ピルはどこで買えるのか気になる方は多いと思います。
そこでこの記事では、ピルの購入方法をご紹介します。
それぞれの方法のメリット・デメリットも解説していますのでぜひ最後までご覧ください。
ピルの購入方法
ピルを購入する際には注意が必要です。以下に、具体的な方法とそのポイントを紹介します。
市販では購入できない
ピルは医療用医薬品に分類されており、医師の処方箋が必要です。そのため、ドラッグストアや薬局で直接購入することはできません。
市販化を求める声もある中、2017年に厚生労働省でアフターピルの市販化に関する審議が始まりましたが、現在も議論が続いており、市販化には至っていません。市販化が進まない背景には、以下の懸念があります。
- 避妊具の使用率低下による性感染症の増加
- ピルの悪用や乱用のリスク
- SNSでの転売の可能性
- 避妊失敗時の対応遅れ
このように、ピルの市販化については賛否があり、引き続き審議が必要です。
医療機関での処方
ピルは病院やクリニックで診察を受け、処方してもらうのが一般的です。産婦人科だけでなく、内科でも処方可能です。医師による診察を受けるため、安心して購入できる方法です。
処方の流れとしては、通常、問診や検査を経て処方されます。ただし、過去の病歴や検査結果によっては処方されないこともあります。基本的な検査内容には、問診、身体測定、検尿、血圧測定が含まれ、必要に応じて血液検査や内診が行われることもあります。
オンライン診療の利用
最近では、オンライン診療を通じてピルを処方してもらう方法もあります。オンライン診療とは、インターネット上で医師の診察を受ける仕組みです。ネットや電話で予約を行い、ピルを処方してもらう流れになります。
オンライン診療のメリットは、医師の診察から処方まで全てWEB上で完結できる点です。時間や場所に制約されず、スマホから簡単に予約ができるため、通院の手間が省けます。特に、学業や仕事が忙しい方や婦人科受診に不安を感じる方におすすめの方法です。
ネット通販での購入
ピルはネット通販でも購入可能ですが、推奨はできません。ネットで販売されているピルは、正規品でないリスクが高いためです。一部のサイトでは安全性が保証されていないこともあるため、注意が必要です。
安価に惹かれて購入すると、体調不良や本来の効果が得られない可能性があります。ネット通販を利用する際は、クリニックの公式サイトからの購入が推奨されます。
最近では、SNSやフリマアプリでの個人間取引も見受けられますが、医薬品医療機器等法に違反する恐れがあるため、こうした取引は避けた方が良いでしょう。
自分に合ったピルの購入方法を見つけよう
ピルの購入方法は複数ありますので、自分に最適な方法を見つけることが大切です。以下では、ニーズに応じたピルの購入方法を紹介します。
病院やクリニックで処方を受ける
病院やクリニックでの処方は、以下のような方に適しています。
医師の診察で安心感を得たい
医師による直接の診察を受けることで、自分の体質や症状に合ったピルを処方してもらえます。診察中に不安や悩みを相談できるため、安心してピルを購入できます。
診察時に質問して不安を解消したい
診察中に直接質問できるため、その場で不安を解消しやすいです。事前に質問内容をまとめておくと、スムーズに診療が受けられます。
安全なピルを確実に手に入れたい
医師の診察を受けることで、安全で正規のピルを購入できます。ネットでの購入にはリスクが伴うため、確実に安全なものを求める方におすすめです。
内診を希望する
内診は、必要に応じて行われることがあります。特に生理不順などの症状がある方は、内診を通じて病気の早期発見につながることがあります。
オンライン診療
オンライン診療は、以下のような方におすすめです。
診療時間内に病院に行けない
対面診療では、診療時間に制約があるため、オンライン診療が便利です。自由に予約できるため、忙しい方に適しています。
通院するのが面倒
自宅で診療を受けられるため、長時間の移動や交通費をかけずに済みます。オンライン診療では、予約から処方までを自宅で行えるので、リラックスして診療を受けられます。
対面での診療が緊張する
病院の雰囲気が苦手な方でも、自宅でリラックスしながら診療を受けられるため、オンライン診療が適しています。
ネット通販での購入
ネットでのピル購入は安全性の面でおすすめできませんが、以下のようなニーズがある方もいます。
安価なピルが欲しい
ネット通販では安くピルを手に入れることができる場合もありますが、粗悪品が混じっている可能性があるため注意が必要です。
親にバレずに購入したい
ネット通販なら、保護者に知られずにピルを購入できますが、安全性や有効性が低い可能性があるため、慎重に考えるべきです。
違法なピルは避けるべき
個人輸入でのピル購入は法律で制限されているため、合法的な方法で購入することが重要です。薬監証明を確認し、正規のルートでピルを購入することをお勧めします。
最終的には、信頼できる医療機関での処方を選ぶことが、安心で安全なピルの利用につながります。
病院やクリニックでピルを購入する
病院での対面診療でピルを購入するには、メリットとデメリットがあります。以下に詳しく紹介しますので、参考にしてください。
病院での対面診療のメリット
多角的な診察が可能
対面診療の最大の利点は、適切な診察が受けられることです。医師が直接視診や聴診、触診を行うことで、オンライン診療では把握しきれない症状も明らかになります。内診や各種検査も可能で、個々の体質や症状に応じたピルを処方できます。さらに、必要に応じてその場で検査を行えるため、早期に病気を発見する助けにもなります。
不安をその場で解消できる
不安や疑問がある場合、医師に直接相談できる点も対面診療のメリットです。血圧測定や採血を行った上でピルを選んでもらえるため、安心して購入できます。内診も可能で、疑問点をその場で解決できるため、気持ちが楽になります。医師だけでなく、看護師や薬剤師に相談できる環境が整っているのも魅力です。
正規のピルが手に入る
ピルは市販が禁止されているため、手軽に購入できるネット通販を利用する方もいますが、ネットでの販売には粗悪品が多く存在します。病院での対面診療では、医師が体質や症状を確認した上で正規のピルを処方してくれるため、安全性が高いです。飲み方や飲み忘れ時の対処法についても相談できるため、安心して使用できます。
病院での対面診療のデメリット
診察にかかる費用が高い
対面診療では、診察費用が別途必要です。初診と再診で料金が異なり、さらに自費診療の場合は病院ごとに金額が異なることに注意が必要です。初診料の相場は約1,000〜2,000円、再診料は500〜1,000円程度で、検査を行った場合にはその費用も追加されます。したがって、事前に診察料や検査料を確認しておくことをおすすめします。
ピルの価格が高い
対面診療で購入するピルは、オンライン診療と比較して価格が高めです。病院で処方される低用量ピルは、1か月分で約3,000円程度が相場です。保険適用の場合は、基本的に3割負担で済むため経済的ですが、避妊目的で処方される場合は自費診療となり、費用がさらにかかります。自費の場合、病院によって価格設定が異なるため、確認が必要です。
通院に時間がかかる
対面診療では、通院にかかる時間に加え、病院での待ち時間や会計の時間も必要です。遠方から通う場合は移動時間もかかり、忙しい方にとっては負担が大きくなります。近年、予約システムやクレジットカード決済を導入している病院も増えていますが、オンライン診療と比較すると、ピルを処方されるまでにかかる時間は長くなります。時間がない方は、オンライン診療を検討するのが良いでしょう。
オンライン診療でのピル購入
オンライン診療でピルを購入することには、さまざまなメリットとデメリットがあります。これから、その内容を詳しく説明しますので、オンライン診療を考えている方はぜひ参考にしてください。
オンライン診療でピルを購入するメリット
いつでもどこでも診察可能
オンライン診療の最大の利点は、忙しい方でも都合の良い時間に診察を受けられることです。多くの病院やクリニックでは24時間予約を受け付けているため、自分のスケジュールに合わせた診療が可能です。
外出不要で処方が受けられる
オンライン診療では、すべての手続きが自宅で完結します。予約や診察がオンラインで行えるため、病院に行く手間が省けます。また、支払いもクレジットカードや銀行振込で行えるため、外出せずにピルを購入できます。
ピルが自宅に配送される
購入したピルは、自宅まで配送してもらえます。配送方法は自宅受け取りか薬局受け取りのどちらかを選べるため、薬局に行く手間がなく、非常に便利です。さらに、プライバシーに配慮している医療機関もあり、配達時の差出人名を工夫することもあります。
オンライン診療でピルを購入するデメリット
限定的な診察内容
オンライン診療は、基本的に問診のみで、触診や精密検査ができません。そのため、診断が難しい病気もあり、特に肥満や高血圧、血栓症のリスクがある方には注意が必要です。こうした方は、対面での診療をお勧めします。
内診がないためのリスク
オンライン診療では内診ができないため、子宮や卵巣の状態を把握できません。体に異変を感じた場合は、必ず医師と情報を共有することが重要です。内診は、早期の疾患発見につながるため、定期的な病院での検査が推奨されます。
費用が高くなる可能性
オンライン診療の費用は、利用する病院やクリニックによって異なります。保険診療に対応していない場合、自費診療になることが多く、結果的に対面診療よりも高額になることがあります。ピルの費用だけでなく、診察料や郵送料を考慮し、総額での検討が必要です。
以上のように、オンライン診療には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。自分のライフスタイルや健康状態に合わせて、適切な選択をすることが大切です。
ネット通販でピルを購入する
ネット通販でピルを購入する際には、メリットとデメリットがあります。以下に詳しく解説しますので、参考にしてください。
ネット通販でピルを購入するメリット
コストを抑えられる
ネット通販では、SNSやアプリを通じて安価でピルを購入できます。このため、費用を抑えたい方にとっては大きな魅力です。ただし、ネットで販売されているピルには正規品でないものが含まれている場合があるため、注意が必要です。思わぬ副作用や健康被害を受けるリスクがあります。また、配達が遅れたり、ピルが届かないトラブルも起こり得ますので、安さだけを重視するのは危険です。
迅速な入手が可能
ネット通販を利用すれば、病院やクリニックを介さずにすぐにピルを手に入れることができます。この点は便利ですが、通販で購入できるピルには粗悪品や海外製品が含まれることがあります。海外製のピルは日本の基準に基づいた安全性や有効性が確認されておらず、品質基準も異なります。偽物や不純物が混じっている可能性もあるため、注意が必要です。急ぎの場合は、病院やクリニックで相談するのが安全です。
まとめて購入できる
ネット通販では、ピルをまとめて大量に購入することも可能です。価格が非常に安いため、多くの数量を一度に購入できるメリットがあります。しかし、通販で販売されているピルのほとんどは個人輸入のもので、自分自身で使用する場合のみが法律で認められています。したがって、他者のために個人輸入したものを購入することは違法になります。初めての方は、医師に相談して適切な量を処方してもらうことが重要です。
ネット通販でピルを購入するデメリット
偽薬のリスク
ネット通販で販売されている安価なピルは、偽薬の可能性があります。世界的に偽薬は問題視されており、特にアフリカやアジア、ラテンアメリカでは流通が多いとされています。日本製の薬は副作用が起きた際に救済制度が利用できますが、偽薬を服用した場合はその保護がありません。何かあった際には遅すぎることもあるため、購入は慎重に検討すべきです。
転売された処方薬の可能性
ネットで販売されるピルの多くは個人輸入されたものであり、転売品のリスクがあります。日本の法律では、ピルを個人輸入できるのは自分自身の使用目的に限られています。また、薬監証明を取得していない場合も多く、違法な販売の可能性があるため、通販での購入はおすすめできません。
危険な成分の添加リスク
ネット通販で購入したピルには、ヒ素や水銀、カドミウムといった重金属が含まれている可能性があります。また、日本で承認されていない成分が含まれることもあります。これらの成分は予期せぬ副作用を引き起こす可能性があり、病院やクリニックでは対応できません。重金属が体内に蓄積されることで健康に悪影響を及ぼし、将来的に子どもの健康にもリスクをもたらす恐れがあります。
ピルを安く購入するには
工夫次第で、ピルの費用を抑えることが可能です。以下に、安くピルを購入するための方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
低価格の病院を探す
ピルは治療目的の場合、保険が適用されますが、避妊目的だと自由診療となり、全額自己負担になります。病院やクリニックによって価格が異なるため、複数の施設を比較して安く購入できるところを見つけることをお勧めします。対面診療の場合は診察費や交通費もかかりますので、オンライン診療を利用するのも良い選択です。多くのオンライン診療では、診察料が無料だったり、定期配送の割引があったりします。
ジェネリック(後発医薬品)を選ぶ
「ジェネリック」は、新薬と同じ効果を持つ医薬品で、開発コストが低いため、新薬よりも安価に入手できます。ジェネリックは新薬と比べて約30〜60%も低価格であることが多いので、ピルの費用をできるだけ抑えたい場合は、ぜひ検討してください。診察時にジェネリック希望を伝えられる病院もあります。
保険適用のピルを購入する
ピルには保険が適用される種類と適用されない種類があります。治療目的で処方される場合、例えばPMS(生理前症候群)や月経困難症、子宮内膜症の治療では保険が適用されることがあります。これらの症状を抱えている場合は、医師に相談し、保険適用のピルを処方してもらうことをお勧めします。
ネット通販や個人輸入を利用する
ネット通販や個人輸入を利用すれば、安くピルを購入できることがありますが、正規品でない可能性が高いため注意が必要です。副作用のリスクがあるため、安さだけで購入するのは避けた方が良いでしょう。特に未承認のピルは、日本国内では使用時の安全性が保障されないため、リスクがあります。
また、フリマアプリを利用すると安くピルが手に入ることがありますが、安全性が保障されていないため、非常にリスクが高いです。また、医薬品の個人間取引は違法であり、罰則を伴う可能性もあります。安さを求めてフリマアプリで購入するのは避けるべきです。
これらの方法を参考にして、安全にピルを購入してください。
ピルをお得に購入するための支払方法の選び方
ピルを購入する際に費用を少しでも抑えたいと考える方が多いです。以下に、ピルをお得に購入するための支払方法を紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
現金での購入
大きな病院ではクレジットカードが使えるところが増えてきましたが、中小規模の医療機関では現金のみの支払いが一般的です。現金支払いはどの医療機関でも支払い可能であるため、非常に便利です。また、現金での支払いは手数料がかからないため、実質的にお得になります。
クレジットカードを使用すると、リボ払いや分割払いで金利が発生することがあるため、高額なピルを分割で購入する際は注意が必要です。
クレジットカードでの購入
クレジットカード決済を利用すると、支払額に応じてポイントが貯まることがあります。これにより、他のサービスに利用できるため、現金払いよりもお得です。ただし、医療機関によってはカード払いに対応していない場合があるので、事前に確認しておくことが重要です。
また、クレジットカード決済は使い過ぎのリスクがあります。特に高額なピルを購入する際は、分割払いやリボ払いの金利に注意が必要です。
電子マネーでの購入
電子マネーを使用してピルを購入すると、支払金額に応じてポイントが付与され、次回の支払いに利用できるためお得です。さらに、現金のやり取りがないため、会計がスムーズで衛生面でも安心です。
電子マネーには、カード型とスマホ型の2種類があります。カード型は事前にチャージが必要ですが、スマホ型は手軽に使えますので、使い過ぎには注意が必要です。
複数枚のシートをまとめて購入
ピルをまとめて購入することで、単価が下がり費用を抑えられます。診察を受ける際は、ピルの費用だけでなく診察費用や交通費も考慮に入れる必要があります。そのため、数ヶ月分まとめて購入することをお勧めします。
処方される量は病院やクリニック、ピルの種類によって異なります。保険適用の場合、初回は1ヶ月分、次回からは最大3ヶ月分が一般的です。自費の場合も初診の際に1〜3ヶ月分が処方されることがあります。再診の場合は、副作用がなければ最大約6ヶ月分の処方が可能なこともあるので、受診時に医師に相談してみると良いでしょう。
診察なしでピルを購入する方法
診察なしでピルを購入する方法はいくつかあり、特に忙しい人にとって便利です。以下に、その方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
かかりつけの病院で購入する
ピルを処方してもらうには、身体の状態や体質、処方目的に応じて種類が異なります。副作用や服用方法に注意が必要なため、通常は病院やクリニックでの診察が求められます。
初めての方は診察なしでの処方は難しいですが、かかりつけの病院で経過に問題がなければ、診察なしでピルを処方してもらえることもあります。定期的に受診している場合は、診察なしでの購入が可能になることがあります。
オンラインで診察を受ける
オンライン診療を行っている病院やクリニックでは、初診や定期健診が対面で行われ、その後のピル処方や相談はオンラインで済ませられる場合があります。この方法を利用すれば、毎回病院に行く手間が省けるので大変便利です。
中には、診察は1回だけで、毎月定期的にピルが届くサービスを提供している医院もあります。ただし、ピルには血栓症などのリスクがあるため、定期的には対面での検査を受けることが重要です。
ネットで購入する
診察なしでピルを手に入れる方法として、ネットを利用する手段もあります。しかし、ネット通販で販売されているピルの中には、質の悪いものや偽薬が存在します。安価なピルは有効性が低く、思わぬ副作用を引き起こす可能性があります。
健康を守るためにも、ピルは必ず病院やクリニックで診察を受け、自分の体質や悩みに合ったものを処方してもらうべきです。ネットでの購入は避けることを強くお勧めします。
ピルを購入するための方法のまとめ
ピルを購入するには様々な方法があります。
そのため、購入後に後悔しないように、どの方法が最も自分に適しているかを事前に把握する必要があります。
最後までご覧いただきありがとうございました。