下し、女性ホルモンのバランスが乱れることがあります。その結果、生理周期が早くなることがあります。また、ストレスによって副腎皮質からコルチゾールが増加し、卵巣のホルモンバランスが崩れることも影響します。
過剰なダイエット
急激な体重減少は、卵巣のホルモン分泌を低下させることがあります。過度なダイエットにより生理が止まることもありますが、体重が減少することで生理周期が乱れることもあるのです。また、厳しい食事制限によって体がエネルギーを節約し、代謝が低下することもあり、これが視床下部のホルモン調節に影響を与えます。
過度な運動
過剰な運動は体に負担をかけ、排卵に必要なホルモンであるエストロゲンを減少させることがあります。この結果、生理周期が短くなることがあります。また、体重が減少して体脂肪率が低下することも、生理周期に影響を与える可能性があります。
婦人科系疾患
婦人科系の疾患が原因で生理周期が早くなることもあります。以下のような疾患は不正出血を伴うことがあります。
- 子宮頸がん
- 膣がん
- 卵巣腫瘍
- 子宮肉腫
これらの疾患は悪性腫瘍であり、早期の検査と治療が必要です。良性の腫瘍であるポリープや子宮筋腫も不正出血を引き起こすことがあります。これらの疾患による不正出血は、子宮や卵巣の組織に異常があることが原因です。
以上のように、生理が早くなる理由はさまざまですが、何か気になる症状があれば医療機関での相談をおすすめします。
生理が早いけど大丈夫?生理不順を放置することの危険性
生理不順は、女性ホルモンや排卵に影響を及ぼすことがあります。このため、生理不順が悪化すると、生理周期の乱れがさらに進行する可能性があります。
また、女性ホルモンのバランスが崩れることで、生殖機能にも影響が出ることがあります。これにより、妊娠が難しくなったり、不妊のリスクが高まったりすることが考えられます。
さらに、生理不順が排卵に与える影響も無視できません。正常な生理周期では、排卵が規則的に行われることが期待されますが、生理不順が続くと、排卵のタイミングがずれたり、排卵が全く行われないこともあります。
そのほか、骨密度の低下や骨折リスクの増加など、骨に対しても悪影響を及ぼすことがあります。これは、女性ホルモンが骨の形成において重要な役割を果たしているためです。
生理と不正出血の見分け方
生理の出血と他の原因による不正出血を見分けるためには、以下のポイントに注意が必要です。
出血のタイミング
生理の出血は通常、月経周期に沿って定期的に起こります。しかし、婦人科系の疾患や妊娠による着床出血は、月経周期とは異なるタイミングで出血が見られることがあります。月経周期外や妊娠初期に出血があった場合は、生理とは異なる可能性があります。
出血の量と期間
生理の出血は一般的に3〜7日程度の一定の期間続き、出血量も比較的一定です。一方、婦人科系疾患や妊娠による着床出血は、以下のように出血の量や期間が異なることがあります。
- 出血が異常に多い・長い
- 逆に出血が少ない・短い
これらのポイントに注意して、出血の種類を見極めることが重要です。もし不安な点がある場合は、医療機関での相談をおすすめします。
生理が早いことが妊娠に与える影響
生理が早いことは、妊娠しにくくなる可能性があります。具体的には、以下のような影響が考えられます。
卵子の成熟が不十分
生理が早いと、卵子が十分に成熟しないまま排卵が行われることがあります。このため、受精しやすい成熟した卵子が得られず、妊娠の可能性が低下します。
子宮内膜の準備不足
生理が早い場合、子宮内膜が十分に厚くならず、受精卵が着床しにくくなることがあります。子宮内膜は生理周期に応じて厚くなり、受精卵を受け入れる準備を整えます。しかし、生理が早いと、この準備が不足することがあるのです。
生理不順を改善するには
生理不順の改善策として、低用量ピルの服用があります。通常、低用量ピルは21〜28日間服用し、その後4〜7日間の休薬期間を設けます。このサイクルを繰り返すことで、生理不順の改善が期待できます。
また、低用量ピルは排卵を抑制するため、排卵痛や生理痛の緩和効果も期待できます。
基礎体温の記録をしておくことで生理不順を発見しやすくなる
生理周期が短いと感じる方は、基礎体温を測ることで生理不順を早期に察知できます。通常、正常な月経周期は約30日で、一定のリズムで訪れます。
基礎体温を測ることで、排卵後に卵胞が黄体に変わる際に分泌される黄体ホルモンにより体温が上昇します。低温期と比較して0.3〜0.6℃高くなり、その状態が月経前の10〜14日間持続します。
基礎体温の記録を通じて、生理不順を早期に発見し、必要であれば医師に相談することをおすすめします。
生理が早いことに関するよくある質問
生理が早いことに関してよく寄せられる質問について、具体的に解説します。
生理が早く来るのはどうして?
生理が早く来る原因として、卵巣の機能低下やホルモンバランスの乱れが考えられます。また、生活習慣の不規則さやストレス、過度な運動やダイエットも影響を及ぼすことがあります。一般的には、生理周期が1週間以内の場合はあまり心配しなくても大丈夫ですが、2回連続で乱れた場合は医師の受診を検討しましょう。
生理が早いときに病院を受診する目安は?
生理不順に関しては、生理周期が3か月以上遅れた場合に病院を受診することが推奨されていますが、生理が早い場合も体調や生活状況を考慮して、定期的に婦人科を受診し、適切なアドバイスを受けることが大切です。
なぜ生理周期が短くなるのか?
生理周期が短くなる理由は、卵胞の成長が通常より早く進むためです。また、黄体化非破裂卵胞(LUF)による高温期の短縮も、生理周期を短くする要因の一つです。さらに、水分不足やストレスも生理周期に影響を与える可能性があります。
生理が早くくることのまとめ
生理が早くなるのはストレスや過度なダイエットが原因である可能性が高いです。
2回連続で生理周期が乱れた場合には医師による診断をおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。