植毛にかかる費用について知りたい方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、植毛にかかる費用について解説します。
また、植毛の費用を抑える方法や維持にかかる費用についても解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
自毛植毛とは
自毛植毛は、薄毛の部分に自分の毛髪を移植して毛量を増やす治療方法です。植毛には主に「自毛植毛」と「人工植毛」の2種類があります。ここでは、特に自毛植毛の方法について詳しく解説します。
FUT法(ストリップ法)
FUT法(Follicular Unit Transplantation)は、皮膚ごと毛根を採取して移植する方法です。別名「ストリップ法」とも呼ばれ、以下の特徴があります。
- 毛根を傷つけにくい
移植する毛根がしっかりと保護されているため、高い定着率が期待できます。
- 広範囲の植毛が可能
大きな範囲にわたって毛髪を移植することができます。
- メスを使用するため、縫合が必要
皮膚を切開し、採取した毛根を移植するため、術後に縫合が必要となります。
- 術後の痛みと回復に時間がかかる
切開を伴うため、傷口の痛みや回復に時間がかかることがあります。
FUE法(ダイレクト法)
FUE法(Follicular Unit Extraction)は、毛根ごとに採取して1つずつ移植する方法です。別名「ダイレクト法」とも呼ばれ、以下の特徴があります。
- メスを使用しないため、傷口が小さく痛みが少ない
切開を行わないため、術後の痛みや傷跡がほとんど残りません。
- 手間がかかるため、費用が高い
1つ1つ毛根を手作業で採取し移植するため、時間と手間がかかり、費用が高くなることがあります。
それぞれの方法には、メリットとデメリットがありますので、患者の状態や希望に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
自毛植毛の費用相場と内訳
自毛植毛を受ける際の費用は、施術方法やクリニック、治療範囲などによって異なります。以下では、自毛植毛にかかる費用の内訳と相場について詳しく説明します。
自毛植毛の費用相場
自毛植毛にかかる費用の相場について解説します。
基本料金の相場
自毛植毛の基本料金は、平均20〜30万円程度です。これには診察費や医師の技術料金、使用機器代、衛生管理費が含まれます。また、クリニックによっては基本料金が無料となる場合もありますが、最先端機器を使用するクリニックでは費用が高くなることもあります。
1株あたりの費用相場
1株あたりの相場は、おおよそ1,000〜2,000円です。薄毛が広範囲にわたる場合、必要な株数も多くなるため、全体の費用が高くなる傾向があります。また、一度に移植できる株数には上限があり、通常は最大で2,500株程度です。これ以上多く移植すると、採取部分が薄くなりすぎるため、上限が設けられています。
- FUT法(ストリップ法)
1株あたり1,000円程度が相場です。FUT法は比較的低コストで施術が可能です。
- FUE法(ダイレクト法)
1株あたり1,500円程度が相場です。FUE法は手作業で1本ずつ毛根を採取するため、FUT法よりも高くなる傾向があります。
FUE法では、髪の毛を刈り上げるかどうかによっても費用が異なります。刈り上げる場合は費用を抑えられますが、刈り上げない場合は技術的な難易度が上がり、その分コストが増えることがあります。
内服薬の相場
内服薬や外用薬の費用は、1ヶ月あたり約1万円程度です。自毛植毛の施術後、維持や発毛促進のために内服薬を使用することがあります。これらの費用は別途発生するため、事前に確認しておくことが重要です。
自毛植毛にかかる費用の内訳
自毛植毛の費用は、基本料金、1株あたりの費用、そして内服薬や外用薬などを含みます。それぞれの費用項目について解説します。
基本料金
基本料金には、以下の費用が含まれています。
- 診察料金
- 医師の技術料
- 最先端機器の使用料
- 衛生管理費
1株あたりの費用
1株(グラフト)とは、1つの毛包を指し、1つの毛包に通常1〜3本の髪の毛が含まれています。1株の費用はクリニックによって異なりますが、必要な株数は薄毛の範囲や植毛する部位により変わります。
内服薬・外用薬
自毛植毛自体では特に内服薬を必要としませんが、施術後の効果をより良く維持するために、内服薬や外用薬を併用することが推奨される場合があります。これらの費用もトータルの費用に含まれます。
自毛植毛の費用は、使用する施術方法やクリニック、植毛する範囲によって変動します。相場としては、基本料金20〜30万円、1株あたり1,000〜2,000円、内服薬の費用が月1万円程度となります。治療を受ける前に、複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用や施術内容についてしっかりと確認しておくことが大切です。
株数(グラフト数)別の自毛植毛施術費用
自毛植毛の費用は、施術に必要な株数(グラフト数)によって異なります。以下では、株数ごとの施術費用の相場を詳しく説明します。
400~600株で60~80万円
- 費用相場
60〜80万円
- 移植毛髪本数
1,000〜1,500本
- 対応範囲
額の生え際や浅めのM字部分の修正に適しています。
500~1,000株で70~120万円
- 費用相場
70〜120万円
- 移植毛髪本数
1,250〜2,500本
- 対応範囲
頭頂部やO型に脱毛が進んだ部分の修正に適しています。
800~1,200株で100~140万円
- 費用相場
100〜140万円
- 移植毛髪本数
2,000本以上
- 対応範囲
額の生え際からやや進行した部分、目立つ薄毛部分の修正に適しています。
1,000~1,500株で120~170万円
- 費用相場
120〜170万円
- 移植毛髪本数
2,500本以上
- 対応範囲
額の生え際から頭頂部にかけて進行した部分の修正に対応します。
2,000~3,000株で200~300万円
- 費用相場
200〜300万円
- 移植毛髪本数
5,000〜7,500本
- 対応範囲
生え際から前頭部、頭頂部にかけての広範囲な薄毛を修正することができます。
施術に必要な株数は、薄毛の範囲や進行具合によって異なります。上記の金額はあくまで目安となります。実際の費用はクリニックの診察を受けた後に決まります。
自毛植毛の費用を抑える方法
自毛植毛は効果的な薄毛治療法ですが、その費用は高額になりがちです。できるだけ費用を抑えて治療を受けるためには、いくつかの方法があります。以下のポイントを参考にして、費用を抑える工夫をしましょう。
早期に治療を始める
自毛植毛に限らず、AGA治療はできるだけ早く始めることが重要です。薄毛が進行すると、治療に必要な範囲が広がり、それに伴って費用が増えることになります。進行が進む前に早めに治療を開始することで、移植する毛髪の範囲を抑え、結果的にコストを抑えることができます。さらに、薬物療法を併用することで、施術範囲外の薄毛の進行を防ぎやすくなります。
規則正しい生活を心がける
生活習慣が薄毛に大きな影響を与えることはよく知られています。薄毛の進行が早まると、再度自毛植毛を行う必要が出てきて、追加の費用がかかる場合があります。以下のような生活習慣を守ることで、薄毛の進行を抑え、長期的にコストを削減できます。
- 栄養バランスの良い食事
タンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取し、糖質の過剰摂取を避ける。
- 質の良い睡眠
成長ホルモンの分泌を促進し、髪の成長をサポート。
- 適度な運動
血行を良くし、自律神経やホルモンバランスを整える。
- ストレス管理
ストレスを減らし、体調を整える。
クリニックを比較検討する
自毛植毛は自由診療のため、クリニックによって費用が大きく異なります。複数のクリニックを比較し、料金や治療内容をしっかり確認して選ぶことが大切です。安価なクリニックを選んで満足のいかない結果になれば、再度施術を受けることになり、最終的に余分な費用がかかる可能性もあります。治療内容やアフターケアのサービス、補償内容もしっかりチェックし、納得できるクリニックを選びましょう。
キャンペーンを活用する
多くのクリニックでは、モニター価格やキャンペーン価格を提供しています。これらを上手に活用することで、費用を抑えることができます。モニター価格の場合、写真や体験談の掲載を許可する代わりに、施術料金が割引になることがあります。カウンセリング時に、どのような条件で割引が適用されるかを確認し、納得した上で申し込みましょう。
自毛植毛の費用を抑えるためには、早期の治療開始や生活習慣の改善、キャンペーンの利用、そして複数クリニックの比較が効果的です。コスト面も考慮しつつ、信頼できるクリニックで治療を受けることが、満足のいく結果を得るためには重要です。
自毛植毛後の維持費用
自毛植毛は一度の施術で効果が期待できる治療ですが、費用面で気になるのは術後の維持費用です。例えば、かつらの場合、初期費用として約22〜55万円ほどかかり、さらに月々1〜1.5万円程度のメンテナンス費用がかかります。装着方法や使い方によって費用が変動することもあります。
では、自毛植毛の維持費用はどうでしょうか?
術後のメンテナンス費用
自毛植毛は、他の薄毛治療と異なり、一度の施術で完了します。そのため、定期的なメンテナンスや継続的な治療が必要なく、ランニングコストは発生しません。これにより、他の治療法よりもトータルで安く抑えられる場合が多いです。
また、術後の経過観察が必要な場合もありますが、例えば親和クリニックでは定期検診が無料で提供されています。このようなサービスを提供しているクリニックを選べば、維持費用を抑えることが可能です。
10年スパンでの費用効果
自毛植毛の初期費用は高額ですが、10年以上という長期的な視点で見ると、「他の薄毛治療法よりも安くなることが多い」と言えます。例えば、内服薬や外用薬は、現状の髪を維持するために毎月使用し続ける必要があります。これらの薬を10年続けると、その費用が積み重なり、最終的に自毛植毛より高額になる場合があります。
自毛植毛の費用は確かに大きな負担ですが、長期間にわたって薄毛に悩まされ続けることを考えれば、
- 自毛植毛の方が経済的な負担が少ない
- 精神的なストレスが軽減される
といったメリットが得られます。
自毛植毛の効果とは?
自毛植毛は、薄毛や抜け毛を改善するための有効な治療法として注目されていますが、どのような効果が期待できるのでしょうか?ここでは自毛植毛の主なメリットについてご紹介します。
拒絶反応がほとんどない
自毛植毛は、自分の髪の毛を使用するため、拒絶反応がほとんど発生しません。人工毛の場合、アレルギー反応や静電気が発生する可能性がありますが、自毛植毛はそうしたリスクを避けることができます。
根本的な治療効果が期待できる
自毛植毛の最大の特徴は、薄毛の根本的な改善が見込める点です。髪の毛の毛根ごと移植するため、移植した毛髪は半永久的に生え続ける可能性があります。薄毛が進行している箇所に対して、後頭部や側頭部など、抜けにくい部分の毛髪を使用するため、再度抜け落ちるリスクも低減されます。施術が終わった後は、通常のヘアサイクルに従って自然に発毛が続き、特別なメンテナンスは不要です。
自然で違和感のない仕上がり
自毛植毛は、自分の髪の毛を使用するため、仕上がりが非常に自然で違和感が少ないのが特徴です。髪質や色がもともと自分のものであるため、人工毛と比べて色味や質感の不一致が起こることもありません。自然な仕上がりを求める方には、自毛を使用した植毛が最適です。
自毛植毛にかかる費用の効果のまとめ
ここまで自毛植毛にかかる費用について紹介してきました。
自毛植毛を検討している方はクリニックの比較やキャンペーンの活用によってなるべく費用を安く済ませると良いでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。